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どうでもいい話 脱力エッセー  作者: カキヒト・シラズ


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エレクトロニクス右翼 VS IT左翼② オープンソースは左翼

初出:令和6年3月18日


 「エレクトロニクス右翼 VS IT左翼」第二弾は左翼の話題になる。


 オープンソースの概念は業界内でしばしばソフトウェアの共産主義と呼ばれる。

 通常、プログラマーがソースコードを書くと、その著作はプログラマー自身か彼を雇っている企業の所有となる。

 ところが通常のライセンスを放棄し、たとえばGPLライセンスにするとそのソースコードはオープンソースになる。

 オープンソースのソースコードは作成した企業やプログラマーに金銭を支払わないでも第三者が自由に利用できる。コンパイルしたものを販売してもかまわない。また自由に書き換えて改良してもいい。ただし改良した場合、それをまたオープンソースにしなくてはならない。

 もともとソフトウェアの世界だけの話だったが、ハードウェアも紙でなくPC上で設計する時代。次第にハードウェア設計もオープンソースになっていった。

 オープンソースハードウェアという語がある。当初は回路図設計やPCBレイアウトなどプリント基板設計のオープンソースを指したが、最近では3DCADなどによる筐体設計も含まれるようになってきている。

 そのうちに工業製品のほぼすべての設計情報がオープンソース化できるようになるかもしれない。


 オープンソースはもともとXウインドウズの開発者リチャード・ストルーマンが提唱したとされる。

 個人や企業の利益目的でなく、技術の恩恵を人類全体が等しく受けるための公共目的に合致するとして、オープンソースの思想は多くの”信者”またはシンパを生み出した。

 これはかつての全共闘世代が共産主義のシンパだったのと似ている。

 つまりオープンソースは社会正義の思想なのだ。 


 SNSでリナックスのグループに入るとほとんどの人がオープンソースのシンパだったりする。

 ところで最近の陰謀論では、共産主義あるいはマルクス主義はもともと資本主義の権化であるユダヤ金融資本が生み出したものとされている。

 かつて欧州には十字軍があり、キリスト教徒とイスラム教徒が戦争した歴史がある。

 同様に資本主義と共産主義という二大イデオロギーで世界を二分し、国家間を対立させることで、”死の商人”、”戦争屋”と呼ばれるユダヤ金融資本が大儲けできる。

 だから彼らは正義のためでなく、自分たちの利益目的のために共産主義を作ったのでは。

 これが”共産主義陰謀論”の概略だ。


 オープンソースも同様、リナックスの管理会社などは利益目的でオープンソースを利用しており、もしかしたらシンパたちはいいように利用されているだけかもしれないが......。こう思うのは勘繰りすぎだろうか。

 オープンソースのシンパのはしくれである小生としては、最後までその正義を信じたい。


(つづく)


 

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