誕生日と突然の通告と厳しい現実
物語は幼年期から青年期に突入します。
今回から新章に突入しますが、そこで早速問題が発生します。主人公はあまり気にしていませんが、[前兆の子]という存在は魔族の中では厳しい立場にあるようです。
では、第二章 青年期 第一部の開幕です。
どうぞ、最後までお楽しみくださいませ。
カサリナに加えて、ルーシアとも交流を持つようになってから、10年の月日が流れた。
ルーシアの兄達に制裁を加えた後、心配していたルーシアへの報復は今のところ無し。
ただ、その代わりに、ジェイスから何度もリベンジマッチを挑まれる事になってしまっている。でも、ルーシアへのイジメが無くなった以上は俺がジェイスに手を出す理由もないから、その度に足腰が立たなくなるまで攻撃を躱し続けて、動けなくなった所で終了というやり方で撃退。手を出されずに負けるという魔族としてのプライドをズタズタにするやり方に、ジェイスは毎回激昂しているけれど知ったこっちゃない。
若干煩わしくはあったけれども、このリベンジマッチは俺の魔法のいい練習台になっている。発動までの時間短縮や効力の維持可能時間の向上が実感できるのだ。ただ、肉体強度を確認する為に攻撃を受けるのだけは自粛してるから、実証はできていなかったりする。心配性なセシリアに加えて、毎回泣きそうな顔で俺の身を案じるルーシアの前でそれをすると後が怖いんだよ。
あと、ドリューシャの八つ当たりなのだが、これが意外な事に、ルーシアと交流を持ち始めた頃から全くされなくなり、15歳になった今も無いままなのだ。その理由はガゼットと弟のナザリドにあったりする。
どうやら、ドリューシャが俺に八つ当たりをしている事がガゼットの耳に入ったらしく、<出来損ないにかまけている暇があったら、ナザリドをどうにかしろ>と、八つ当たりの対象を変えろと言わんばかりの命令が飛んだようなのだ。しかし、弟のナザリドは一族期待の高ランクを持った存在。下手な事をすれば、当然、ガグドルやレリーナに制裁を加えられかねない。かと言って、ガゼットの命令を無視して俺に八つ当たりをしていたら、ガゼットからの制裁は免れない。
そんなわけで、ドリューシャの八つ当たりの対象はドリューシャの<友人>という名の下僕くん達に変更された。下僕くん達は極一般的な魔族の子どもだから、正直、見ていても全く心が痛まないので、万事オッケーというわけだ。我ながら、なかなかに冷たいと思わなくもないけど、自分達よりも立場が弱い奴が相手の時には同じような事をするような連中だ。同情してやる必要も無いだろう。
まぁ、だからと言って、これまでのセシリアへの仕打ちをチャラにする気は毛頭ないけど。
ただ、もうセシリアを盾にしなければならないような状況は無くなったから、これまでやっていた魔法の研究は掛かりきりという程ではなくなっている。身体能力全般の強化魔法は完成したし、ジェイスのリベンジマッチでその練度は上げられるし。
ただ、掛かりきりではなくなっても研究は継続している。肉体ランクが低いからってのもあるけれど、半分は趣味だったりする。新しい魔法が使えるようになるのは楽しくて仕方がないのだ。
んで、その趣味で継続していた事を感謝する事態が発生。
18歳になったら戦地送りとの通告が、15歳になった今日、唐突にやってきた。戦地での人手が足りていないらしい。ガゼット達は訓練所みたいな所に通って鍛練を行っているのに対して、[前兆の子]の子である俺はそんな手厚い待遇があるわけでもなく、録な訓練もしていない。にも関わらず、問答無用で行かされるってのだから、完全に捨て駒・消耗品扱いだ。
魔法を使えるようになってなかったら、マジで絶望してたかもしんない。勿論、現状で満足して戦地送りになる日を待つつもりはもないけど。
「ご主人様・・・」
通告にきたメイドさんが部屋から出ていった直後、死ぬ程に不安そうで心配そうな顔をして俺を抱き締めてくるセシリア。
