おっぱいは正義
ライオンの親がよく子供を崖から突き放して自然の厳しさを教えるという語句があるが俺の今の気持ちは崖から落ちていく地面の先がトランポリンでありそこから飛び上がりそのまま重力に逆らって空に昇っていくようなふわふわと舞い上がった気持であるからにして一体その気持ちを付与したのはどこのどいつであろうかというとそれは神でありそして今現在下校中である俺の待ち構えている今からどこからか美少女天使が俺に会いに来てくれるという確立している状況でもある。はあ、と息をつくがこれはため息ではない。今現在下校しているということはいつ美少女天使が舞い降りてくるかわからない状態であるからにして陰キャである俺には女子への耐性もさることながら初めてというか皆初めてであろう天使との邂逅に緊張しているのだ。その胸いっぱいな気持ちを息を出すことで少しでも圧迫感を減らすをいう行為を何回もしているうちに向こう景色の夕暮れの淡いオレンジ色に染まる空の向こうに一筋の光が俺にさしてきらめいた気がした。見間違いでなければとうとう来たのだろうか!などと思っていた瞬間、まさに俺の見のがさなかった慧眼通りまたしても光がまたさっきより二倍増しで輝きながら確かに俺に向かってきらめくのが見える。その光はどんどん近づき俺の期待もどんどん上昇していく。ぐんぐんぐんと近づいてくる、その光は寸分も違えることなく物凄いスピードで突進してくる。残り俺との距離二百メートルとなってるであろうか肉眼で確認した俺はもう期待よりも少し朝のタックルの経験もあり恐怖の感情がどんどん膨らんでいった。ブワっと風圧が目の前のおそらく天使でなければ人智を超えた異界の物の飛ぶことから発せられ俺の空手部で鍛えた足腰でなければとうに真後ろに吹き飛ばされていたところをグググっと耐えてみせそのことに集中するあまりに避けることを忘れているのを奇しくも本日二度目のタックルを下腹にぶち込まれてから気づく愚かな俺であった。風圧、そして今もちろんされているタックル。その威力は半端なものではなくその両方をダブルヘッダーとして浴びせられたたかが空手の少しかじったくらいの一般人の俺が気絶するのにはおそらく疑問を抱く者はいないだろうということでさっそく天使に顔を合わせる前から情けなくタックルされたまま空へそのまま人間ではない何者かに連れ去られたのであったということを意識したのは目が覚めるとタックルされた感触は残っているまま地面に足がついていないという奇妙な立ち位置にいることを自覚してからのことだった。そしていつしか夕暮れだった空が三日月並ぶ闇模様へと変わっている。やはり一般人の俺には相当なショックだったのだろうかずいぶんと奇妙にも空の上でうつらうつらと舟をこいでいたようだ。むにゅ。ふむ、今気づいたがこの感触はおっぱいである。しかもかなり発達途上の大きくもなく小さくもなく実に俺好みのベストなサイズ感である。おっと、思わず俺のオットセイが抱きかかえられている神が俺に召してくれた天使の少女、いや訂正しよう。たった今風に吹かれながらふんわりこの子のいい匂いを感じながらサラサラな髪の毛の中を視線が潜り抜けたそこにはロリータの代名詞ともいえるような憎らしくかわいらしい、控えめなちょこんとした眉毛の下にはりりしくもありそれでまた美しくもあるそして何より純度百パーセントの湖の水ですよーなんて思わず変な例えが頭に浮かぶほど見ほれる好き撮った白い肌。うむ悪くないどころかまさしく俺の求めていたお嫁さんが今ここにありという状態だ。こんな感じでスペックを改めてみることで言い直すことはこの今俺を抱きながら夜の空を舞う子は可憐な美少女天使であるということだ。まったく普段はのほほんとしているあの爺さんもこんな可愛い子を連れてくるなんてかなりの手際だぞ流石神だな、今度からちゃんと敬っている態度を取ろう。現金な奴?いやいやきっと皆俺と同じ状況になったらほんと咄嗟にこんなこと思うくらいには相当可愛いんだよ。いやしかし、世の中には性格ブスという単語もあるくらいだ。わざわざ俺を哀れんだ神が召してくれた美少女天使だがここは世の中の痛い目あった男どもの知恵を拝借いたさっそく試すような行為をさせてもらうとしよう。さらに性格ブスでも扱いに長けていればこんな可愛い子とお近づきになれるチャンスだ。初対面っていうのはかなり大事だ、幸い向こうはまだ何知らぬ顔で俺の方は見ずも俺の事はしっかり抱きかかえていて空中遊泳を満喫している。なので俺のタイミングで話しかけることができる。よし、やるぞ。....…そうだった!忘れていた!さっきからどれもこれも仮定の話だが現実を見るとスペックからしてもこの顔だけで食っていけるこの天使ちゃんで張り合いが取れるほど性格も外見もくそ雑魚ナメクジである陰キャ童貞の自分自身の事を懸念として持たざることをすっかり忘れていた。危ない危ない。まず俺にとって女子に話しかけたことある回数は両手で数えて収まりきる数なのだからモテようと欲を出してキザめいた事言おうとするとどもってしまうことまず百パーセントである。つまり今この場で頭をフル回転させ自分自身と立ち直ってみるとはっきりハキハキと喋ることが先決であるのだ。危ないところであった。