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ゲーミングヤンキー〜喧嘩最強の男、少女となりて激走する〜  作者: アスク
第二章 Hurtling Burst -online-〜超高速のその先へ〜
51/82

天神、騒嵐、暴君:03 「メタ構築」




[【Hurtling Burst -online-】大会概要を説明します!]


[その2]


[予選ルールを説明します!]


[選手登録していただいた3人1組チームの中から、代表者1人を選出しオンラインでの対戦をしていただきます!]


[予選では、くじ引きで4ブロックに分かれていただいて、ブロックごとに上位5チーム、合計20チームが本戦の出場権を獲得します]


[レースフォーマットは本戦と同じく"ハードコア"で予選コースはランダムとなりますのでご注意を]


[それでは!各チーム頑張ってください!]


[その3へ続く]



◆◆◆◆◆◆◆



「予選代表者を決める」

「はい」

「うむ」


 俺、ヒナタ、燕歌の中から1人、予選を戦い抜く者を決める。


「順当に鬼葉だと思う」

「私も、いや、ヒナタ殿の力量をまだ見てはいないんだがチームリーダーである鬼葉殿に一票入れたい」

「まあ俺も俺に一票だぁな」


 音速で決まった。だろうなって感じの結果だ。


「俺ァ今の相棒と出ることにしてるがお前らとしてはどうだ」

「うーーん」


 ヒナタが下を向き顎を手で触りながら、なにかを吟味している。しばらくすると顔を上げてこう言った。


「AtoZでの情報を見るに総数は500チーム以上、予選で戦うことになる人数は100人強だけどそれでも大混戦、その上でランダムなコース選出。となると……」


 拍を置いて続けた。


「好き勝手にへんてこなマシンを作ったり、攻略サイトコピペする記念受験的な人が7割、その雑兵7割とルール上の不確定要素をなるべく潰す為に安定性重視した強固な構成にしてくるガチな人が2割、そんな感じの塩梅になると思う」

「2割、少ないようで多いな」

「と、いうか殆どが走破できずに事故ると思うから実質的にその2割の人たちとの予選争いになると思う」


 以上がヒナタ側の自己調査からなる意見だった。この考察は信用できる。ただ俺の機体は今のまま出ていいか?という質問にはまだアンサーを出せていないようで、さらに悩む。

 すると讌がなにやら言い出した。


「7、8、9……残りの1割は?1割はどんな奴らなのかね?ヒナタ殿」

「そういやそうだな」


 ヒナタは答える。


「残りの1割は、その安定重視のガチ勢を絶対にぶちのめすメタ(・・)を張ってくる人たち」

「メタぁ?鉄か?」

「それはメタル。対策って意味だよ」

「ほう」


 メタ、ね。なんかクセになりそうな響きだ。

 ヒナタからの結論が出る。


「ボクらの選択肢は、安定型をとって"2割"の仲間入りするか、それを倒す為の構築を練った"1割"になるか……とりあえず今のままいけば"7割"の有象無象にかわりないよ」

「改善の余地あり、か」


 今のままではいけないぞ。という主張はわかった。問題はどうやって発展していくか、その方向性だな。


「その安定型……つまりtier1を選ぶか、ピンポイントなメタに進化するか」

「うん」

「tier1を調べるかい?御二方」

「助かるぜ」「助かるよ」


 讌がすぐにネットを開いて検索をかけた。そう、いずれにせよ大会一番人気の"構築"って奴を知っておかないと話にならないのだ。






ーーーーー


FAゴールドルチル


弱点のない万能を目指した構築。戦闘機型の最終形態と名高い。装甲のゴールドルチルは敵からの物理衝撃に強く、かつ軽いので回避性能も高い。

主砲の自由度は申し分なし、ただし敵撃破は考えずあくまで妨害。ゴールすることに重きを置いている。

ーーーーー 


高速ポット


序盤から一位を独走しそのまま逃げ切ることを目標にした構築。小回りとスピードの為にコストを割くため、一度抜かされたり、被弾すると致命傷になりかねないので注意。ただ走るだけ単純な為初心者向けでもある。

ーーーーー


変則戦艦


中型の戦艦型に着脱式の装備を取り入れた構築。着脱パーツは総じて強力な攻撃手段やスピードブーストを発生させるものが多いが走行不安のデメリットがある。それを戦艦型の素の耐久で補ったもの。序盤は堅実に、終盤に追い上げる。乗り手の技量次第で化ける。

ーーーーー



「こんな感じらしい」

「助かるぜ、燕歌」


 もちろん他にも沢山型はある。砲塔列車とか、暴走戦空車とか、謎百足とか。

 だが特に強いのはこの3つと言えよう。


「ヒナタ、ガチ勢と初心者勢、それぞれなにが一番人気だと思う?」

「うーーん……ガチ勢ならFAゴールドルチル、初心者はコピペ高速ポットかな。鬼葉的には?」

「同意見だ。つまり警戒すべきはこの金ピカ戦闘機か」


 FAゴールドルチル。ほぼほぼFAレッドナイトの正統進化みたいな感じだが、やはり特筆すべきはその汎用性か。

 群雄割拠の予選はコースも不明、序盤を走る雑魚ポットが飛び交う戦場となれば、不安要素もある変則戦艦より万能機を選んで正解だろう。差し詰め主砲はホーミングかな?


「と、いうことは鬼葉殿はゴールドルチルに乗るのかい?」

「いんや?」


 首を横に振った。


「俺ァ、ゴールドルチルを絶対倒すマンになるぜ」

「例のマグネットをさらにメタ構築に特化させるんだね?」

「正解」


 かくして方向性は決まった。

 ここからはひたすらに練習だ。実は虎紀との一戦でちょいと使えそうだなと思うことが一つあってな。それを試しつつ、予選に備えることにする。




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