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ゲーミングヤンキー〜喧嘩最強の男、少女となりて激走する〜  作者: アスク
第一章 ロリポップ・パンクラッチ〜可愛く、そして喧騒〜
20/82

Sランク昇格戦:01 「違法的破壊行為」

ワッツ?勝手に完結済みにしないでくださる小説サイトさん!?!?

詫び更新ッ!!




 陽炎の爺さんを家に帰すと、一件落着。それからその辺のラーメン屋に入った。おっと、店員さん、びびらんでくれよ。龍頭で悪い意味で有名人な俺と虎紀が揃っててそうなるのもわかるが今は我慢だ。

 ラーメンが来て、割り箸をぴきっと割って、一口入れてから話は始まる。会話は虎紀からだ。


「なあ、鬼葉、お前はオレのことどう思ってる?」

「お前は拗らせた女か?」


 鬱陶しいタイプだ。どう答えてもめんどくさい答えが返ってくる。

 冗談はさておき、虎紀の質問に答えるとしたら。


「うるせえ奴、騒がしい野郎、まあ、俺のライバルかな」

「ライバル、ねぇ」

「問題あるか?」

「問題はねーよ、ただお前の中のライバルってのは、ダチとはまた別ってこったよなー?」

「……」


 いきなりなにを聞いてんだろう、こいつは。


「あたりめえだろ。俺はダチなんざ作らねえからな、いざというときはぶっ殺しあう。それがお前との関係だ」

「ちげーねーな……」


 今でこそ、こう、平和的になっちゃいるが少し前までマジで殺す気で殴り合ってたからな。

 そこから数分、ラーメンを食べるのに集中、そして俺はもうスープだけになったあたりでまた、喋り始める。


「オレ、昏鵺会を解散しようって思ってんだ」

「……おう、そうか」

「意外だな。驚かねーのか?」

「なんか前々からそんな感じがしてたってだけだ」


 昏鵺会、それは虎紀が率いる暴走族グループのこと。かつてこの街で散々暴れて、人様に迷惑かけまくったクソみたいな連中。だが今は、もう、それは静か。牙を抜かれたトラの如く、ただのバイク好きな集団に成り下がった。


「オレたちゃよ、そろそろ先に進まねーといけねんだ」

「……」


 曰く、仲間は徐々に新しい道に進み始めたと。街で迷惑かける社会のゴミから脱出せんと躍起になっていると。そして虎紀も。


「オレさ、夢ぇできたんだ」

「夢」

「おう、ちと、ゲームのプロになろっかなって」


 まあ、別にいんじゃないかと答える。自分の好きにすりゃいいと思う。それで幸せか不幸かは結局お前が体験することだからな。


「夢、か」

「鬼葉、お前の夢ってなんだ?」


 俺の夢ってなんだろうな。今23だし、喧嘩しか取り柄ねーし。なんもねーよな。

 いや、あるか。


「強い奴とずっと戦うのが夢だ」

「……お前は変わらないんだな」

「変わらないんじゃない。変わったからだ」

「永遠に戦うことが夢なのかー」

「そうだ、楽しいことはずっとしてたいだろ?」

「まーな」


 それから虎紀は完食するまで喋ることはなかった。ちゃんと奢ってもらう形で。え?なに?ゲーム機台から差し引きだから今払え?おい待てねえんだって、あ!


「働かねえと……」


 ガチャ回したの一生後悔してるわ。

 そんなこんなで、飯は終わった。なんか考えさせるような話だった気がする。夢。夢って言い方あんま好きじゃないな。目標だ。

 今最も身近な目標はSランク、久憐を倒すことだ。帰ってロリパン、ロリパン。











「っし、もしかしたら昇格するかもなァ」


 現在A-1。勝利すればSランク、負ければ残留。予期せぬメンテナンスとジジイが拉致られちまってグダグダになったが、気を引き締めてキメに行こう。


[頑張るのよ]

「ふん、お前にも世話になったな、猫。いや、チャンチー」

[どういたしまして]


 俺の姿は勿論【ミルキィ・クラッシュ -百花繚乱-】ランクマッチのゲートの前まで足を運び、深く呼吸を整える。

 なんか、どんな相手だろうと、勝てる気がしてきたぜ。


「いざ!」




◆◆◆◆◆◆◆



 パタン。と、鬼葉を示す数字が変動を起こした。


「今だ……起動!」


 スイッチは押される?数字は割り込まれる。

 ランダムで抽選されるはずのランクマッチ機能に弊害が生じた。

 そして引き合わされるプレイヤーネームは鬼葉と911アイサーサー改め、arrows。まずは確定マッチングを発生させて、同じ土俵に無理やり立ち上がる。


{マッチングしました}


 ここまでは、計画通りであった。









────しかし、不確定要素というのは時に残酷なほどに当人に牙を剥く事がある。


【ロリポップ・パンクラッチ】このゲームはコアなファンに人気なマイナーゲーム。実はロリコンじゃなくても150円だから、と、ついで買ってる人は多い。

 しかし実際のアクティブ推移は芳しくない。俗に言う「過疎ってる」状態だ。

 そうなるとAランク帯のマッチングにもSランクが入ってくることもある。いつかの炉万奏音のように。


 このとき奇跡は起きた。起きてしまった。



ーーーーー

鬼葉

ランク:A-1


【ミルキィ・クラッシュ-百花繚乱-】

ーーーーー

arrows

ラ ン⬛︎◻︎


【シーフォン・スナイパー】

ーーーーー

菓子より煎餅

ランク:S-1

(トップオブロリポップ序列7位)


