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第X集 「え」から始まる熟語 厳選版



穎悟 「えいご」


 才知がすぐれ、悟りの早いこと。非常に賢いこと。また、そのさま。


*


頴才 「えいさい」


 ① すぐれている才能。また、それをもつ人。秀才。

 ② すぐれた家柄。英雄。栄材。


*


楹書 「えいしょ」


 遺言状。


*


郢斲 「えいたく」


 詩文の添削を人に請うときに用いる語。郢斧(えいふ)。


*


穎脱 「えいだつ」


 他より抜きん出た才能があること。錐の先端が袋を突き破るという意味から。


*


裔胄 「えいちゅう」


 遠い子孫。裔孫(えいそん)。末裔(まつえい)。


*


瑩徹 「えいてつ」


 明らかで、すきとおっていること。


*


殪仆 「えいふ」


 斃(たお)す。


*


殪没 「えいぼつ」


 たおれ死ぬ。


*


易簀 「えきさく」


 学徳の高い人の死、または、死に際をいう語。


*


掖垣 「えきたん」


 天子の宮殿近くにある垣。転じて、宮廷、御所。


*


奕葉 「えきよう」


 世を重ねること。奕世。代々。累代。


*


噎嘔 「えつおう」


 むせぶ。喜びのあまり、声がつまる。


*


衍溢 「えんいつ」


 満ちあふれる。


*


衍盈 「えんえい」


 満ちあまる。


*


黶翳 「えんえい」


 ① くらくおおわれたさま。

 ② ものさびしいさま。


*


冤枉 「えんおう」


 無実の罪。冤罪。ぬれぎぬ。


*


捐館 「えんかん」


 高貴な人の死去をいう語。


*


堰臥 「えんが」


 うつぶして寝ること。腹ばうこと。


*


愆期 「えんき」


 時期を間違えること。期限を守らないこと。


*


偃蹇 「えんけん」


 ① 物が延び広がったり高くそびえたりしているさま。また、多く盛んなさま。

 ② おごり高ぶるさま。


*


偃月 「えんげつ」


 ① 半円形の月。半月。弓張り月。弦月。また、その形。

 ② 兵法で、陣立ての一。中央部を後退させて半月形に組んだ陣形。


*


鉛槧 「えんざん」


 詩文を書くこと。文筆に携わること。


*


爰書 「えんしょ」


 罪人の口述書。聞取書を交換して公平を期した。


*


饜食 「えんしょく」


 腹いっぱいに物を食うこと。


*


怨懟 「えんつい」


 恨むこと。怨恨。


*


簷滴 「えんてき」


 軒から落ちる雨垂れ。


*


怨讟 「えんとく」


 恨んで相手を悪く言うこと。恨み謗ること。怨謗。


*


婉娩 「えんべん」


 しとやかで素直なさま。


*


悁悒 「えんゆう」


 憂え憤慨すること。怒り憂えること。悁憂。


*


檐鈴 「えんれい」


 風鈴。


*


塋域 「えいいき」


 墓地。墓場。


*


嬰孩 「えいがい」


 赤ん坊。ちのみご。嬰児(えいじ)。


*


盈虧 「えいき」


 ① 月が満ちたり欠けたりすること。盈虚(えいきょ)。

 ② 物事が栄えたり衰えたりすること。栄枯。


*


郢曲 「えいきょく」


 ① 中国の春秋時代、楚の都、郢で歌われた卑俗な歌曲。転じて、はやり歌。俗曲。

 ② 平安から鎌倉初期の歌謡の総称。平安初期には神楽歌・催馬楽(さいばら)・風俗歌・朗詠をさし、中期に今様、後期に雑芸(ぞうげい)、鎌倉期に宴曲が加えられた。狭義には、朗詠または宴曲をさす。


