2話 日常と異変
2年1組の教室。ここまで一緒に来た俺と結依は、やっとお互いの席へと別れる。出席番号順なので、一条と高島は離れてしまうのだ。
「調子に乗るなよ、高島」
ある男子生徒の横を通り抜けるとき、ぼそっとささやかれた。声の主は前田洋司だ。恵まれた体格と刈り上げた短髪。鋭い目つき。学年の番長だ。取り巻きの伊東と三村とともにバスケ部に所属しているが、ラフプレーを連発して恐れられているようだ。それも審判の目が届かないところで行うという狡猾さも持ち合わせている。
こいつはどうも結依に好意があるらしい。それでことあるごとに俺にきつく当たってくる。まあ結依は容姿端麗なため、結依に好意を寄せる男も初めてではない。しかしどいつもこいつも俺にあたるのはやめてほしい。俺を排除したところで結依の好感度が上がるわけでもないのに。このクラスには他にも前田ほどではないが俺に嫉妬の視線を向けてくるやつもいるし。しかし無理やり結依に迫るよりは俺を敵視してくれた方がいい。さすがに幼なじみとして、最低限結依のことを守ってやりたいという情はなきにしもあらずだし。
「はぁ」
ため息をつきながら自席につく。
「よう高島。今日も一条さんと登校か。お熱いねえ」
すると、隣の村上が声をかけてきた。
「やめろ村上。熱くなんかない」
「おや、俺は今日も喧嘩が白熱してるなって言ったんだが。お前はどう捉えたのかな?」
「・・・」
ニヤニヤと俺をからかう村上和久。俺の高校での唯一の友達。結依のことで俺に嫉妬を向けない数少ない男子生徒だ。先の「ああ、うん・・・」というリアクションの主でもある。
「しっかし、よくもまあ飽きもせず毎朝一緒に登校するな?付き合ってるわけじゃないんだろ?」
「付き合ってない!親に言われて一緒に登校してるだけだ!」
「ふーん。両家の親公認の仲って訳だ」
普段はいいやつだが、こうやってからかってくるのが玉に瑕である。
「だからぁ・・・」
「はーーーい。おはようございます。皆さん席についてください」
俺が口を開きかけたとたん、担任の大友先生が教室に入ってきて、遮られた。まだ20代と若い女性の先生で、容姿端麗なため男子生徒や同僚の先生からも人気があるらしい(村上談)。
「じゃ、あとでのろけでも聞こうじゃないか」
そういって村上は真面目そうに教卓の方を向いた。勝ち逃げされた格好になる。
「はあ・・・」
朝からすっきりしない気分だ。まあ毎朝こんな感じなのだが。
「きょうつけーー。れいーーー」
間延びした号令が教室に響く。4時間目終了だ。これをもって我が2年一組は昼休みに入る。
「高島ーー。飯食おうぜー」
ドンと自身の弁当箱を机に置きながら村上が言った。毎日のことなので俺もああ、と返す。
「和久くん、一緒に食べましょう」
村上にそう声をかけたのは、柴田美穂。三つ編みにメガネというザ・文学少女という出で立ちの女の子である。それにたいして村上は普段俺に向けたことない優しい笑顔で答える。
「ああ、美穂。食べようか」
柴田さんは何と、村上の彼女である。何でも小学校からの幼なじみで、高校入学と同時に付き合い始めたらしい。村上が俺と仲良くなるきっかけが、同じ幼なじみカップルだと思ったかららしい。まあ俺と結依はカップルではないから誤解だったわけだが、その後も俺と村上は仲良くしている。それに引っ張られる形で、4人でいることも多い。
「まったく、なんで悠と食べなきゃいけないのよ」