【ショコラ・ドール】

ーーーーー

エクレア

ランク:S-1

(トップオブロリポップ序列2位)


【エクレア・サーベル】

ーーーーー

シト・ヒナタ

ランク:A-1


【ホウィップ・スカイハイ】

ーーーーー

久憐

ランク:S-1

(トップオブロリポップ序列1位)


【ヴィター・バット-不倶戴天-】

ーーーーー




◆◆◆◆◆◆




「おいおい、状況がごっっちゃだぜ」


 マッチングしたのはなんと、Sランカーが2人、表記がおかしい奴1人、そしてヒナタと、さらに久憐。一体なにから突っ込めばいいのかわかりゃしない。

 スタートはまだカウントダウンの段階だ。相手のキャラを見て状況を判断する。


{3}


 まず【ミルキィ・クラッシュ】は序盤撃破が必須。なので最初に狙う相手を決めることになるが、これはキャンディ0個で一番倒しやすいキャラを潰すのがいい。


{2}


【ショコラ・ドール】に狙いを定める。コイツ、"後半型"だからな。ただし固執はしない。場合によっては俺が他から狙われるので迎撃の姿勢も作る。


{1}


 こりゃ厳しい戦いになりそうだ。相手はランカー。セオリー通りの動きが通用するとは思えない。どっかで、崩さねえと。


{fight!!}



「鬼葉ぁぁぁぁ!!!!」

「んぁっ!?」


 声を荒げたのはarrowsというプレイヤーネームの【シーフォン・スナイパー】こいつは確か、一発一発の間隔が長いライフル銃を使う奴。おいおい面と向かってくるのか?【ミルキィ・クラッシュ】に。


{シーフォン・スナイパー【覚醒技:ワンショットワンキル】発動}



 

────は?







「っぶねえ!こいつ!?」

「死ね!」



{シーフォン・スナイパー【覚醒技:ワンショットワンキル】発動}


{シーフォン・スナイパー【覚醒技:ワンショットワンキル】発動}



 ワンショットワンキル。キャンディ5つ集めてやっと発動できる覚醒技。シーフォンのそれは、文字通り「一発当たれば即死」だが「それを当てれるかな?」って感じの技だ。

 それを0個で三発発射しただと?


「避けるのが精一杯!ざまぁみやがれ鬼葉!情けない姿だな!」


 思考が追いつかない。ただ一つ言えるのはコイツはズルをしてるってことだ。

 覚醒技は一試合に一度しか撃たないはずだ。それをバカスカぶっ放してるのは異常事態に他ならない。


「arrows……」


 あっろわす?あろうす?いいや違うな。答えはわかってるだろう?俺よ。

 アローズだ。完全に理解したぜ。お前ら、ロリパンの「データを弄った」ってことか。ジジイを拉致って。俺に勝つ為に。

 ああ、畜生、おふざけが過ぎるぜ。まずコイツからぶちのめさなくちゃあな。


「おいどーした!かかってこいよ鬼────うっぶふ!?」

 

 プレイヤー、arrowsの操る【シーフォン】は両脇腹を突き刺され、殴打されてぶっ飛んだ。だがやったのは俺じゃない。


「折角面白いマッチングのに台無しですねぇ。チートしてまで勝ちたいんですか?まあ、それでも勝てないと思います」

「私はこの世界を穢すものを何人たりとも許さん」

「煽る価値もない」


 どうやら、俺以上にキレてるぜコイツら。arrowsは、このロリパンを愛してやまない変態どもの逆鱗に触れちまったようだな。

 7位、2位、1位による同時攻撃にビビってやがる。これは俺が動くまでもないかもしれない。


「ク、クソ!テメェら出てこい!」


 声を張り上げると、6人対戦のランクマッチに亀裂が入る。エリアは別の場所と干渉を受けてもう6人が姿を表す。それらは全て【シーフォン】の姿をしていて、名前がarrowsである。


「ははは!全員ぶっ倒してやるよ!!屈辱を味わえカスども!!」

「「「うおおおお」」」


「ほーう」


 突撃してくる三下ども。久憐も、ランカーもそして俺も、余裕って感じ。

 壊れた12人大戦、開幕だ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 漫画でよくある打ち切りENDかと思っていたので、続いて良かったです。更新楽しみにしています。
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