前兆の子と劣等感と新しい友人
同じ境遇、同じ立場の人には優しくなるものですよね。それが恵まれないものならば余計に・・
第一章 幼年期 第五部の開幕です。
どうぞ、最後までお楽しみくださいませ。
それから少しして、カサリナの必死な慰めの甲斐もあって泣き止む銀髪少女。
「落ち着いたか?」
「グスッ・・・は、い・・ごめん、なさい」
また俯いてしまう銀髪少女。
うむぅ。これは結構ダメージがデカそうだなぁ。一体何があったんだか。
「いや、別に謝る事なんかないけど」
「ケイが怖いんじゃない? ケイの喋り方って大人みたいなんだもん」
割と真剣な口調で言うカサリナ。
まぁ、そりゃ中身は28のおっさんだからなぁ。どこぞの名探偵みたいに子どもの演技なんかできないし。しかし、大人の口調ってのは子どもにとっては怖いモンなのか?
「でも、ケイが子どもっぽい喋り方しても、なんか気持ち悪いしなぁ・・・だいじょぶだよ? ケイはホントは優しいし面白いから」
「ちょい待て。さすがにそれは酷くないか?」
「だって、ホントだもん。ケイはその喋り方の方がいいもん」
俺の抗議に、膨れっ面で言葉を返すカサリナ。
ぬぅ・・・大人な喋り方は怖いのに、俺はこのままの方がいいってどういう意味だ? いやまぁ、急に口調を変えられたら確かに気持ち悪いだろうけど・・・子どもの考える事はよく分からん・・・・
「こ、怖いんじゃない、ですよ? 怒鳴ったり、してないですし・・でも、あたしのせい、で、時間が潰れちゃう、から・・・」
気弱な口調でフォローしてくれる銀髪少女。
時間が潰れるって、子どもらしくない事言う子だなぁ。人の事を言えた義理じゃないけど。
「気にしなくていい。今日は急ぎの用があるわけでもないし。で? 話してみるか?」
「本当に、いいんです、か?」
「もっちろんっ! 泣いてる子をほっとけないよ」
「無理に、とは言わないけどな。紅魔と関わってたら怒られかねんだろうし」
「・・・・あたし、は、怒られない、んです・・何、してたって、どこ、に、いたって・・・」
涙を滲ませながら言う銀髪少女。
「・・もしかして、お前、[前兆の子]か?」
俺の言葉に、ビクッと体を震わせる銀髪少女。
「<ぜんちょうのこ>って、次に産まれる子が強くなるっていう?」
「ああ。当人はその一族としてはかなり極端に肉体ランクが低い。だから、どこの家でも[前兆の子]は冷遇されてるらしいぞ」
「れ、<れいぐう>って何?」
「あ~・・・つまり、大切にされないって事だ」
「あ、うん。それって・・・」
言いにくそうに言葉を途切れさせるカサリナ。
「俺はセシリアに大切にしてもらってるから、そんなトコ気にしなくていいよ」
カサリナの頭を撫でながら言ってやる。
まぁ、実際に俺は気にしてないからなぁ。
名前も付けられずに興味を無くされた時はさすがにショックはあったけど、セシリアがそれを補って余りあるくらいに大切にしてくれてるし。むしろ、大切にされ過ぎてると言ってもいいくらいだ。
だから、カサリナがそんな顔をする必要もない。と言うか、されると困る。結構幸せなんだよな、マジで。
「・・・・・え・・・? あ、あなた、も・・・・?」
何故か信じられないといった様子で言う銀髪少女。
「おう。フォルティス家の[前兆の子]だ。一昨年に産まれた弟が肉体ランクSSらしいぞ。ちなみに、俺はC+で、一族の基準はA前後らしいな」
「フォ、フォルティス家の人、ですか?」
「知ってるのか?」
「は、はい。前の、降魔の儀、で、2位、だった、って・・・」
「あぁ。らしいな。そっか、それで親父殿は有名人なのか」
