表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ある国の借金

作者: ぱせり

 最近、とても最近。とある国に莫大な1000兆円規模の借金がありました。

人々の総数は2億人程で、一人900万円程ででした。



 その国には、確かなやる気。豊かな文化と発達している技術や工業力がありました。




 過去を振り返れば、

避けなければならない戦争ということも起こりました。人々は世界平和や発展のために、それぞれの信じる、それぞれの形で衝突し命を散らせ、戦うことがありました。




 その国は戦いには破れ、希望を失ったように見えました。しかし、その行動の結果として、必ずという事はないですが、それぞれの考え方が共存共栄できる世界が訪れ始めました。




 国は、戦いに破れたあとも、日々発展する世界の中でより一層の活躍ができるよう考えました。

やる気のある多くの民の生活の保証や新しい挑戦、

よりよい世界の繁栄のため支援をしていました。

 しかし、民より集める税では、支援をするための力が足りません。より多くの支援の為にはより多く税をあつめなければならない。

しかし、そうなってしまうと民のやる気が失われ、

本末転倒となってしまいます。


 国は気付きました。これだけ豊かな文化や発達した技術や工業力。そしてそれらを保つ民達の価値。

その【将来の価値】を。

そうして、この国は将来を担保にして民のやる気を支援することにしました。


すると、どうでしょう。

民の気力と国の支援が大きな力となり、

その国は瞬く間に、世界有数の平和な経済大国となりましたとさ。



めでたし、めでたし



 とはならず。その時から、この時まで民の生活を支え応援するための力となっていた、国民の価値を担保とした借金は膨らみ続けました。1000兆円を超え天井は見えません。

民たちは借金という名の恐怖に恐れ怯えました。



 ですが、この借金は民のそしてその親の努力を支え現在を『今の形』にしている、重要な仕組みなのです。消して忌み嫌う必要はないのでした。



 我が国と我が国民は、そうした【過去に測られた将来】の価値を超える価値を生み出せばいいだけの事です。

 日本という国は長い歴史の中、我々の祖先が大きな問題を乗り越えたからこそ、今があるのです。


我々は、この『今の形』を守るために、


今を充実させて、生きていかなければならないのです。




めでたし、めでたし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