*


瀛海 「えいかい」


 広大な海。


*


纓冠 「えいかん」


 髪を束ねずに冠の紐を結ぶ。急なときの動作。


*


瀛寰 「えいかん」


 全世界。


*


影駭 「えいがい」


 影を見るだけで驚くこと。


*


盈虚 「えいきょ」


 ① 月が満ちたり欠けたりすること。盈虧(えいき)。

 ② 栄えることと衰えること。


*


躛言 「えいげん」


 虚偽であり、信用できない言葉。


*


栄枯 「えいこ」


 ① 草木の茂ることと枯れること。

 ② 栄えることと衰えること。盛衰。


*


黳黒 「えいこく」


 髭と頭髪が濃いさま。


*


盈昃 「えいしょく」


 盈虚。


*


翳日 「えいじつ」


 日の光を覆い隠すこと。


*


栄辱 「えいじょく」


 ほまれとはずかしめ。名誉と恥辱。


*


永垂 「えいすい」


 永遠と後世に伝わる。


*


影迹 「えいせき」


 痕跡。形跡。跡形。


*


映雪 「えいせつ」


 雪明かり。


*


黳髯 「えいぜん」


 黒ひげ。


*


栄達 「えいたつ」


 出世すること。高い地位、身分を得ること。


*


瑿珀 「えいはく」


 黒色をした玉。琥珀に似ている。


*


黳髪 「えいはつ」


 黒髪。


*


曳尾 「えいび」


 仕官して束縛されるよりも、貧しくても安らかに郷里で暮らすほうを望むこと。


*


郢斧 「えいふ」


 詩文の添削を人に請うときに用いる語。郢斲(えいたく)。


*


盈満 「えいまん」


 物事が満ちあふれること。また、そのさま。盈溢(えいいつ)。


*


栄耀 「えいよう」


 ① 大いに栄えて、はぶりのよいこと。えよう。

 ② ぜいたくをすること。えよう。


*


易姓 「えきせい」


 中国で、王朝が代わること。


*


易轍 「えきてつ」


 車輪の軸幅を変えること。


*


穢身 「えしん」


 仏語。けがれた身体。凡夫の身。


*


壊疽 「えそ」


 壊死(えし)の状態から、腐敗菌感染などのためにさらに悪化したもの。脱疽(だっそ)。


*


越俎 「えっそ」


 自分の職分をこえて、他人の事にまで口出しや干渉をすること。


*


蠮螉 「えつおう」


 昆虫の名。ジガバチ。


*


暍㬮 「えつだん」


 暖かい状態。


*


暍病 「えつびょう」


 強い日光に頭部などを長くさらしたためにおこる病気。日射病。


*


悦予 「えつよ」


 喜び楽しむこと。悦楽。満足。


*


穢土 「えど」


 ① 仏語。けがれた国土。迷いから抜けられない衆生(しゅじょう)の住むこの世。現世。娑婆(しゃば)。穢国。

 ② 大便。糞(くそ)。


*


宴安 「えんあん」


 遊楽にふけること。


*


扊扅 「えんい」


 かんぬき。


*


焉烏 「えんう」


 字形の誤り易いこと。また、烏焉馬を成すともいう。


*


蜵蜎 「えんえん」


 深くて広いさま。


*


蜎蜎 「えんえん」


 虫がはうさま。


*


淵淵 「えんえん」


 深いさま。


*


轅下 「えんか」


 人に使われること。人の部下。門下。


*


蜎蠖 「えんかく」


 広く、昆虫を指す。また、ちっぽけなもののたとえ。


*


燕頷 「えんがん」


 燕(つばめ)のあご。また、そのような形のあご。武芸に秀でた相の一つとする。


*


偃仰 「えんぎょう」


 ① うつむいたり、あおむいたりすること。寝たり起きたりすること。また、運がよくなったり悪くなったりすることのたとえ。浮沈。

 ② 伏して休むこと。のんびりとしていること。無事で閑暇であること。


*


延頸 「えんけい」


 くびをのばす。待ち望む。


*


饜見 「えんけん」


 見飽きること、多く見ること。


*


魘囈 「えんげい」


 寝言。


*


艶言 「えんげん」


 男女間の色めいた言葉。