「それに、偉い人だってお父様が言ってたしね」
「みたいだな。軍の事はよく分からんけど」
ちなみに、降魔の儀ってのは、魔族の王を決める武闘大会の事だそうだ。
強さを第1に考える魔族は種族の長も戦いで決める。腕に自信のある奴が名乗りを挙げて、魔族全体を巻き込んだ大掛かりな大会になるらしいんだが、大体は有力部族である、紅魔族・白魔族・碧魔族・黒魔族・蒼魔族の五大部族の誰かが優勝しているらしい。長い魔族の歴史の中で例外はほぼ皆無だとか。
そこで惜しくも準優勝となった親父殿が有名なのは当然だろう。んで、今の魔族の王、つまり魔王は確か碧魔族だってセシリアが言ってたっけ。
「あ、あの・・・・ご、ごめん、なさい。あたし、ジニランフ家、なんです・・・・」
言って、また俯いてしまう銀髪少女。
「ジニランフ家・・・どっかで聞いたこぉっ!?」
言葉の途中で、突然体を抱き上げられて、銀髪少女から距離を取らされる。
「ご無事ですか? ご主人様」
俺を抱き上げたまま、いつもの平淡な口調で言うセシリア。
「ビ、ビックリしたぁ・・・どこから出てくるんだよ、セシリア」
「カサリナさんと遊びに行かれる時はご一緒するのを控えるように命じられましたので、離れてお守りしていました」
「離れてって・・・もしかして、これまでずっと俺達に見つからないようについてきてたのかぁ?」
「はい」
脱力気味に言う俺の言葉をサラッと肯定するセシリア。
マジか・・・この半年間ずっと? それなのに、出掛ける前にはあんなに心配してたのか? うわぁ、セシリアってばマジで心配性~・・・・しかし、よくもまぁ全く見つからなかったもんだ。俺が注意力とか観察力が無さ過ぎなだけじゃないよな?
「まぁ、それはいいや。で、無事かってどういう意味? ってか、まずは降ろしてくれ」
「はい。ジニランフ家はフォルティス家と強い敵対関係にあります。前回の降魔の儀で、ガグドル様が現当主を完膚無きまでに打ち倒されましたので」
俺を降ろしながら返答するセシリア。
「なんだ、そりゃ。完全に逆恨みじゃんか」
嘆息混じりに言う俺。
なるほど。それで危険と判断したわけね。それにしても、物凄い速さだったな。一瞬何が起こったのか分からなかったぞ。
「でも、この子は大丈夫だろ。[前兆の子]なんだったら、家同士のイザコザなんかに関わることもないし」
「え・・・?」
俺の言葉に、キョトンとした顔をする銀髪少女。
「ん? 違ったか?」
俺の問いに、ハッとして慌てて首を横に振る銀髪少女。
「・・・ケイってやっぱり変・・・・そんな風に言う子、見た事無いもん」
何故か呆れたように言うカサリナ。
「ほっとけ。他は他、俺は俺だ」
「しかし、やはりジニランフ家は危険かと思われますが」
「ハァ・・心配性だな、セシリアは。じゃあ、側にいてくれ。万一があっても、それなら大丈夫だろ?」
「はい。私のご主人様」
首肯して、俺の手を握るセシリア。俺はそのままセシリアの手を引いて銀髪少女の側に戻る。
うむぅ・・手は握ってないとダメなのか? 微妙に恥ずかしいんですが。言っても無駄な気がするから、何も言わないでおくけど。
「悪かったな、話の途中で。セシリアはちょっと心配性過ぎるんだ」
俺の言葉に、またキョトンとした顔をして、それから戸惑いを顔に浮かべながら自分を指差す銀髪少女。
「あ、あたしに、謝ってくれてるん、ですか?」
「話の腰を折っちまったからな。変か?」
「う、ううん。ちょっと、ビックリした、だけ、です・・・」
また俯いてしまう銀髪少女。
こりゃ、結構ダメージ深そうだなぁ。弱気な感じの喋り口調といい、すぐに謝ってくるトコといい、完全に自分に自信を無くしてるっぽい。