「そう心配そうな顔をしてくれるなって。まだ3年も先の話だろ? これから訓練を始めりゃなんとかなるさ。俺には魔法もあるんだし」
「はい・・・しかし・・・・・」
「セシリアは戦闘の知識もある?」
「え? あ、は、はい。魔導生命体は戦場では尖兵の役割を与えられますので」
「じゃあ、俺の訓練を頼めるか? 無事に生き残れるようにさ」
「はい。私のご主人様」
俺を抱き締める腕にさらにぎゅっと力が込められる。
やれやれ。ホントに心配性な保護者さんだ。まだ3年もあるってのに、今からそんな顔をしてたら出発の当日はどうなるんだか。まぁでも、戦地に送り出されるってんだから当然か。セシリアは本当に心底俺を大切にしてくれてるからなぁ。相変わらず過保護気味だし。
しかし、全力で抱き締めるのは勘弁してもらえないもんだろうか。
どこぞの戦闘民族みたいに、魔族は若い期間が長い。まぁ、これは平均寿命が300年という魔族の種族的特徴によるものらしいけど、その魔族と同様に、魔導生命体も若い期間が長いらしいから、セシリアは赤ん坊の頃に見た姿から何一つ変わっていない。いや、表情が読めるようになってきた分、その魅力は恐ろしく上がっているくらいだ。
そんなセシリアにおもいっきり抱き締められてると、頭の中が沸騰する上に体が死ぬ程程熱くなってくる。でも、俺ももう15歳だってのに、セシリアは相変わらず俺を異性として認識してないっぽい。身長は追い抜いたし、見た目の年齢も結構追い付いてきてんのになぁ。
「ほ、ほら、1回離してくれ。動けねぇっての」
「あ、すみません。ご主人様」
俺を離して座り直すセシリア。
「さて、それじゃ、明日から戦闘訓練開始って事でいいか?」
「今日からではないんですか?」
「今日はカサリナ達との約束があるからな。誕生日を祝ってくれるって言ってたろ?」
「あ、はい。そうでした」
「それに、また昔みたいに何日か置きにしか会う時間が取れなくなるのを伝えてからじゃないと、カサリナがどれだけ怒るか。顔を合わさない日ができるって言うだけでトコトン機嫌が悪くなるからな、あいつは」
「そうですね。ご主人様が身体能力全般強化魔法を完成されてから、本当に毎日顔を合わせていますから」
嘆息混じりに言う俺の言葉を、いつもの平淡な口調で肯定する言葉を紡ぐセシリア。
ハァ。気が重い。カサリナの奴、怒るんだろうなぁ。1日研究に費やしたいって言った時は泣いて怒ってたもんなぁ。いや、でも、アレはまだ6歳にもなってなかった頃だし、今はさすがにそこまで怒らないか? 事情が事情なわけだし。
そして、その日の昼前。いつもの公園の、いつものブランコの場所に行くと、もう完全に見慣れた赤茶髪と銀髪の女の子2人が待っていた。
「あっ、ケーイ~っ! セシリア~っ! おっそぉいっ!!」
「あ、カ、カサリナちゃん、そんなおっきな声出したらケイくんが恥ずかしいですよ」
俺達の姿を見つけるなり、ブンブンと大きく手を振りながら大きな声で言うカサリナと、それを少し焦った様子で諌めるルーシア。
最初は俺のいない所での合流を控えさせていたカサリナとルーシアだけど、一緒に遊ぶようになって数ヵ月も経った頃にはもう俺抜きでも会うようになっていた。2人を引き合わせていた張本人が誰なのかが周囲の魔族に十分に広まったのが確認できたから、オッケーを出したのだ。話が広まってからなら、何を言われても俺のせいにしてしまえばカサリナは怒られる事は無いんだからな。ルーシアは俺と同様に親からの関心や干渉は全く無いから、最初からその点の問題は無かったし。
しかし、カサリナの奴、もう15歳だってのに、ノリが昔とちっとも変わらんなぁ。せっかく可愛い顔をしてるんだから、もうちょっと女の子っぽく振る舞えばモテるだろうに。
「何だよ、カサリナ? デカい声出すなよ・・」
