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濡れ場シーンって親とみると気まずいよね

 スー、スー。だれか寝てるのだろうか。いや、耳元で聞こえる。呼吸音だろうか。フワリ。あ、今呼吸の息が右の肌にかかった。あれ、この状態はいったい何だろう。さっきから箇条書きのようなことしか思ってないな、脳を活性化させなければ…っておっと、腕を上げて体を伸ばそうかと思えばムニュリとこの前は手でじっくりと味合わせてもらった感触が一つ。女性の胸なんて両手、いや片手いやまだまだないな、片手じゃあまり過ぎるお母さんを覗くと自分のムスコで数えるほどしかないのでありつまり俺の腕がほくほく状態で味わっている感触はナッツちゃんの胸ということになる。寝息、隣にナッツちゃん、この状況から推理をするに俺は今見た目だけだが年頃の女の子と添い寝をしてるということになる。え?これ誘ってるんじゃね?あれれ、いつもより近く見える月が窓の外に浮かんでおり当然家は男女二人。深夜に男女二人が屋根の下、何も起こらぬはずもなく…据え膳食わぬは男の恥…!とりあえず胸を揉んでみた。相変わらず発達途中の素晴らしい実り方をしている。うむ、うむ俺のムスコのボルテージは上がった。ゴムはないのだがまぁ天使なんだしこんくらい回避してくれるだろう。あぁ、しかし初が昔フリーエロゲでめちゃくちゃやりこんだシチュエーションとは当時やってた俺も想像だにしないだろうなぁ。感慨深い。フーフー。これはナッツの寝息ではなく俺の鼻息だ。落ち着け俺。この目の前にいるロリババアがおそらくウブであり当然膜も残っている、つまりまさにフリーと言わずガチモンのエロゲの状況という事実もいったん忘れるのだ。挿入してからのセリフはこうだろう、「もう出してしまった、すまないと思っている。けれどもこれで既成事実はできた、付き合おう。」うむ、我ながら人間として最低なセリフだ。しかしそんなことでもいわなきゃ途中で絶望しなくなってただビンタされて抜かれるのがオチだ。そうなるのだったら嘘でも言えばいい、とにかく童貞の俺が入れてすぐに行ける保証はないわけだつまり気づかれたときにどれだけ相手の戸惑いを誘い本当に出すまでの時間を稼ぐかがネック。そうつまりこれは保険である、初体験がイケずに終わるなどこれからの男としての人生にひびが入るだろう。よし、では何回もセリフを小声で復唱したことだしやるか、エロゲのリアル追体験。見れば窓の外の月は起きてから最初に見た時より大分高度が落ちてきていた、それに空も薄く白くなってきている。お天道様の登場はまだまだのようだがこのムードはやはり深夜ならではである、まだまだこんな長い時間思考していたにもかかわらず未だにギンギンであるイチモツも人の眠りがさえる時間帯にもなれば萎えてしまうかもしれない。事は早急なのだ。よし、まずは服を脱がそう。いきなりかかっている毛布を外したら寒さで起きてしまうかもしれない、それに俺もぬくぬくしながらする方がシチュエーション的に興奮する。なので毛布とこすれ物音は出てしまうがなるべくテキパキとボタンを外し、シャツは俺の半分もないんじゃないかという程の肩幅であるので上から脱がせていきズボンをスルスルと下へと脱がせていく。おっふ!思わず頭にアンテナが刺さっている某ジャンプ作品の例の感嘆表現が出てしまう。流石天使、そのなめやかなボディラインから柑橘類のような甘酸っぱい匂いがこもる毛布の中というコンボも交じりやはりここが天国かと再確認させられる。これがワンナイトで終わってしまうボディかとB地区をこねくり回しながら思うとホロリと涙が出た。こうなれば俺の形でしか満足できない体にしてやると普段からのスパルタ教育に耐え抜いた一人息子の舵を握り締め男の欲望番外地はたまたそこから夢が広がっていくグランドラインへと操舵していく。俺の第五福竜丸がグランドラインに接近そしてその距離およそ三十ミリとかいう程で俺は操縦桿をぴたりと止める。思い当たることがあったのだ。いやいやただの夜這いであるからにして最低行為であるからにして紳士プレイとかは別に関係はないのだがいきなり行為の初めから挿入は童貞であるとかいう話を聞いたことがある。