「そっか。まぁ、お互いに家の事は気にする必要も無いんだ。話を聞いてほしいんなら聞くぞ」
「・・・あたし、には・・・・・兄様、と、弟が、いて・・」
「うん」
「・・・・兄様が、よく、その・・・お友達と、一緒に・・・・・・」
「苛められるのか?」
俯いて途切れさせた銀髪少女の言葉の続きを予想して口にすると、そのままコクリと頷かれた。
「んで、親も助けてくれないし、誰も味方になってくれない。馬鹿にされ続けて、自分が嫌になったって感じか?」
先を続けた俺の言葉に、体を震わせながらゆっくりと頷く銀髪少女。
うわぁ・・・それはキッツイな。
「でも、世話をしてくれてる奴がいるんじゃないのか?」
「・・・・魔導生命体の、ガゼナス、が・・・・・でも・・ガゼナス、も・・・・・」
「味方はしてくれない、か」
また首肯して、涙を溢れさせる銀髪少女。
「なんで? セシリアはケイの味方なんでしょ?」
「私の主人はご主人様ですから」
「まぁ、主人に従うのが魔導生命体の存在意義だもんな。そう考えたら、俺をセシリアの主人にしてくれたマゼリシオ婆さんには感謝なんだよなぁ。そうじゃなきゃ、赤ん坊の頃にドリューシャに殺されてたかもしれないし」
「・・・そんな事をお話しした事はなかったと思うのですが・・・・」
「そだっけ? まぁ、事情は大体分かった」
僅かに怪訝な口調で言うセシリアの言葉を軽く流して、話の筋を無理矢理元に戻す。
まぁ、普通は産まれた直後の事なんか覚えてる筈が無いもんな。こういう事はあんまり言わないようにしとこう。説明とか面倒だし。
「悲しいよね・・・誰も味方してくれないなんて・・・・」
目を潤ませて言うカサリナ。
カサリナ自身も周囲に馬鹿にされて辛い思いをしてきた分、銀髪少女の辛さを他人事のようには見れないんだろう。自分も大概厳しい状況にいるのには変わりないのに、ホントに優しい子だ。
「それで、君はどうしたい?」
「え・・・?」
俺の言葉に、意味が分からないといった様子で涙に濡れた目で見上げてくる銀髪少女。
「その兄貴達にやり返しをしたいか? それとも、我慢できるようになりたいのか?」
「え・・・と・・」
また俯いてしまう銀髪少女。
「望みは口にしないと誰にも伝わらないぞ。まぁ、口にしても叶うかどうかは分からないけど、思ってるだけじゃどうにもならないもんだ」
銀髪少女の頭に手を伸ばすとビクッと体を縮ませるが、そのまま撫でてやると驚いた表情で一瞬固まり、それから真っ赤になってしまう。
「言ってみな。言うだけならタダだ。誰も損はしない」
「・・も、もう・・・・独りぼっちは、嫌、で、す・・・・・・・・お友達が、欲しい・・・です、っ」
言い切ってから、また涙を溢れさせてしまう銀髪少女。
「友達か。俺でよけりゃ、構わないんだけど」
「マ、ご主人様?」「え!?」「・・え・・・・?」
セシリアとカサリナの驚きの声が重なり、銀髪少女はポカンと口を半開きにして硬直する。
見事に全員ビックリしてんな。まぁ、常識外の発言なのは自覚してるけど、家同士の対立とか部族間の確執とか、全く興味無いからなぁ。この子は悪い子じゃなさそうだし。
「ご主人様。ジニランフ家の者とそういった関係になるのはあまり好ましくないです。旦那様や奥方様達が何と言われるか・・・」
「セシリアは? セシリア自身は、俺がこの子と仲良くなるのは反対か?」
「え?」
「フォルティス家がどうとかジニランフ家がどうとか、そういうのは俺には関係ない。あいつらも別に俺には興味無いんだし。でも、セシリアが自分の考えで止めるんなら考えるよ。俺個人が、この女の子と友達になるってのがダメだって言うんならな」