合流してから、嘆息混じりに言ってやる。そんなのを気にするような奴でもないけど。
「だって、腹が立って腹が立って仕方がないんだもんっ!!」
地団駄を踏みながら言うカサリナ。
ま~た何かあったのか? この前はルーシアの陰口を叩いてる奴らがいたって怒ってたっけか。
まぁ、こいつがこんな風に怒る時はほとんどが自分以外の奴が何かを言われるかされるかした時ばっかりだけど。本当に優しい子に育ってくれたもんだ。俺が育てたわけじゃないけど。
「腹が立つって、何があったんだよ?」
「ルーシアが18歳になったら、いきなり戦争に行かされるんだってっ!! 訓練も全然してないって言うのに!!」
「へ? ルーシア、お前も?」
「え? <も>って・・・も、もしかして、ケイくんも!?」
「お~、今日、ついさっき言われた」
「ウッ、ウソでしょっ!? ケイまで!?」
「こりゃ、戦地の人手不足は深刻っぽいなぁ」
「もぉぉぉっ!! なんでそんなにアッサリのんびり言えるのよっ!?」
また地団駄を踏みながら言うカサリナ。
「あ~、はいはい。心配して怒ってくれるのは嬉しいけど、とりあえず落ち着け。まだ3年も先の話だろ?」
「たった3年でしょっ!? あたし達みたいに肉体ランクが低い魔族は、普通は訓練を重ねに重ねてからの筈じゃないっ!!」
「だからぁ、落ち着けっての。確かに、普通じゃ割と絶望的な話だけど、俺達に限っては話が別だろ? 特に、ルーシアの魔法のセンスは半端無いんだから」
「それはそうだけど・・・」
「そ、そんな、ケイくんの教え方が上手なだけですよ」
ようやく口調を落ち着かせるカサリナと、赤くなりながら謙遜の言葉を紡ぐルーシア。
カサリナとルーシアも、あれから魔法の練習はずっとやってきている。顔を合わせてる時間の半分は魔法の勉強と訓練に当てられてきたのだ。ルーシアに魔法を教える事を快く思っていなかったセシリアも、初めの頃こそ警戒していたけれども、今ではすっかり馴染んで一緒に魔法を学んでいたりする。
おかげで、身体能力全般強化魔法だけでなく、俺が復活、もしくは作り上げた魔法は全員がほぼ全て使えるようになっている。
その中でも、ルーシアの魔法のセンスは超一級らしく、元祖の俺よりも全ての魔法の威力・効果が上だ。ただ、魔法の相性の問題なのか、俺にしか使えない魔法があったりもするけど。
「謙遜するなって。純粋な魔法勝負になったら、ルーシアには勝てる気がしないんだから。カサリナには負ける気はしないけどな」
「ほっといてよ。あんっな難しいのを使えるようになっただけでも凄いって思ってるんだから」
俺の言葉に、唇を尖らせて言うカサリナ。
「大体、ケイはおかしいのよ。あんな難しい本を5歳や6歳で読んで、そこから新しい魔法を作っちゃうなんて」
「まぁ、そこは否定できんが」
「本当に凄いですよね。今読んでも難解な魔導書や文献を紐解いて、古代の魔法の復活、その上、新魔法の開発までしてしまうんですから」
「はい。ご主人様は凄いです」
ルーシアのフォローの言葉を全面肯定するセシリア。
まぁ、前世の記憶があるからな。普通の子どもとは大幅に違って当たり前だ。説明が面倒だから言わんけど。
「まぁ、それはともかくとして、ルーシアも戦地に行く事になったんなら魔法だけを頼りにするのも危ない。明日から、俺と一緒に戦闘訓練始めないか?」
「え!?」
赤くなって驚きの声を上げるルーシア。
「体の動かし方を覚えておかなきゃ、いくら強化しても十全には扱えないだろ? 俺も明日からセシリアに教えてもらう予定だから、どうせなら一緒にな」
「あ、はい」
何故かガックリと肩を落として答えるルーシア。
「そうですよね。セシリアさんなら戦闘もできますもんね。お願いしてもいいですか?」
「はい。ご主人様のご命令でしたら」
ルーシアの言葉に、何故か僅かに残念そうな声で答えるセシリア。
あれ? 何か悪い事言ったか?