*


猿猴 「えんこう」


 ① 猿類の総称。古くは多く手長猿をいった。

 ② 河童(かっぱ)の別名。

 ③ 人形浄瑠璃で、手のこと。

 ④ 月経のこと。


*


宴犒 「えんこう」


 酒食でねぎらう。


*


婉語 「えんご」


 遠まわしに言う言葉。露骨でなく、当たりの柔らかい言葉。


*


醼語 「えんご」


 宴会での会話。


*


怨嗟 「えんさ」


 うらみ嘆くこと。


*


円鑿 「えんさく」


 丸い穴。また、丸い穴を開けること。


*


腌臢 「えんさん」


 ① 汚い。不浄。

 ② 不器用、不愉快。

 ③ 罵詈雑言、ろくでなし。


*


煙視 「えんし」


 煙の中で物を見るように、伏し目がちに見ること。


*


塩車 「えんしゃ」


 白い塩を載せている車ということから、車に雪が積もっていることのたとえ。


*


円首 「えんしゅ」


 人の頭、人。


*


掩耳 「えんじ」


 耳をおおってふさぐこと。


*


怨女 「えんじょ」


 婚期が遅れたり、夫が不在であったりして、独り身である自分を哀れと思って嘆く女。


*


奄然 「えんぜん」


 ① ぴったり合うさま。

 ② おおわれて、暗いさま。

 ③ にわかに。たちまち。

 ④ 息もたえだえなさま。


*


黶然 「えんぜん」


 かくす。


*


偃鼠 「えんそ」


 もぐら。


*


饜足 「えんそく」


 満足すること。欲望が満たされて飽きること。


*


焉馬 「えんば」


 まちがいやすい文字。また、文字の誤り。烏焉馬(うえんば)。魯魚(ろぎょ)焉馬。


*


煙波 「えんぱ」


 もやの立ちこめた水面。また、水面が煙るように波立っているようす。煙濤(えんとう)。煙浪(えんろう)。


*


鳶飛 「えんぴ」


 鳶が空高く飛ぶ。


*


猿臂 「えんぴ」


 猿の腕。転じて、そのように長い腕。


*


鼹腹 「えんふく」


 器量が小さい、あるいは欲望が限られていることのたとえ。


*


偃武 「えんぶ」


 武器を伏せて使わないこと。戦争がやみ、世の中が治まること。


*


魘魔 「えんま」


 夢魔。


*


魘昧 「えんまい」


 ① 呪文を使って人に災いをもたらしたり、錯乱させたりすること。

 ② 薬物などで人を混乱させること。


*


掩埋 「えんまい」


 埋葬する。


*


衍曼 「えんまん」


 限りなく広がりはびこるさま。蔓延(まんえん)するさま。


*


魘魅 「えんみ」


 まじないで人をのろい、殺すこと。呪法(じゅほう)により死者の体を起こして、これに人を殺させること。


*


鳶目 「えんもく」


 鳶(とび)の目。転じて、よく見える目。他人の欠点などのよく見える目。


*


轅門 「えんもん」


 ① 陣営の門。軍門。

 ② 役所の外門。


*

悁憂 「えんゆう」


 憂え憤慨すること。怒り憂えること。悁邑。


*


円融 「えんゆう」


 仏語。それぞれの事物が、その立場を保ちながら一体であり、互いにとけ合っていて障りのないこと。


*


園囿 「えんゆう」


 草木を植えて、鳥や獣などを飼っているところ。


*


饜飫 「えんよ」


 ① 食べ物が非常に豊富であることの形容。

 ② できるだけ飲み食いを満足させること、満腹感を得ること。

 ③ 博覧に同じ。


*


厭離 「えんり」


 仏語。けがれた現世を嫌い離れること。おんり。


*


婉麗 「えんれい」


 しとやかで美しいこと。また、そのさま。


*


円顱 「えんろ」


 ① まるい頭。円頭。

 ② 髪をそって頭をまるめた人。僧侶。


*


煙浪 「えんろう」


 「煙波(えんぱ)」に同じ。


*


䗡䘎 「えんわん」


 虫が曲がって休んでいるさま。



引用先は既出

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