「・・・・・分かりません。しかし、私はフォルティス一族に仕える魔導生命体です。フォルティス家の意向に背く事はできません」
戸惑いを混じらせて言うセシリア。
ふむ。少なくとも、セシリア個人の意見でおもいきり反対ってわけでもないんだな。まぁ、さっきから言ってる事が俺とこの子の話じゃなくて、フォルティス家とジニランフ家の関係上の問題でしか物を言ってないからな。
「フゥ・・セシリア?」
「はい」
「セシリアの主人は誰?」
「それはご主人様です」
「なら、フォルティス一族じゃなくて、俺に仕えてくれ。フォルティス家よりも俺の事を考えてくれないか?」
「わ、私は・・いつも、ご主人様の事を考えています・・・私は、ご主人様のご命令でしたら、どんなものでも従います」
俺をぎゅっと抱き締めてくるセシリア。身長差のせいで足が浮いてしまう。
「私のご主人様。初めてご自分に仕えろと言ってくださいました。これから、私はご主人様のご命令にのみ従います」
そう言うセシリアは相変わらず表情はほとんど変わらないし、俺以外の奴には分からない程度にしか言葉に感情が見えない。けれど、これまでに見た事が無いくらいに嬉しそうな雰囲気を放ちまくっている。
いや、あの。それってそんなに喜ぶような事なのか? かなりムチャな事を言ってる自覚はあったんだけど。しかも、自分でさらにハードル上げてるし。
「い、いや、俺だけの命令に従うって、ムチャ言ってないか? 話の規模がかなりデカくなり過ぎな気がするんだけど」
「いいえ。私はご主人様がそう言ってくださるのをずっと待っていました。私のご主人様」
「ん、んん。わ、分かった。でも、あんまりムチャはするなよ? セシリアがどうにかなったりしたら困る」
「はい。私のご主人様」
「んで、ちょっと降ろしてくれ。話が途中だ」
「あ、はい」
俺をソッと降ろすセシリア。
この身長差じゃ仕方がないんだけど、抱き締められて足が浮くとか、なんだか情けねぇ・・・前は180超えだったのになぁ。早いトコ背が伸びないもんかねぇ。
「じゃあ、セシリアは反対ではない?」
「はい。万が一の場合も私が必ずお守りしますから」
「ん。ありがと。ま、これで俺の保護者の許可は下りた、と。カサリナ?」
「な、何?」
「カサリナは嫌か? この子と友達になるのが」
「い、嫌じゃないけど、いいのかなって・・・・白魔と仲良くしてる子なんていないもん」
「別にいいだろ。カサリナが怒られると困るけど、怒られそうになっても俺のせいにしときゃ文句は言えなくなるだろうし。[前兆の子]とはいえ、俺もフォルティス家ではあるんだからな」
「ま、またケイのせいにしなきゃダメなの?」
「そうでもしなきゃ、絶対に怒られるだろ。紅魔と白魔なんだし」
「う、う~ん・・・・でも、お友達になるんだったら、嫌な事言わないでほしいし・・・」
「い、嫌な、事?」
「うん。みんな、弱虫とか言ってあたしの事馬鹿にするの。いきなり叩いてきたり蹴ってきたりする子もいるし・・・」
「カサリナは優しいからな。それはなんとなく分かるだろ?」
コクリと頷く銀髪少女。
「・・・泣いてて、怒られた事はある、けど、撫でてもらったの、初めて、です・・・・嬉しかった、です」
「ホ、ホント? じゃあ、あたしと一緒だっ。そうだよねっ! ケイみたいに優しいと嬉しいよねっ!」
「は、はい」
勢いよく言ってくるカサリナに、少しビックリしながらも首を縦に振りながら答える銀髪少女。