「うぅ~・・・あっ、あたしもっ! 一緒に訓練する!!」
「へ? カサリナも?」
「ダメなの?」
「いや、ダメって事はないけど、カサリナは訓練所に通ってるだろ? わざわざここでまでやる必要もないだろうに。戦地に送り出される予定もないわけだし」
「行くもん、あたしも」
「は? なんで!? まさか、お前まで!?」
「違うわよ。でも、あんた達が行かされるっていうのに、あたしだけ残ってても意味ないじゃない」
「意味ないって、死ぬかもしれないんだぞ!?」
「だからよ。幼馴染みが死ぬかもしれないトコに送り込まれるのに、1人安全なトコで心配するしかできないなんて、耐えられっこないもん」
「さっきからそう言って、聞いてくれないんです。カサリナさんはちゃんと家族に大切にしてもらってるのに」
脱力したように言うルーシア。
「いーのよ。うちの期待は弟に注がれてるし、あたしには少しでも上の貴族への嫁入りって事しか言ってこないもん」
「まぁ、弱小貴族のジェイル家じゃそれは重要事項だろうけど・・本気で行くつもりか? せめてお前だけは安全なトコで幸せになってほしいんだけど」
俺の言葉に、ジロッと目付きをキツくして睨んでくるカサリナ。その横で、大きなタメ息をつくルーシア。
「な、何?」
「<幸せに>ってどういう意味? 他の誰かと適当に結婚でもしてろって事?」
「い、いや、そういう意味じゃなくて」
「じゃあ、どういう意味よ?」
「い、いや、[前兆の子]みたく過酷な環境にあえて飛び込む事もないんではないかと」
「いいのよっ! あたしがそうしたいんだからっ!!」
「わ、分かった分かった。分かったから、そう怒るなよ」
「ったく・・・」
「まぁまぁ。今日はケイくんの誕生日なんですし、そのくらいで。ね?」
ルーシアの言葉に、盛大なタメ息をつくカサリナ。
「はいはい。それじゃ、行きましょ。準備できてるし」
「へ? どこに?」
「あたしんち」
「・・・はい? ルーシアはどうすんだよ?」
「ケイのせいにして、問題なく家に入れるようにしたわよ?」
「あぁ。なるほど。でも、俺抜きの状態でよく納得させられたなぁ」
「ケイの変わり者具合は有名だからね。あの人が言うんなら仕方がないって」
「ほぉ。もうそこまで浸透してるのか」
「ビックリしましたよ? 歓迎されちゃいましたから」
「へぇ~。フォルティス家の名前は強いなぁ」
「また他人事みたいに・・・まぁ、いつもの事だけど。さ、行きましょ」
「おう」「「はい」」
カサリナの言葉に、俺とセシリア、ルーシアの返事が重なり、揃って歩き出す。
「それにしても、なんでまたわざわざカサリナの家で? 公園で十分だろうに」
「何言ってるのよ。あんたは毎年毎年自分の家に呼んで祝ってくれるくせに」
「そうですよ。白魔のあたしまで、周りの人達を強引に黙らせてまで」
「ガゼットとドリューシャの意識がナザリドに集中してくれてるからな。好き勝手しやすくなってるんだよ、俺の方は。家の使用人達も俺を見下してはいても、一応フォルティス家の1人だから、逆らえやしないし」
「あれはビックリしましたよ。今もハッキリと覚えてます。文句を言いかけた執事さんを黙らせちゃって、それから誰も何も言えなくなっちゃいましたもん」
