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決意の揺らぎ
もう恋なんてするもんか。
そう決意しても2、3ヶ月すればその誓いは揺らいでくる。
恋をしていたある日の思い出が、映画のワンシーンのように頭で再生され、「やっぱ好きな人ぐらいは欲しいなぁ」なんてことを考えてしまう。
人は過去の思い出を都合よく編集して、実際より美しく思い出すなんて説をどこかで聞いた気がするけれど、もしそれが本当ならば実に厄介な機能だ。
私の告白を保留にした挙句、まるで存在を無視したかのような振る舞いをしたあいつでも、今「どっか一緒に行こ」なんて連絡をもらってしまったら、ホイホイついて行ってしまいそうでまいってしまう。
それくらい私は恋に飢えている。
ちなみにお腹も減っている。
コンビニでなんか買って食べるか。