そう、4人とは俺、村上、柴田さん、そして結依である。俺と村上の仲が良いように、柴田さんは結依と仲がいいらしい。村上と柴田さんが付き合っているわけだから、なんだかんだで俺と結依もお昼を一緒に食べるのが恒例にあっているのだ。
「そう言うならお前がどっかいけば?」
「嫌よ。あなたこそどっかいけば?」
「まあまあ。みんなで食べたほうがおいしいですから」
「そうそう。もうこの夫婦漫才は見飽きたぜ」
「「だれが夫婦か」」
「そういうとこだぞ」「そういうとこです」
村上たちにやり込められて、はぁとため息をつきながら俺も自分の弁当をだした。もういいや。お腹がすいたから早くご飯を食べたい。そう思いつつ、お弁当箱を開ける。
「げっ」
具材を見た途端、思わず奇声を上げてしまった。
「どうしたんですか?」
柴田さんが、不思議そうに聞いてきた。村上もなんだこいつ、と変な目で見ている。
「ああ」
そして結依はちらりと俺の弁当を一瞥しただけで、その理由が分かったようだ。半分呆れたような声を出した。
「ミカンが入ってるんだ・・・!」
弁当箱の隅に、ミカンがちょこんと一切れ。あたかもそこにいるのが当然かのような顔をして鎮座している。
「お前、ミカンが嫌いなのか?」
「ミカン、というかフルーツが嫌いなんだ。あのぐじゅっとした食感と甘ったるい味が苦手で」
「・・・みずみずしい食感とさわやかな甘さって言えよ」
村上があきれたように言ってくるが、そんなことはどうでもいい。今はこのミカンをどう対処するかが問題なのだ。母さんにはあとで文句を言うとして・・・。残す、という選択肢はない。俺は出されたものは食べる主義なのだ。
「くっ・・・」
とりあえず先に食べてしまおう。嫌なことはさっさと済ませたい。震えながらミカンに箸を伸ばす。その進みはゆっくりと。食べたくない、という気持ちが表れているのか、なかなか箸がミカンに到達しない。
「ああ、もう、さっさと食べなさい」
「あっ」
横から結依の箸が伸びてきて、ミカンをつかんだ。そのままひょいともちあげてーーー
「モガッ」
俺の口の中へ入れやがった。
ああ。まずい。甘ったるい。変な香りがする。噛めば噛むほど汁が出てくる。
「ううう」
無理やり食べさせた結依に文句を言おうにも、口の中が大事故でそれどころではない。あ、やば、吐きそう・・・
「はい、これで飲み込みなさい。吐いたら怒るわよ?」
差し出されて俺の水筒を奪うようにして受け取り、お茶を口に流し込む。お茶とミカンがまざりあってすこぶるまずい。だが力業で強引にミカンを胃に送り込む。
「はぁ、はぁ」
ミカンが消えた。俺は生き残った。
「まったく・・・。なんでミカンが入ってるんだ」
息も絶え絶えでつぶやいた。だがその声は一戦終えたばかりと当て、弱々しかった。
「お母さまがあなたの健康を考えて入れてくれたんじゃない。今朝元気なかったでしょ。風邪でもひいたんじゃない?」
「いや、今朝は変な夢を見て眠りが浅かっただけだ。風邪をひいたとかじゃない」
というか、なぜ元気がなかったって気づいたんだ。寝不足は事実だが、別に体調が悪いって程でもないのに。母さんにも、村上にも、何も言われなかったぞ。
それにうちの母親は風邪をひいたらビタミンCとか、そんな気が利く人じゃない。そもそも寝不足だったことにも気づいてないぞ、あの人は。どうせ冷蔵庫のプリンを食べた腹いせに入れたんだろ。
「というか、わざわざ急かさなくてもいいだろ」
俺は結依に向かって文句を言った。
「悠がさっさと食べないからでしょ」
「俺には俺のタイミングがあるんだよ」
「そんなこと言ってたら、お昼休みが終わるじゃない」