「アレね。<フォルティス家の者のやる事に口出しできる程、偉い奴がいるとは思わなかった>だもん。あんな風に言われたら、そりゃ文句も言えなくなるわよね」
「かかか。使えるモンは何でも使うさ」
「しかし、ご主人様は私にはそんな風にご命令をしてくださりません。どうしてなのでしょうか?」
「当たり前だろ。セシリアは俺の大事な家族なんだから。何かを納得してもらうにしても、無理矢理はしたくない」
「家族・・・」
不思議そうに、戸惑いと僅かな喜びを混じらせた声で呟くセシリア。
「し、しかし、私は魔導生命体で」
「セシリアはセシリアだ。魔導生命体だろうが他の何かであろうが、んなモンは俺には関係無い。それとも、セシリアは嫌か?」
俺の言葉に、激しく首を振るセシリア。
「ならいーじゃん」
「は、はい。私のご主人様」
俺の手を握りながら言うセシリア。
いや、あの、なんで手を握る? こいつらの前では余計に照れ臭いんですが。
「なぁにをデレ~っとしてるのよ? いやらしいわね」
ジト目でトコトン刺々しい口調で言うカサリナ。
「なっ、べ、別にデレッとなんか」
「してました。ケイくんはセシリアさんにだけは特別に優し過ぎます」
不満そうな声で言うルーシア。
おぅ・・・ルーシアはフォローに回ってくれるかと思ってたのに、追撃された・・カサリナはよく分からんが、ルーシアのコレは完全に嫉妬じゃないのか?
いやでも、こいつも鬼のように可愛くなってんのに、転生しても中の中なルックスは変わらない俺相手に、有り得るか? いや、ないだろ。子どもの間は強さだけだった相手の評価基準に、大人になるに従って容姿の良し悪しも加わってくものらしいし、魔族のイケメン度は人間の比じゃないくらいだし。
・・・・うん、考えるのは止めよう。虚しさに打ちのめされて、引きこもりたくなる。
「ど、どしたの? 急に落ち込んじゃって。これくらいで凹んじゃうなんてらしくないわよ?」
「ご、ごめんなさい。まさか、そんなに落ち込んじゃうなんて」
慌てた声を出すカサリナとルーシア。
いかんいかん。生まれ変わって、種族も世界も変わってんのにルックスレベルは変わらないっていう厳しい現実を再認識してたけど、顔に出てたとは。
「あ~、すまん。そうじゃない。ちょっといろいろ現実の厳しさを再認識してただけだよ」
俺の言葉に、意味が分からないといった不思議そうな顔をするカサリナとルーシア。
「現実の厳しさ、ですか? ご主人様」
「ああ。まぁ、大した事じゃない。気にすんな」
心配そうに問いかけてくるセシリアに軽い声で返しておく。
<大した事じゃない> ね。うん、そうだ。大した事じゃない。今の人生は前よりは楽しんでるのは間違いないし、魔法なんてファンタジーな代物が扱えるんだし・・・ルックスなんか気にしねぇっ!! また独り身を貫きそうでも気にしてねぇぞぉぉぉぉっ!!!
サブタイトルの厳しい現実というのは、本来的には[前兆の子]の待遇に関するものな筈なのですが、主人公にとっての厳しい現実は意味がかなり違っていたようです。なかなかに呑気な主人公ですが、これは作中であった通りに、魔法という対応策があるからこその余裕なんです。
では、これにて第二章 第一部を閉幕とさせていただきます。
お付き合いいただいた皆様に感謝を。よろしければ、次回もまたお付き合いくださいませ。