調査のお願いの話
会社の健康診断の日でした
太った&色々不安な話ががが。ちょっと体に気をつけねば
そして、相変わらず私は血管が分かりにくいらしく、二回針刺されて失敗だったので結局、手の甲の血管から血液採取になった……まあ、以前の三回失敗よりマシか
「調査?いや、俺、そんなのやった事ないんだけど」
冒険者ギルドに行って、いきなり言われたのは「調査のお願い」だった。
「それは承知しております。ですが……」
ギルドに行くなり、受付嬢じゃなくギルド職員にとっ捕まって、個室にご案内されて言われたのがそれだった。
うーむ、今日はラティスとツァルト。二人をコンビとして登録し直そうと考えたんだよな。
冒険者ギルドではこうした状況もちゃんと考慮に入れてくれる。要は冒険者がどっかで凄い魔法の武器を手に入れたとか、凄い魔法の道具を手に入れた、って時には「それを持ってる時限定」で本来受けられない上の魔獣や上のダンジョンへアタックする権利が与えられる。
というか、そういうのを認めないと事前チェックもなしに、強い武器を手に入れた奴が危険なモンスターに挑んだりする可能性があるというか、以前にはあったそうで……。
それぐらいなら、ちゃんと正式に認めてやるから事前に武器の鑑定とかさせて、武器込みでの適正レベルを図らせろ、って事だそうだ。
なんでまあ、ラティスとツァルトも、ラティスを守り、戦闘も可能な古代ゴーレムって事で十分認めてもらえる可能性があった。ちなみに、ラティスは現在、絶賛試験中。
「実は、複数の冒険者パーティが未帰還になっています」
「未帰還?」
つまり、依頼に失敗したって事か。しかし……。
「複数ってのは珍しいんじゃ?」
「その通りです。どうしても運不運はありますから、適正レベルのはずの依頼で未帰還となる事はあります。ですが、複数のパーティが同時に、という事は早々あるものではありません」
なるほど、つまりこれは調査と言っても……。
「実質討伐依頼か」
「その通りです。私達はこれは奥地から何等かの理由で強力な魔獣が浅い領域に出てきたのだと考えています」
ふむ。
魔獣は獣だ。当然、本来深い所で暮らしてる魔獣がのそのそと奥地から出てくる事だってある。
獲物を追って、浅い所にやってきて、そこが暮らしやすければ、そこで暮らしだす事だってあるだろう。
しかし、魔獣にとっては良くても、冒険者ギルドにとっては困る。なんせ、本来いないような強力な魔獣が居座る訳だから本来ならそこで稼ぐ冒険者が仕事が出来なくなる。そうした場合、上位のランクを持つ奴に討伐依頼が出る訳だ。しかし……。
「調査も、って事は……」
「……お察しの通り、現在全員が未帰還です」
まだこれが相手がどんな魔獣か分かってりゃギルドも適正レベルを割り出せるんだけどなあ。
見た目だけでも、多少の推測は出来る。
ところが、全員未帰還だとそこら辺の情報が全くない。そうなるとギルドといえど出来るのは、「このレベルの奴がやられたから最低限それ以上の奴を」というぐらいだ。で、俺のランクがBだから……。
「やられたのはDぐらいまでか?」
「ええ、まあ……」
なるほど、ギルドが焦る訳だわ。
Dランクが複数やられたって事は割と浅い所。
そして、当り前なんだけど、ランクが高い奴より低い奴の方が多いんだよね。
「事情は分かった。そういう事なら調査してくるよ。無理そうなら逃げてもいいんだろ?」
「無論です。倒せるのが一番ですが、今はとにかく情報が欲しい」
だから調査依頼。
ちなみに討伐依頼と調査依頼は同じもの探るのにどう違うのかというと、討伐は逃げたら失敗扱いだけど、調査は逃げてもOKなんだ。
「うちのラティスは連れていけるのか?」
「審査で、C以上が得られていれば一応は」
そこから先は自己判断って事ね。
ちなみに結果から言えば、ラティスは見事討伐Cランク(ツァルト同伴限定)を勝ち取り、俺と一緒に行くと宣言したのだった。
……うーむ、しかし、そうなるとまたチーム名考えないといかんなあ。
実は、昨日一番悩んで時間かかったのが合体ゴーレムの名前だったりします
あーでもないこーでもないと凄い悩みました。ラティス?彼女は実は元々背景とか決まってたので問題なかったんですよね……