それだと女性側のボルテージも上がらずイタイイタイなのであるというのも聞いたことが…ってあっ、そうだった。俺ローションもないしまさか年中発情女でもない限り寝ている最中に濡れている女なんていないわけで。危ないところだった。危うくイケないところか入れられない状況に陥る所だった。いやまぁ、エロゲのラ○スとかは入れてたけれども所詮エロゲである。現実問題処女であるしあんな真っピンクお下劣魔女のようなガバガバでもなければ入れるのも難しいだろう。第一気持ちよくはないわけであるし。合点がいった俺はまずキスから始めてみることにする、あれなんだかキスと思って唇に意識を集中させるとなんだかキスされた感触が唇に残っていることに気づいた。まさか寝ている間に襲われていた?いやいやイチモツを見ても特に違和感はなし。えぇ、キスだけして終わるとかどんだけ乙女だよ、こいつ。確かにウブであることを再確認した俺はキスぐらいでもう濡れ濡れなんじゃないだろうかということに気づいた。実際に触ってみた。ヌチョヌチョ。うわ、マジかこの自称五十人食い。暗くて気づかなかったが顔もほんのりピンクがかっているし。なんだ、しょうもない。初体験がもっと童貞の俺よりまぬけであることにちょっぴり残念な気持ちを抱きつつ再びグランドラインに突入しようと試みる。グおおおおおおおおん!突然莫大な怒り声が俺の耳をすんざく。「んもーなによ、せっかく寝てたのに!どこの竜かしら!けしからんったらありゃしないわ!」と不機嫌に呟きつつ上半身(裸体)をむくりと起こすナッツ。竜、だったのか、俺のせっかくの最後の晩餐を邪魔したのは…あぁピ○コロ大魔王にも殺されるし竜ってやつはなんてどうしようもないやつなんだろう。それを未だにイキリ立っている俺の竜にむかってぼやく。おっと、こんなオヤジな会話聞かれてしまった、恥ずかしいな。なんて目の前で赤くなりながらとりあえず裸体を隠しながらとんでもなくあんたがさっきの叫び声出したんじゃないかってくらい竜のような恐ろしい顔をしているヴァージンじゃなかった、ナッツにおどけていってみる。「あ、あああ、あんたねぇ。とりあえずその自慢の子供ドラゴンを隠しなさいよ、この変態!隠れてこそこそ夜這いするなんて犬にも満たない下衆以下だわ!死ね!死ね!いくら神に保護されているからって神の下級である天使の謀反以前に女としてのまだ初めてを奪われかけたプライドにかけてあんたを殺してやるわ!下らぬことを考えるのは未だ私に恥じらいもなく見せつけるこの棒かしら!?信じらんない!切ってやるわ!失血死しちゃえー!このケダモノー!」と、とうとう勢いに任せて五十人食いが嘘だと自白したナッツは当然激情というか、キスの感触といい添い寝と言い誘ったのはそっちだろう?と思いながらもまぁ女心はわからないもんよなとか思いつつ必死に俺のムスコをつねろうとする天使でありながら悪魔の所為をしてくるナッツの暴行にズボンとパンツが明後日の方向に襲う前に投げ捨ててあった俺は必死に揺らすことで対応する。ブン!シャッ!ブン!シャッ!俺の風を切る音まで聞こえるんじゃないかという見事な素振りにネズミを捕ろうとする猫のように一旦捕まえておいてその再起不能にするまでつねろうという計画に変更したナッツの繰り出す魔の手は未だ捕獲はできず。ブン!シャッ!ブン!…っ!キャッチ!うおっ!遂にキャッチされてしまった!これはまずい!いや、捕まえられた後の仕打ちを考えてのまずいもあるのだが、もっと別の…「ふっふっふ!とうとう捕まえたわよ!この淫獣棒!どうしてくれようかしらぁ!?このまま握り締めて壊死させてやるのもありだけd…キャッ!なによこれっ!」ドピュッ!やってしまった。当然立っているということは性欲マックスである状態であるからにしてそれに加えナッツの手が女の子の手であるからだろうか凄く柔らかくそれに寝起きだからだろうか丁度いい暖かさであったため、つまり気持ちがよかったのである。なので思わずグランドラインに入っていれば生命を生み出すであろう行為をやってしまっていた。そんな思ったより量がでたその液体を顔に向けて思いっきり発射されたナッツはというと、その顔面はどろどろの白まみれであり某妖怪執事も驚きの真っ白さ、というかこっちのほうが妖怪っぽいかもしれない。