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女子双子化ウイルス

翔はタイムマシン(生命体転送装置・物体転送装置・ペンダントの組み合わせ)で、

未来へと旅立った。


かな、ななは心に思ったのだった。


「翔べ翔っ!翔んで未来へ!」


「そして、改変された未来へ情報を求めてっ!」


果たして、ななの行って来た未来がななが過去に戻った事によって改変された未来へ

翔が辿り着き、情報(解決策)を仕入れて戻って来られるだろうか・・・?


最初にななが行って来た未来とは・・・、誰に会い、助言を受けたのだろうか・・・


だが翔が旅立ってから、数日間、翔はかなやななの元には戻って来なかった・・・



補足:このタイムマシンはかな達の実験室の生命体転送装置内での行き来で

   時間移動出来ますが、場所は設置場所が変わらなければそのままです。


   時間移動はかな達の改良した生命体転送装置が開発されてから

   動作不良(起動不可)になるまでの間となります。


   現在の(送信装置)から未来の(受信装置)へ


   未来の(送信装置)から現在・過去の(受信装置)へ


   *時代は予め次元転移装置のペンダントにインプットされています。


   *ななが行った未来と翔が行く未来も同じ時代です。




その頃、宇宙都市でのある部屋でまみ博士(母親)とさなが会話をしていた。

まみ博士がさなに話し掛ける。


「さなのお陰で、電脳チップの開発に目途が付いたわ。」


「これでもぬけの殻の人々も生き返らせることが出来るわねっ!」


さなは受け答える。


「まぁ、ちょっと苦労したけど・・・」


「チップへの接続は首輪を付けて、首の後ろからすれば問題ないわっ!」


微笑んで聞いていたまみ博士は、急に真剣な表情に変わった。


「それでね、さな・・・」


「かなには直接、私から話すつもりだから内密でね・・・」


「極秘の計画に協力して欲しいの?」


さなは母親の真剣な顔に少し戸惑った。


「協力って何?お母さん?」


まみ博士は受け答える。


「今ね、世界中で大流行しているウイルスがあってね・・・」(嘘話)


「そのウイルスに対するワクチンが完成しているの。」


(*ワクチン→女子双子化ウイルス)


「そのワクチンを空気中にばらまいても急速に効果が出るようにして欲しいのだけど?」


それを聞いたさなも受け答える。


「健康には問題ないんだよね?」


まみ博士も受け答える。


「えぇえぇ、問題ないわ。」(今の内は・・・)


「上層部からの許可も出ているし・・・」(嘘話)


さなはそれを聞いて安心した。騙されている事も知らずに・・・


「得意分野だし、いいよっ!協力するわ!」


と自慢げに話すのだった。

まみ博士も安心したのか笑顔になり、話題を変える。


「かな達とは毎日連絡しているみたいだけど・・・」


とまみ博士はさなに話し掛けた。


「えぇ、毎日しているけど、やっぱり会えないのは悲しいかな・・・」


さなの表情は悲しくなるが、声は至って明るかった。


「それでね、ひとみちゃんの自宅に生命体転送装置の設置が完了したの。」


「試行運転して問題がなければ、かな達に会えるわよっ!」


「直ぐに戻って来て欲しいのだけど・・・、数日だったらいいわよ!」


とまみ博士はさなに話し掛けるとさなの表情は明るさに変わった。


「えっ!本当に!やったー!」


「ありがとう、お母さんっ!」


歓喜を上げるさながそこにはいた。



まみ博士の生命体転送装置はかな達の生命体転送装置を基にアレンジさせ、

複数間で移動させる為に、改良、工夫がされている。


例えば・・・


1.椅子は同様に設置されている。


2.更衣室が複数に別に設置されている。


  生命体転送装置の外周にそれぞれの更衣室が直接繋がっている。


  その送信用更衣室には行先の表示パネルがあり行きたい所を設定する。


  そこには物体転送装置が置いてあり、衣服や荷物を入れる。

   

  何も身に着けていない状態になったら、生命体転送装置の椅子に座る。


  後は、案内や注意事項が説明され、自動で人と荷物が転送される。


  人が何人か居れば、それを繰り返す。


となります。




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