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娼婦

作者: 相木あづ

黒い目

黒く深い目

「なんでそんな目をしているの」

青白く冷たい刃

黒く乾いた目

君の身体

「なんでそんな目をしているの」


嘘をまとった身体を冷たい夜に晒して

家に向かう脚に虚構の物語を仕向ける

凍りつく心を煮え立つ氷で冷たく溶かして

一切の苦みは甘さの陰に身を潜めて確かに僕を笑っている


黒い目

黒く深い目

「なんでそんな目をするの」

君の唇の甘さに一切を溶かして

君の口から滴る全ての甘さは暗闇の中で血の色をしていた

「なんでそんな目をするの」

「なんでそんな目をするの

 あなたその娘にいったい何をしたの

 あなたそれが言えないなら

 わたしに溺れてしまいなさい」


金属質に輝いていたわたしの心は

殴りつける誰かの手垢に汚れ

サビついた血液はに金貨になって流れ出し

流れ出した血液はあの娘の渇きを潤すだろう

凍りついた血液があの娘の冷たさに溶けて流れるのは素晴らしいことだ

素晴らしいことだ




あなたなんでそんな目をするの?

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