むっ・。悔しいが一理ある。俺はただでさえ食べるのが遅いのだ。しかしこのまま引き下がるのも癪だ。なんとか一矢報いたいところだが・・・。
「おっ」
結依の弁当を見ると、ピーマンが入っていた。これは使える。こいつはこう見えてピーマンが嫌いなお子さま舌なのだ。
「よっ」
俺はピーマンをひょいと箸でつかみ、そのまま結依の口元へもっていった。
「ちょっと、なにすんの・・・もがっ」
そのまま強引に口に押し込む。そのとたん、結依は目を白黒させた。
「ん~~!!」
悶絶する結依。うむ。仕返し成功である。
満足した俺は結依の水筒のコップをとり、そこにお茶を注いで差し出した。
「ほら、これで飲み込め。吐くなよ」
結依はそのお茶を流し込み、錠剤のようにピーマンを飲み込んだ。
「はぁっ、はぁっ。なにすんのよ、悠!」
「まあまあ。俺は野菜も食べてほしい、っていうお母さんの思いをお手伝いしただけだ。どうせ家では残してるんだろ?」
「だからっていきなり食べさせることないじゃない!」
「それ、お前が言う?」
「くっ・・・」
ふ。一矢どころか二矢も三矢も報いた気分だ。実に素晴らしい。
「なあ。お前らってホントに付き合ってないのか?」
俺が満足感に浸っていると、村上のあきれたような声が聞こえた。その隣の柴田さんはなぜか顔を赤くしていた。
「付き合ってない」
「どうしてそんな発想が出てきたのか、謎だわ」
「いや、お互いのことをよく理解してるな、と」
「「は?」」
今の一連の流れで、そう思う節があったか?ただ嫌いな食べ物を食べさせあうっていう喧嘩をしてただけだぞ?
「そもそも、付き合ってない男女があーんなんかし合うか?」
「「あーんじゃない!」」
そう叫んだ瞬間
ピカッ
突然床が光った。下を見る。文字?模様?地面に不思議な線が浮かび上がった。
「な、なんだこれ!」
誰かが叫んだ。クラス中が混乱している。教室の床一面に光を放つ線が何本も。何か不思議な模様が突然浮かび上がったのだ。まるでそれはアニメで見る魔方陣のように。
光が強まる。まぶしさで景色がぼやけてくる。
「結依っ!」
ほぼ無意識で叫んだ。ぎゅっと手が握られた。握り返した。俺の意識はそこで途絶えた。
☆☆☆
2年1組の教室。ここまで一緒に来た私と悠は、やっとお互いの席へと別れる。出席番号順なので、一条と高島は離れるのだ。
「おはようございます、一条さん」
「おはよう、柴田さん」
席に着くと、隣の柴田さんから話しかけられた。私の数少ない友人だ。
「今日も高島くんと一緒ですか?」
「・・・まあね」
「お付き合いしているわけではないんですよね?」
「してないわ。ただ、親から悠と一緒に登校しなさいって言われてるだけよ」
「そうですか」
まあ満員電車で盾になってくれるのはうれしいけど。それだけは有難いけど。私が一緒に登校するのを楽しみにしていると思われるのは癪ね。柴田さんはいい人なんだけど、何でも恋バナに絡めてしまうところが玉に瑕なのよね。なぜ私と悠が一緒に登校してるだけで付き合っていると思うのか。謎である。
ふと悠と見る。ある男子生徒の横を通ったとき、悠の肩がはねた。
あれは前田洋司だ。どうも彼は私に気があるらしい。それで私の幼なじみの悠に突っかかっているのだとか。まったく。どうして男子ってそう短絡的なのかしら。悠を脅したところで私の好感度なんて上がるはずないのに。
こういう手合いは初めてではない。私に好意を向ける男子が、なぜか悠に敵意を向けることがあった。小学校でも、中学校でも。そのために悠は大変な目にも遭っている。正直、それだけは申し訳ないと思っている。
