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どうでもいい話 脱力エッセー  作者: カキヒト・シラズ


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勘違いエリートたちの悲哀

初出:令和6年7月16日


 気のせいかもしれないが、最近、不平不満をため込んでいる人がいるようだ。

 実際に会う人々というより、SNS上の書き込みを見てそんな感じがする。コロナ前、コロナ後ですっかり世の中が変わってしまい、それに戸惑いを覚えているからだろうか。

 しかしながらSNSでそんな書き込みをすると、「自分はコロナ前、コロナ後で何も変わってない」と反論が返ってくる。

 本当に変わってないのかもしれないし、強がりでそう書いているだけかもしれない。


 原口一博議員がコロナワクチン接種の副反応被害にあったとき、ネット動画(または音声)で日本の政治家たちや高級官僚たちはほとんどワクチンを接種してないことが暴露された。

 政治家や官僚以外にも、財界人や皇室などこの国のエリートたちはワクチンを接種しないかプラセボや中国製闇ワクチン(mRNAなし)を接種しただけ。したがって体は健康で、海外渡航用の接種証明書は持っているとのこと。

 こうした人々が真の日本のエリートなのである。

 ところがこれまで自分はエリートだと思い込んでいたのにそうでなかった人々が”勘違いエリート”だ。

 自分は支配者階層からだまされて毒ワクチンをうたされた。つまり支配者階層から見れば、自分はエリートどころが自分がこれまで軽蔑していた下級国民と同等の社会的底辺階層に分類されていたのだ。

 ”勘違いエリート”たちはこうした憤懣やるかたない思いを抱いているのではないかと邪推する。

 

 かつて90年代以前、日本人の大半は以下のようなライフスタイルのセントラルドグマを信じていた。

 「偏差値の高い大学を卒業し、役所や有名大企業に就職すれば、人生は生涯保証されたも同然だ」

 ところが、少しずつこのセントラルドグマはほころびが見え始めた。ある意味、現在でもこのドグマは部分的には有効だ。

 現在でも学歴は高い方が就職は一般に有利だし、就職するなら大企業の方が零細企業より比較的生活は安定しているだろう。

 おそらく人口1%以下のエリート中のエリートは、今でもセントラルドグマ通りに近い人生を送っているのかもしれない。

 ただ昔と今で違うのは、人口の大半を占める日本人は、生涯保証された人生を生きていないということだ。

 特にバブル世代の場合、新卒で大企業に就職したときに思い描いていた中年期の生活、そして老後の生活は、実際とは大きく違っているのではないか。


 ワクチン接種をめぐる”勘違いエリート”の悲哀は、上記のセントラルドグマの信者だったバブル世代の挫折感にも重なる。

 信じていた神が偽物だった。寄らば大樹の大樹が幹から折れた。

 ではどうしたらいいのかと問われれば、「わかりません」としか回答できない。

 世の中が変わるときは、カメレオンのような周囲の環境への順応性が最大の武器になるのかもしれない。

 


(つづく)


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