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2 元料理上手な世話焼き幼馴染 ゆうか


 生まれつき茶髪で一貫して髪型がショートボブの狸顔で身長百五十八CMの小柄な女の子、月ヶ丘ゆうかと仲が良くなったのは物心ついた時からだった。


 家が近所にあり親同士が仲が良かったためよく一緒に遊んでいた。


 中学生になり、僕がいわゆるオタク趣味に目覚めてからもゆうかは態度を変えず接してくれた。


 高校生に上がり給食が無くなると、仕事で多忙な僕の母親の代わりに毎日、お弁当を作ってくれていた。


「はい、たかお。今日は肉じゃがを作ってきたの」


「タッパーに大量の肉じゃが。別のタッパーにご飯一合。自炊してる男子大学生の昼飯みたいだな」


「もう。文句言うならこれからは作ってあげないよ」


「悪い悪い。ありがたく頂くよ」


 この時点でゆうかはありとあらゆる料理を上手に美味しく作り上げていた。


 ゆうかは小さい頃から母親の料理を手伝う事が好きで「将来は料理研究家になる」とよく言っていた。


 現在、ゆうかはその夢を叶えていた。


 しかも料理の才能と軽快な喋り口を買われ、料理番組で料理の先生として出演する域に達していた。


「今日の夕ご飯は番組でも紹介した京風ガパオライスよ」


 しかし料理が上手くなりすぎて一風変わった創作料理ばかり作るようになってしまった。


 その所為でゆうかの料理番組はツッコミどころが多く短い放送時間であるにも関わらず匿名掲示板の実況チャンネルで毎回二スレ消費する程の知る人ぞ知るコンテンツになってしまっている。


 しかし味は確かだ。


「いただきます。うーん……なかなかだな」


 たまに料理の次元が高過ぎて美味しいのか美味しくないのかむしろ料理とは食物とは何なのか考えさせられる時があるが……。


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