「はーーーい。おはようございます。皆さん席についてください」
担任の大友先生が教室に入ってきた。朝のHRだ。
「きょうつけーー。れいーーー」
チャイムと同時に号令が響く。4時間目終了だ。昼休みに入る。
「一条さん。一緒に食べましょう」
すぐに、柴田さんが声をかけてきた。
「いいけど。また、村上くんたちと食べるの?」
「はい。私たちは付き合ってますから」
「だったら二人で食べればいいじゃない」
「ご飯はみんなで食べた方がいいですから。・・・それとも、私たちと食べるのは嫌、ですか?」
やや不安そうに聞き返された。・・・そんな顔をされたら、断れないじゃない。
「分かったわ」
「やった」
うれしそうに破顔して、柴田さんは村上くんたちのところへ駆けていった。
「和久くん、一緒に食べましょう」
柴田さんがそう声をかけると、彼氏の村上くんは笑顔を浮かべて答える。
「ああ、美穂。食べようか」
柴田さんと村上くんは幼なじみらしい。小学校からの付き合いで、高校入学と同時に付き合い始めたらしい。柴田さんが私と仲良くなるきっかけが、同じ幼なじみカップルだと思ったかららしい。まあ私と悠はカップルではないから誤解だったわけだけど、その後も私と柴田さんは仲良くしている。
「まったく、なんで悠と食べなきゃいけないのよ」
結局、お昼は私と柴田さん、村上くん、そして悠の4人で食べることになりそうだ。悠と一緒にいるとからかわれそうで。つい喧嘩口調で言ってしまった。
「そう言うならお前がどっかいけば?」
「嫌よ。あなたこそどっかいけば?」
売り言葉に買い言葉。また悠との喧嘩が始まった。
「まあまあ。みんなで食べたほうがおいしいですから」
「そうそう。もうこの夫婦漫才は見飽きたぜ」
「「だれが夫婦か」」
「そういうとこだぞ」「そういうところです」
柴田さんたちにやり込められて、口をつぐんだ。それよりもおなかがすいた。私は自分のお弁当を出した
「げっ」
自分のお弁当を見た悠が、横でおかしな声をあげた。
「どうしたんですか?」
柴田さんが、不思議そうに聞いてきた。村上くんも変な目で見ている。
「ああ」
悠のお弁当を一瞥しただけで、その理由が分かり、半分呆れたような声が出た。悠の嫌いなミカンが入っているからだ。
「ミカンが入ってるんだ・・・!」
弁当箱の隅に、ミカンがちょこんと一切れ。悠はそれを箸で震えながら指している。ミカン一つで大げさな。
「お前、ミカンが嫌いなのか?」
「ミカン、というかフルーツが嫌いなんだ。あのぐじゅっとした食感と甘ったるい味が苦手で」
「・・・みずみずしい食感とさわやかな甘さって言えよ」
村上くんがあきれたように言った。私はいいことを言ったと思ったが、悠は何言ってんだこいつという目で村上くんを見ている。そして悠はミカンをじっと凝視した。大方、さっさと食べてしまおうと考えているのだろう。
「くっ・・・」
悠は震えながらミカンに箸を伸ばす。その進みはゆっくりと。食べたくない、という気持ちが表れているのか、なかなか箸がミカンに到達しない。
・・・そんなペースじゃ100年経っても食べられない。そう思った私は自分の端を取り出し、悠のお弁当に伸ばした。
「ああ、もう、さっさと食べなさい」
「あっ」
自分の箸で、悠のミカンをつかんだ。そのままひょいともちあげてーーー
「モガッ」
悠の口の中へ入れた。
「ううう」
悠が変なうなり声を上げている。口の中でミカンと格闘しているのだろう。あ、吐きそうになってる・・・。
さすがにそれはまずい。悠の水筒を手に取り、ふたをあけてやる。
