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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

巨人クッキング『人間の丸焼き』

作者: 青水

 巨人くっきんぐー。

 さあ、今週もやってまいりました。巨人クッキングのお時間です。

 私――料理研究家ヘカトン・サトウと、助手のギガンテス・ヤマダでお送りいたします。

 さて、巨人の皆さんは普段、人間をどのように食べているでしょうか? ……うんうん、やっぱりほとんどの方が生で食べられてるようですねぇ。シンプル・イズ・ベストということでしょうか。

 今日作るのは、『人間の丸焼き』です。ええ、皆さん、たまには生ではなくて、丸焼きにして味付けして食べられるのはいかがですか?

 じゅるり。

 おやおや、ギガンテス・ヤマダくん。まだ説明の段階だっていうのに、口から唾液が滴っていますよ。

 え? 我慢できない?

 仕方ないな。それでは、さっそく調理していきましょう!

 用意するのは材料となる人間。一人だと満腹にはならないと思いますので、今日は一〇人調達してきました。ほら、金属かごの中には活きのいい人間が! まだ生きています。うーん、なんだか叫んでいるようですが、私は人間語理解できないので何言っているのかわかんないです。

 人間を焼く前に、ソースを作りましょう。生の人間から抽出したエキスに、刻んだ野菜を一キルロ。野菜の種類はお好みですが、私はバジルやトマト、イモ類なんかを入れますね。そこに今日はマグロを入れましょう。ドボドボドボ。そして、よく混ぜていきます。はい、ソース完成。

 さて、人間は裸にして水洗いして汚れをよく取っておきましょう。フライパンに火をかけて人間を投入。うーん、見事にダンスしていますね。

 さあ、そこへ先ほど作っておいたソースを投入。あ、ギガンテス・ヤマダくん、君ソース入れすぎ。味が濃くなっちゃうじゃない。え、自分は濃い味好きです? 君いつもこんなにソースかけてるの? 病院行って検査してもらったほうがいいんじゃない?

 あ、人間が全員動かなくなりましたね。蓋を被せて少し蒸しちゃいましょうか。

 うーん、いい匂い。たまらないなあ。えーと、ここから二〇分ほど、弱火でじっくりと焼いていきます。

 ~二〇分後~

 さあ、完成しました。おいしそう。皿に移していきましょう。おいしそう。見た目が地味ですので、色とりどりの野菜なんかで綺麗に飾ってあげましょう。

 完成!

 え? 我慢できない?

 仕方ないなあ。軽くおさらいしようと思ってたけど、もう食べちゃいましょうか。

 それでは手を合わせて、いただきます。

 もぐもぐ。

 わぁお。おいしい。この世界には様々な食材がありますが、一番はやはり人間ですね。人間ほどおいしい食材はこの世にはありませんよ。ねえ、ギガンテス・ヤマダくん?

 ……どうやら、食事に夢中で私の話など聞いてないようですね。

 人間の丸焼き――とっても簡単にできますので、テレビの前の皆さんもぜひ作ってくださいね。

 それでは、また来週。

 さようならー。


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― 新着の感想 ―
[一言] ジャンルどっちかというと、コメディーよりホラーな気が……
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