そんな状態のナッツは呆然としながら「な、なによこれ…ドロドロしててなんかイカ臭いし…も、ももも、もしかして……せ、せいし!?」と言われた方が逆に恥ずかしい状況を展開していた。ほんと反応がウブだな、怒りより先に呆然と驚きが来ている。「し、ししし、信じらんない!夜這い未遂を仕掛けておきながらあげくにぶっかけ!?しかも顔射じゃない!」おお、ウブな乙女にしては詳しいな、こいつ。「ゆ、ゆゆ、許せないわ!さっきからの見下した顔とそのお下劣な行いと言いあんた、女神さまを少し舐めているでしょう!ここまでの恥辱、今まで人間だからと許してあげたけれどももう限界!少し天使の力を使って懲らしめてあげるわ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!背後にそういう言葉が浮かんでるんじゃないかってくらいの迫力でナッツは全身を震わせド○ゴンボールの気をためているかのような姿勢を取っている、いや本当にとっているのかもしれない。というか精子を顔にぶっかけられた状態でやってるからかシリアスな状態にしか見えない。プププ、少し笑ってしまった。すると気をためていた最中であるナッツに下からぎょろりと睨まれ「なーに、笑ってんのよ!今度は前のちびる程度の技じゃないわよ言っとくけど気絶じゃ済まさないから今のうちに逃げておいた方が得かもしれないわよ…まあ、すぐに追いついて殺してあげるけどね、フフフフフフフフフフフフフフフ。」と不気味な顔で忠告と笑いが返された。それに目が死んでいた、これはマジな奴だ!まずい!逃げなきゃ!いや、まてよ、逃げてもすぐに追いつくって言ってたな。実際ナッツの翼を使った移動速度は何回も抱かれていて知っているから間違いない。落ちていけばただの自殺だ、俺は犬死だけはしたくない。しかしおめおめと死ぬのも性分に合わん。さて、どうする、っておっと、俺は天才か。思いついてしまった九死に一生を得る機転を!この状況まだまだチャンスはあった!俺は機転というより見過ごしていただけかもしれない。ひとまず整理してみよう。もうやることは決まっているがまだまだ気をためる気なのか終わり様子がなくじっと集中しているのでまだまだ時間はある。ポイントⅠ、俺はまだナッツに直接夜這いの事を誤っていない。これが重要でありまたそれがポイント2とうまくピタリとピースがハマるのだ。そしてポイント2、ナッツはウブで乙女である。この二つの事から導き出せるのは今から出る行動を答えとして出して見せる。自信はないが、これ以上に良い死を逃れるすべが思い当たらないので意を決して決行することにした。「んぐっ、な、なによこの変態っ…んぐっ!」なでなで。「ば、ばかぁ!子ども扱いしないでよねっ!なによいきなり!今からあんたを殺すのよっ!?そこのところちゃんとわかってんの?」俺は睨み据えるナッツの目をしかと受け止め「ごめん。」と真正面から誤った。おまけに今までより強く抱きしめながら「本当にごめん。」と言う。これが名付けて開き直るその態度が気に入らないのよぉ~作戦だ。完全にパクリであり昭和なのだが男はこれぐらいが一番丁度いいのだ、浮気もするしでもかっこつけでちょっぴりダサい。別に今の社会に反抗するつもりはないが寅さんを見てきた俺にとってはそれが憧れである。完全に辞世の句のつもりで一人思っていると、なぜかナッツからの反応が来ない。俺は未だに強く抱きとめているので相手の様子がわからなく少し不安になる。その状態で三つほど間が開いた。その間の後にギュっと抱きしめ返される感触が一つ、とそして「もう、バカなんだからっ!」という甘え声が一つ。そのまま抱き合いつつ世界の中心で愛を叫びたくなったがまたナッツの怒りが再燃すると怖いので一人胸の内で「愛は勝つ」を熱唱しながら実質勝利宣言をしていた。胸を焦がすような熱い気持ちが二人の体にそれぞれ熱として伝わりあう。一人は九死に一生を得ることができその感動からの熱、もう一人は男の人に真っすぐな気持ちで初めて対応されその思いに焦がれる熱。両者とも相手の暖かな体温を感じていたが男がその相手からの熱により自分との熱と推し量らって一人恋に落ちている乙女の事までは感じることはできなかった。

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