ふむ。この子の感覚はやっぱり他の魔族の子どもとは違うみたいだな。他の魔族の子どもだったら、泣いてる時とかに頭撫でられたり慰められたり心配されたりしたら、弱い者扱いするなって怒り出すもんなぁ。
初めてそのシーンを見た時はビックリしたけど、要するに魔族の子どもはムダなプライドが高過ぎるんだ。自分を弱いと思ってるから助けようとするんだって思うみたいだから、他からの助けは見縊られてるって受け取ってるみたいだし。
「うんっ! お友達になろっ! 絶対仲良くなれるよっ!!」
カサリナの言葉に、目を白黒させる銀髪少女。
しかし、いくら他の奴らと反応が違うからって、それだけで一気に好感度MAXですか? 単純にも程があると思うんだけど・・・まぁ、別に害のある話じゃないから構わないか。
「さて、これでこっちは特に問題無し。紅魔でよけりゃ、友達2人追加だ」
「え、と・・・・あ、あたし、で、いい、の? 弱いし、泣き虫、だし、白魔、だし・・・」
オロオロしながら言う銀髪少女に、俺は手を差し出す。
「改めて自己紹介するよ。俺はケイクイル。ケイって呼んでくれ」
「あっ、あたし、カサリナっ。カサリナ ジェイルだよっ」
「え、あ・・・・ルーシア、です」
おずおずと手を出すが、途中で止まってしまうルーシア。そのまま手を引っ込めかけるが、俺はその手を握って立ち上がらせる。
「あっ!?」
「よろしくな。ルーシア」
「は、はははは、はい」
握られた手と俺の顔を交互に見比べながら真っ赤になるルーシア。
「よろしくねっ」
明るい声で言いながら、ルーシアのもう片方の手を握るカサリナ。
「はっ、はははは、はいっ」
カサリナに顔を向けて、さらに赤くなって俯いてしまう。
「さて、んじゃ、次の約束をしとこうか」
「え・・・?」
戸惑いの表情で俺を見るルーシア。
「今日はもう遅いからな。俺は保護者がここにいるから問題無いにしても、カサリナはそろそろ帰らないとマズイ」
「あぅ・・・せっかくお友達増えたのに・・・・」
ガックリと肩を落とすカサリナ。
まぁ、気持ちは分からんじゃないけど、まだ5歳なわけだしな。日が完全に暮れるのはさすがに問題ある。我慢してくれ。
「明日から、ちょっと俺が忙しくなるから、5日後の昼頃にまたこの公園でどうだ?」
目を白黒させながらも、コクコクと頷くルーシア。
「ん。じゃあ、ルーシアはここで待っててくれ。カサリナはいつも通りな」
「先に一緒に遊んでたらダメ?」
「俺のいないトコではしばらくは我慢してくれ。怒られそうになった時に、俺を言い訳にできなくなる。そうなったら、ルーシアと遊ぶのを禁止されるぞ?」
「うぇっ!? わ、分かった。我慢する・・・」
「素直でよろしい」
不満そうなカサリナの頭を撫でてやる。
「ルーシアも、それで我慢してくれな。今、俺がやってる事が成功できれば、まぁ、毎日でも遊べるようになるから」
放心状態のルーシアの頭も撫でてやると、真っ赤になりながらまたコクコクと頷くルーシア。
さて・・・自分で自分のハードルを上げちまったなぁ。さすがに、<成功できませんでした>とは言えなくなったぞ。まぁ、何とかするしかないか。遊んでる内にトラブルが発生するのは目に見えてるんだし、子どもの喧嘩に保護者が出てくるのはどうかと思うしな。
まぁ、セシリアも同い年ではあるらしいけど、見た目の問題だ。セシリアはどう見ても大人にしか見えん。
少数派の主人公とカサリナに、新たな友人が加わりました。
しかし、主人公は自分で自分のハードルをかなり上げてしまいましたが、果たして、その結果は?
では、これにて第一章 第五部を閉幕とさせていただきます。
お付き合いいただいた皆様に感謝を。よろしければ、次回もまたお付き合いくださいませ。