「はい、これで飲み込みなさい。吐いたら怒るわよ?」
悠は水筒を奪うようにして受け取り、お茶を口に流し込む。強引にミカンを飲み込んでいるようだ。
「はぁ、はぁ」
ミカンを飲み込んだらしい悠が荒い息をあげている。
「まったく・・・。なんでミカンが入ってるんだ」
悠が息も絶え絶えで弱々しくつぶやいた。
「お母さまがあなたの健康を考えて入れてくれたんじゃない。今朝元気なかったでしょ。風邪でもひいたんじゃない?」
今朝の悠は、いつもより顔色がよくなかった。身体も重そうだった。それを見た悠のお母さんが気を利かせてミカンを入れたに違いない。私ですら気づいたのだから。お母さまも、村上くんだって気づいているはずだ。
「いや、今朝は変な夢を見て眠りが浅かっただけだ。風邪をひいたとかじゃない」
しかし悠はありえない、という顔をしている。母さんが嫌がらせで入れた、とか失礼なことを考えていそうだ。
「というか、わざわざ急かさなくてもいいだろ」
そしてあろうことか、私にに向かって文句を言ってくるではないか。せっかく食べさせてあげたのに。
「悠がさっさと食べないからでしょ」
「俺には俺のタイミングがあるんだよ」
「そんなこと言ってたら、お昼休みが終わるじゃない」
ぐぬぬ、と悠が悔しがっている。ふふっ。これは勝ったわね。
と思っていると、悠が私のお弁当を見た。
「おっ」
なにか見つけたらしい。あ、ピーマンが入っている!まずい!
「よっ」
悠はピーマンをひょいと箸でつかみ、そのまま私の口元へもってきた。
「ちょっと、なにすんの・・・もがっ」
そのまま強引に口に押し込まれた。そのとたん、ピーマンの苦みが口いっぱい広がった。
「ん~~!!」
まずい。思わず悶絶するしてしまう。とげとげした苦みが口に染み渡る。あ、喉が受け付けない。吐きそう・・・。
「ほら、これで飲み込め。吐くなよ」
悠が水筒のコップにお茶を入れ、差し出してきた。私はそのお茶を流し込み、錠剤のようにピーマンを飲み込んだ。
「はぁっ、はぁっ。なにすんのよ、悠!」
悠の仕打ちに、声を荒げて抗議する。
「まあまあ。俺は野菜も食べてほしい、っていうお母さんの思いをお手伝いしただけだ。どうせ家では残してるんだろ?」
うっ。なぜそれを知ってるのよ。
「だからっていきなり食べさせることないじゃない!」
「それ、お前が言う?」
「くっ・・・」
勝ち誇った悠の顔が恨めしい。
「なあ。お前らってホントに付き合ってないのか?」
どう仕返ししてやろうかしら、と考えていると、村上くんのあきれたような声が聞こえた。その隣の柴田さんはなぜか顔を赤くしていた。
「付き合ってない」
「どうしてそんな発想が出てきたのか、謎だわ」
「いや、お互いのことをよく理解してるな、と」
「「は?」」
今の一連の流れで、そう思う節があったかしら?ただ嫌いな食べ物を食べさせあってだけなのに?仲良くと言うよりは。喧嘩と表現する方が正しいのに?
「そもそも、付き合ってない男女があーんなんかし合うか?」
「「あーんじゃない!」」
そう叫んだ瞬間
ピカッ
突然床が光った。下を見る。文字?模様?地面に不思議な線が浮かび上がった。
「な、なんだこれ!」
誰かが叫んだ。クラス中が混乱している。教室の床一面に光を放つ線が何本も。何か不思議な模様が突然浮かび上がったのだ。やがて光が強くなり、目を開けていられなくなる。
「結依っ!」
聞き慣れた声が聞こえた。無意識に手を伸ばす。手に触れた暖かな感触をぎゅっと握りしめた。それ以上の力で握り返された。私の意識はそこで途絶えた。