自分のスペックを再確認しようやく俺は自分自身の限りなく最大限の女子に対する当たり障りのないセリフをまだ俺が起きたとは気づいていない美少女天使ちゃんに話しかける。「こ、こここ、こんにちは!」おっと、結局どもってしまったし大声も出してしまった。失敗したと思ったら相手を見ていると空を切る風でどうやら聞こえていないようだ。よかった、さっきのはリセットできる。ということで仕切りなおしてさっきので聞こえないのならもっと大きな声でハキハキと言ってみる。「こ、こんにちは!」俺の思う限り二百デシベルは出したと思うのだがまだ聞こえていないようだ。流石にもう何を言っても聞こえまい。そう諦めた俺はその子の胸をもむことにした。おっと勘違いしないでくれよ。これは俺はここにいて目を覚ましているよという意思表示のためであるからにして決してセクハラとか性的欲求からくるものでは多少なりともまあ限りなくゼロに近いだろう、いや健全なる男子高校生ならば女性のおっぱいに興味を持つのは決して健全とまではいかないものの当然の欲求本能の発達してきている象徴であり決してそれが以上であることについての議論は差し支えないはずだ。つまり俺はいい感触だと感じながら揉むこと20分、そして何も気づかずに空を舞う天使ちゃん。今頃神がこの風景を見ているとしたらとんだ変態野郎という烙印を押されこの後俺に接してくるだろう。流石に俺でも神の立場でこんな長い時間罪悪感で途中でやめることもなく黙々と素知らぬ紹介してやった女の子の胸をもんでいる姿を見たら嫌悪感覚えざるを得ないだろう。しかしそんな変態糞野郎の俺なりにも黙々と胸をもみ続けたのには理由があった。なにぶん胸を触られるという行為は非日常でありいかに空を舞うという奇異的な行為をしている最中であろうとすぐに気が付くだろうと俺の鈍い推察力でそう判断したのであるが、いつ待ってもいつ待ってもなかなかげんこつが俺の頭に降りてこない。しかし男として一度やったことはやりきらないと我慢できないというしょうがない根性で甘んじてもんでいたわけであるからにして決して気持ちよくてついつい長時間揉みまくっていたわけではないわけだ。であるからにして俺は今現在も傍から見れば素知らぬ少女の境遇に付け込んで胸をもんでいる変態野郎の立ち位置を受け持っているのだがさてさて流石に地球人としては重力による地面の踏む感覚が恋しくなってくるわけであり降りたいという意思表示を何としてもこの少女に示さなければ高校生にもなって甲斐性もなく漏らしてしまうわけだ。ちなみに胸をもんでいるうちにわかったことだがこの少女の名前はウォールナットちゃんというらしい。なんでも来ている服に英語が書いてあってname walnutときたもんだから英検三級の知識をフル回転させて読めたのがこの子の名前ということだ。まぁどこかで聞いたような英単語だが所詮英検三級の頭では厳しいものであるためそこはご愛敬である。さてさて長い名前なのでナッツちゃんとしておこう。俺の今の思考経路俺の高校生としての面子を保つためにありナッツちゃんの体裁などどこ吹く風といったものだ。つまり気づかせるためにはナッツちゃんのもっとデリケートな部分を触る必要がある。まずは今までただ揉んでいただけだったが乳首を集中していじってみる。ぐりぐりぐり。ツンツンツン。…反応はなし。よし、俺の股間もかなり限界だ巻きでいこう。今度は胸を激しくもみかつ乳首の集中攻めも怠らず首筋をなめてみる。ペロペロペロ。もみもみもみ。ツンツンツン。…マジかよ、男としてのプライドを捻じ曲げられた気分だぜ。まるで反応なし。くそう、こうなったら服の中に手を入れて直に触ってやる、さらに俺のプライドをへし折られた腹いせに顔面へのキス付きだ!もにゅ!もにゅ!もにゅ!ちゅ!ちゅ!ちy…と三回目のキスでようやく気付いたようだ女の子の体裁を汚されたことやおぶっている男のケダモノと呼ぶにも烏滸がましいそんな害悪産廃本能のまま生きる腐ったミカンであることに。ナッツちゃんはまず顔面を蒼白させながら顔を赤くしナッツちゃんの顔色が絵具であったら混ぜあわせて紫にならせていただろう汗もだらっーと吹き出しとりあえず深呼吸を一回してみせた。おそらく目の前の状況を理解するのに対し嫌悪をもちさらに覚悟が必要だったのだろうなんてことを冷静に分析してる途端に急降下。俺の意識が消えかかるも、急降下しながら万力の力で抱き伏せられさらに学校で食らったくるみの威力の百倍はあるビンタを数十発くらい気絶しそうになっては痛みで目覚め、なっては目覚めで俺の境遇は天国から地獄に早変わり。当然手は抜き取られ、しっぺも数えきれないほど食らう、それもかなりの痛さだ。そんなたった数十秒の急降下でそれだけのことをしてみせたナッツちゃんは天使というより悪魔にしか見えなかった。そして急降下も終わり折檻も終わりかなと思っていると今度は空中なんぞお構いなしに俺の両手をつかみ遠心力を使い俺をブルンブルンと振り回し始めた。流石に振り回しながらビンタやしっぺはできないため俺はそのまま気絶したが最後に思ったことと言えば人生で初めて夜空の中空中で尿をまき散らしたな、それはまるでスプリンクラーのようだなんてくだらないことだった。不幸中の幸いとしてはその悪魔の所業を受けていた時には雨がザーザーと降っていたということだった。その空模様はまさにされるがままの俺の心境を象徴していた。