吉野家と朝日新聞
初出:令和6年1月30日
他愛ない話だが、吉野家と朝日新聞は似てると昔から思っていた。
吉野家は国内牛丼チェーン界の”朝日新聞”であり、朝日新聞は日本の新聞界の”吉野家”と言っていい。
どちらも業界シェア2位にも関わらず、なぜか業界トップといった風格を持っている。
牛丼チェーンはシェア順に、すき家、吉野家、松屋、なか卯。
ところが日本を代表する牛丼チェーンは1位のすき家でなく、2位の吉野家。理由は吉野家の方が格上だから。
一方、日本の新聞は発行部数順に読売、朝日、毎日、サンケイ、日経。
ところが日本を代表する新聞は1位の読売でなく、2位の朝日。理由は朝日新聞の方が格上だから。
みんながみんな吉野家や朝日新聞を格上と思っているわけではないかもしれないが、こういう意見を持った人が多いのではないか。
ユーチューブを見ていると四大チェーンのどれがおすすめか、どれが一番うまいか、といった動画がたくさんある。おそらく、どれも背後にスポンサーがいるようなのだ。
すき家推し、吉野家推し、松屋推しのように、どの牛丼チェーンも一番に評価された動画がある(なか卯推しだけ見つけてない?)。だがら引き分けのようにも思える。
だが吉野家の牛丼を再現するレシピ動画はたくさんあれど、他の牛丼の再現レシピがない。小生が知るところでは、ケンタッキーのフライドチキンと吉野家の牛丼が、ユーチューブで人気の二大再現レシピメニューといった感じだ。
ところで新聞業界で朝日が読売より格上とされる理由は何か。これを真面目に議論していくとかなりの紙面を要する。
小生が即答できるところでは、書籍のサンヤツ広告の広告料が朝日だけ他の新聞より高いということだ。朝日新聞を読む人は読書家が多い。だから朝日新聞に書籍の広告を出せば、他の新聞より販促効果がある、という業界の常識があるのだろう。
また単純に朝日の読者は読売の読者にくらべ、平均知能が高い、と朝日新聞の読者の多くが思っていることも原因の一つだと思う。
ただし日経の読者は自分たちは朝日の読者より平均知能が高いと思っているかもしれないが。
小生は五大紙のうち、サンケイ新聞以外はすべて1度以上は定期購読したことがある。内容が他紙と大きく異なるのは経済新聞の日経で、他はほぼほぼ似たような内容だと思う。
いずれにせよ、だから何だと言われても返答のしようがないが、今の現状がいいとも悪いとも思わない。
これもどうでもいい話ではある。
(つづく)