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灰空 -ハイゾラ-  作者: 海月 朔
1/1

プロローグ

未熟者の書きたい衝動の塊でございます

まだまだ未完成の物語ですが、完結まで書き抜きたいと思いますので、よろしくお願いしますm(*_ _)m


拙い文章ですが感想をいただけたら幸せです笑

『ーー市内で起きた女子高校生飛び降り自殺についてのニュースです。』



「…聞き飽きた」

不謹慎なのは重々承知の上で呟いた。家を出る支度をしながらだし、見てもいないテレビに反応する必要など本来はないのだが、つい我慢ならなくなってしまった。


ここ一週間のニュースの話題は、女子高生が学校から飛び降りた話でもちきりだった。報道というのは、人が特別な死に方をすると、どこまでも詳しく教えようとしてくれるらしい。


自殺した少女は、この世から消えたくて、やっと死を手に入れたのに、いつまでも現世に足をつかまれているように感じる。彼女はきっとそれを望んではいないだろう。まぁ、それと聞き飽きるという話は全くの別物なのだが。


支度が終わりテレビを消すと、急に部屋が静かになった。


「いってきます。」

玄関で、また誰にでもなく呟いた。一人でいるにはこの家は広すぎて、響いた声を聞いて少し虚しくなった。


春でもなく夏でもないこの季節、外に出て空を見上げると、薄い雲が膜のように広がっている。



今日も世界は灰色だ。

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