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混浴露天風呂

レジャー施設の屋内プールに辿り着いた一同。色々なプールの種類があり、

遊園地の乗り物も遠くに見える。さなとかなが一生懸命謝ったのかは分からないが

ななはこの光景を見て不機嫌はすぐに吹き飛んでしまった。


さなとかなの頭にはひとみの母親から貰ったたんこぶが出来ていた。


流れるプールの水を見てななが興奮気味に皆に話し掛けた。


「プール初めて!水って怖いのかな?泳げるようになりたい!!」


それを聞いたひとみの母親が子供達皆に話し掛ける。


「浮き輪や浅いプールもあるし、色々見て遊んだ後、泳ぎ教えてあげるわよ。」


「ほんとっ!やったーっ!教えて、教えて!」


すぐに反応したななが喜んで答える。その後、泳げない翔も答える。


「僕もお願いします!」


ひとみ、かな、さなは以前プールを利用した事があり、少しは泳げるので断った。


「じゃあ、ななちゃんと翔くんの二人ね。」


「は~いっ!」


とななと翔が返事をした。


プール施設を色々見て楽しんだ後、ななと翔はひとみの母親に泳ぎを教えて貰っている。

ひとみ、かな、さなの3人はテーブルを囲ってジュースを飲みながら休憩している。


「ひとみちゃんには暫く会ってなかったよねぇ?」


とかながひとみに話し掛ける。ひとみはかなの方に振り向く。


「そうですね。いつ以来でしょうか・・・」


かなとさなはいつも地下研究室に閉じこもって研究や実験をしている。

ひとみは実験をしている事は知っているが、何をしているのか詳しく知らない。

母親からは口止めされているし、深く知ってはならないのだ。


「かなり前だよね・・・」


とさなが間に入って答える。かなも続けて喋り始める。


「地上に降りてすぐくらいかなぁ・・・」


「かなり忙しかったしね。」


それを聞いたひとみが反応する。


「寂しくないですか?閉じこもっているみたいで・・・?」


さなとかながお互い目を合わせる。するとさながひとみの方に振り向き、

喋り出す。


「お姉ちゃんもいるし、ななや翔くんもそれにベスもいるから・・・」


「これからまだまだやる事が沢山あるしね!」


隣で聞いていたかなもうんうんと頷いている。

ひとみはさなやかなを見て納得しながらも尋ねた。


「学園に通えばクラスメイトや友達も出来るわよ?」


さなとかなが少し沈黙する。すると悩んだ後、かなが答え始める。


「全教科取得しているから・・・、ほら、授業が退屈過ぎて時間が勿体無いし・・・」


「それにお母さんからの許可も出ないと思う・・・」


そしてさなが自慢げに話を付け加える。


「私達、天才だからっ!」


ひとみは「はいはい、そうですね。」と思いながらも羨ましかった。

話の流れを変えようとひとみはななの事を尋ねる。


「なな、今朝うなされていたんですが、いつもですか?」


「ななにはぐらかされてしまったから・・・」


さなとかながお互い目を合わせて、顔が真剣になる。

二人ともひとみの方に振り向き直す。


「そっそう、ひとみちゃんも聞いたの?」


「ななが遠くに出掛けた次の朝に、たまに部屋から聞こえるかも・・・」


とかなが答える。さなも続けて話す。


「私も聞いた事があるわね!ななちゃん、ななちゃんって!」


「自分がなななのにね!」


3人とも疑問に思っていた頃、ひとみの母親とななと翔はこちらに戻って来た。

ひとみの母親が3人に声を掛ける。


「そろそろお昼ご飯にしましょう!その後、遊園地にでもどう?」


3人はお互い顔を合わせ、了解しました!と声にするのでした。


昼食を取りながら、ななと翔は嬉しそうな顔をずっとしている。

暫くしてななが話し出す。


「私達、泳げるようになったんだよ!」


と自慢げに語るのだった。それにひとみが反応する。


「私のママは教え上手だからね!誰でも泳げるようになるわよ!」


「例え金槌な人でさえも・・・」


ひとみも自慢げに、ちょっと嫌味を言うのだった。


「わっわっ私は元々才能あるからねぇ、翔っ!」


翔に話を振ったななはプンプン顔になっていた。

翔も戸惑いながらも俯いてななに返事をする。


「うっ、うん・・・」


するとひとみの母親が止めを刺してきた。


「翔くんは兎も角、ななちゃんは・・・もうちょっとかな。」


ななは顔を真っ赤にして、残りの皆はななを見て笑うのだった。


その後、遊園地で乗り物を沢山楽しみ、ホテルへと戻って来た。

ひとみの母親が子供達に声を掛ける。


「着替えは持って来ているから、このまま混浴露天風呂に行きましょうか?」


子供達はお互い顔を合わせながら、ななは特に喜んでいる。

皆で返事を交わし、混浴露天風呂に向かうのだった。


更衣室は男女別々になっており、裸になれば男湯、女湯に別々に入る。

水着に着替えれば、混浴露天風呂に行けるようになっている。


翔は男の更衣室に入り、荷物を置いて混浴露天風呂に向かう。

女性達は女の更衣室に入り、荷物を置いて混浴露天風呂に向かうが、

さなとかなが更衣室でななを引き留めた。


「あっ!私達はちょっと用事があるから先に行ってて!」


とひとみの母親とひとみにさなが声を掛けた。

何となく分かった感じで、ひとみの母親とひとみは混浴露天風呂の方に消えた。


ななはものすごく嫌な予感がしていた。


さなは鞄からあの水着を取り出す。そうあの水着だ・・・


布面積の少ない白色のマイクロビキニ。


更衣室の荷物具合から私達しかいないと何となく説得されて・・・


(男性の更衣室の荷物具合なんてどうでもいいが!!)


ななは夢を果たすのだった。翔とお風呂に入る夢を・・・

皆の間で顔を真っ赤にしながら、温泉でのぼせいると誤魔化しながら・・・




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