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夜中に雲を突き抜けFLY AWAY!

 今の俺の気分は竜宮城にいる浦島太郎のようである。というのも世界じゃなかった家の中心でまごころを込めたというか謝罪しながらしたハグの件以来ナッツが以前に比べこれぞ天使というような愛に満ち溢れた態度を俺にとってくるのだ。おまけに、「名前教えて?」なんて聞かれたもんだから「レン」と答えるとそれ以降ちゃんと犬とかエロ猿のような代名詞ではなくしっかりと名前を呼んでくれる上、その呼び方がなんとも猫なで声というか甘えた調子で語尾にハートマークがついてんじゃないかっていう勢いだ。そんなこんなで関係は天界居候生活は順調である。今日も昼間から筋斗雲の上で肌を焼いている。天界じゃ竜以外生物はいなく、竜のいる区域をナッツに教えてもらったのでなんの障害もなくのほほんと小麦色の健康色へと肌の変色錬金術をしている。天空なので太陽が近くそこそこの暑さではあるが上空の流れてくる風が気持ちよく寒すぎず暑すぎずの完璧な空調である。まだここにきて二回しか夜を越していないがいいところだと思う。その上老化もしなく永久に全盛期の姿で顕在する美少女天使もいることだし、しかもそいつが俺を好いているかも知れないときたらもう下界にはおりれんね、こりゃ。もとはと言えば神に女の子を紹介してもらうだけのはずだったのにこんな良い所にこれたんだよな。いやー人生わからないもんだな。ってあれ?そういえば天界っていうのなら両親に会えるくないか?いや、でも前に筋斗雲で散々飛び回ったけど全然町らしき物というか家さえ見かけなかったしなぁ。あ、そういえば前に天界案内してあげるとかなんとかナッツが言ってたな。よし、肌を焼くのはいったん中止、これからいつでも焼けるしな。とにかく今は家に帰ってナッツに両親のいるところを聞いてみよう。背中を焼いていたので腕立て伏せの要領で体を起こすと、なんと目の前にその要件がある張本人がいた。しかもいつからいたのかじろーとこっちを見ている。汗が俺の頬を伝ったのはきっといつもより近い位置にある太陽の光のせいだろうな、なんて思っているとナッツはおもむろに口を開いて「天国には行けないわよ、決まりだもの。」と言った。「なんで俺の思ったこと知ってるんだなんて顔しているけど全部口から洩れてたわよ。それに肌全然焼けてないわ。さっきいい空調だとかどうとか言ってたけど普通に太陽が雲に隠れてただけだから。レンったらほんとドジね。」顔に出やすいのかな、俺。知らず知らずに言い訳すら言及しかけているナッツの返事を聞き、少し危機感を覚える。するとナッツは急に俺の方に体を寄せてきて、ムニュリと例の発達途上であるがないわけでもない素晴らしい感触がまた一つ。うむこれは何度味わってもいいものだなんて鼻の下を伸ばしていると、バチン!普通にビンタされた。痛い、思わずサボテンに花が咲いているとか言っちゃいそうだ。ナッツはそんな情けない某中尉のような俺をジト目で見ながら「なーに勘違いしてるのよ。筋斗雲の操縦棒を切るだけよ。言っとくけど私が来なかったらレンかなりヤバい状態だったんだからね。って渡した地図はどこにあるのよ!」と言うのでポケットから地図を差し出すと今いる地点を指さしながらノールックで的確に操縦するという芸当をしてみせ「ここよ!ここ!今の雲がかなり多くなってきたこの気候ならあんな独り言が三十秒後に遺言になってたかもしれないのよ!気をつけなさい!というか今度からこんな免許もないのに筋斗雲で天界散策はやめて、私と行きなさいよ。」としかりながらもどこか優しく最後にはデレてるのか顔をそむけて天使が目の前にいた。「わかったよ」と言いながら抱いてみると確かに雲が隠れて寒くなってきている気候に体がじんわりとあたたかくなりそれが女の子であることも加えると実に素晴らしいものであった。今までは必死に抱き着いていたけれどもこうやってじっくり抱くのもいいものだな、ってあれ?ここ十秒間抱き着く必要ないであることはわかっているはずなのにナッツに拒否の反応がない。運転に集中してるというのもさっきノールックで運転してたしないと思うんだが、ってあーそうか。前にハグはセクハラ行為ではないとか見え切ってる以上何も言えないのであろう。そっかそっか、と安心した俺は美少女カイロというこの世で一番素晴らしいものを享受することにつとめることにした。びゅううううん!かけていく筋斗雲に乗る二人に切る風が冷たい。前のナッツは風受けになっているから俺よりさらに寒いだろう。俺は「運転変わるか?」と聞いてみた。するとナッツは「レンに行き先がわかるわけないでしょ。いいから私の事抱き続けてなさいよ、それ結構暖かいものね。」と返す。俺は「ナッツの家くらいもうこんな雲の中だけど地図もあることだしわかるぞ。」と言ってみるも「だから、今夜は家じゃないところに泊まるのよ。さっそく天界で旅行よ。」と返ってきた。マジですか。夜中に旅行とか子供心をくすぐられる!「それは良いな」と言ってみると「でしょ?」と言いながら同感されたのが嬉しかったのかフフフと笑い返してきた。これは案外気が合うかもしれない。趣味が合うってのも交際相手で必要な条件だからな、と勝手に人を彼女候補として思案する俺であった。

最近忙しい…スケジュールがやばい。時間がないため無念の切り上げ。途中から書くのって性分に合わないのなんでだろう。なんか中途半端ですみません。

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