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これは異世界を旅する一匹のウサギ(?)の物語

 今、俺は自然あふれる森の中、自分の手のひらをじっと見つめている。

 何でそんな事をしているのか、その原点は俺が神様から転生させてもらったという事に始まる。

 と、言っても物語にあるようなものじゃない。神様との話の細かい内容なんて興味ないだろうからざっと簡単に書いちまうと……。


 ・「いやあ、ごめん。ミスって死なせちゃったよ」

 ・「僕ぐらいの神になると人って蟻とかと同じなんだよね。君達も仕事してる時に蟻を踏み潰しても可哀そうだ!とか思わないでしょ?」

 ・「だから、君を死なせた事はどうでもいいんだけどさ、君ってパーフェクトな僕がやっちゃった初めてのミスで死んだ人なんだよね!」

 ・「だから、初物記念!って事で転生させてあげようと思うんだけど、どうする?」


 ……ってなもんだ。

 あの言い草だと、ミスが初めてなだけで、これまで予定通り殺した奴はたくさんいるんだろうなあ……。

 いやね、これで「いらんわ、そんなもん!!」って断るのは簡単だったけど、それだと何か負けたような気がしたんだ。もしくは多少でも手間かけさせたかった、というのもあったかもしれない。

 とにかく、そんなこんなで転生を選んだ俺だった。ところが……。

 「あっ、そうだ言い忘れてた」、そんな事を消える直前に言われて付け加えられたのが以下の話だった。


 ・続けて同じ人という種には転生出来ない

 ・だから、別の管理してる世界で人と同じような知能と権利持ってる魔物に転生してもらう


 消える直前じゃなかったら文句の一つも言いたかったぜ。

 その際に味覚とかもサービスで調整しといてあげるよ!という話も聞いていたんだ。だけど……。


 「なんで……」


 そして、改めて俺は手を見つめる。

 白い毛皮に包まれた可愛らしいおててを。


 「なんで、ウサギなんだああああー!!」


 いや、本当に見た目単なるウサギだよ!?これでどうしろってんだよ!?ペットとして飼われてるウサギならともかく、野生のウサギなんて寿命は三年程度って言われてんだよ!?つまり、そんだけ過酷だって事なんだが……でも、あの神様、俺の転生先って魔物だと言ってたような……。

 つまり、このウサギが魔物?

 でも、さっき水に顔映してみても、普通のウサギだったし……。


 「あ、もしかして!」


 サイズが違うとか!?

 ……ねえよな?

 だって、もしそうだとしたら周囲の木々って一体高さどんだけあるのか、って話になるし……。

 そんな事を考えていた俺だったが、答えは間もなく目の前に出てきた。

 うん、出てきたんだ。


 「……うそーん」


 ぐるるるる……。

 そんな唸り声をあげてるのは明らかに狼とか、多分イヌ科の獣。多分って言ったのは全身が真っ黒な狼って知らなかったから。

 いやね、黒い毛並みの犬とかいるのは知ってるよ?けど、こいつってまるで塗り潰したみたいに黒いんだ。今、頭の上に太陽出てんのに、普通の毛皮ならありそうな艶やかな反射みたいなのが一切ねーの。本当に真っ黒に塗り潰したみてえだ。その中で、目だけが赤く爛々と輝いている。

 後にシャドウウルフという魔獣だと知ったが、この時はもう必死よ。

 さっき水飲み+姿確認の為に川に来たから背後は川でここは開けた河原だから隠れる所もねえ!

 くそっ、こうなりゃ俺が生き延びる道は二つ!

 逃げきるか、それとも奴を倒すか……!

 逃げたいが、奴は間違いなく縄張りであるこの辺の事を熟知してるだろう、そして俺はこの辺の事なんかまるで知らない。

 ……油断した所に一撃喰らわせる。

 そして、相手が怯んだ隙に逃げる。それしかない。

 くそっ、死んで神様とやらにもう一回出会えたら、絶対文句言ってやる!!

 そう思って、踏み込んで。

 

 「へっ?」


 体が勝手に動いた。

 気づけば、俺は黒い狼の傍を一瞬で通り抜けていて。

 次の瞬間、首を失った狼の体がドサリ、と音を立てて倒れた。

やっちまった

最近勢い良く書けてるものでつい、投稿してしまいました

来週月曜までは毎日投稿

以後は月曜ごとに投稿予定です

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