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デアイ

恋をした。

それはそれは、今までに経験したこともない感情が俺の中で暴れまわった瞬間だった。


出会いは奇跡

出会いは運命

出会いは必然


その全てを信じたいと、初めて思った。



高校2年生の春

俺は軽音部の「新入生歓迎会」に出ていた。去年の夏、バスケを本気で出来ない体になってからノリで入ったこの部活にもかなり馴染んできた。

新しく入った新入生たちを見て

「おいワイオー。どれが可愛いかね?」

などとアキラ先輩としゃべっている。

ちなみに「ワイオー」と言うのは俺のあだ名だ。

軽音部に入る時、自己紹介したら急にそう命名されてしまった。今ではかなり気に入っている。

「俺はあの娘なんか良いと思いますよ!大人っぽくて」

「なるほどー。俺はあの娘だな」

「先輩…。もしかしてロリコン?」

「わ、わりぃかよ」


この歓迎会は在校生が一年の前で演奏するという感じになっている。俺ら二年生バンドが時間的にラストだな。まぁ先輩らしく演奏して終わりましょうかね…

…………。

さて、終わったー。後はみんなで隣の教室でおしゃべりタイムだな♪

移動中にアキラさんと雑談中、二人の一年女子が話かけてきた。

「ワイオー先輩かっこよかったです!!」

「アキラさんホントに歌うまいですね!!」

ふたりしてキャッキャッしている。俺らは顔を見合わせて笑った。この子たちは「サクラ」と「アゲハ」だったな。


ここから俺の忘れられない時間が始まるなんて、今の俺にはまったく考えられなかった・・・

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