力不足の女リーダー (Ramia編)
「Ramia、俺達はこのチームを辞めるわ。」
共に戦ってきたチームメイト達からの言葉に唖然としている。
この状況が呑み込めない。
私の名前はRamia、アマチュアの中でも強豪の「New Age」でリーダーをしている。
FW20のプロプレイヤーで、日本人女性初のFPSプロゲーマーになる存在と呼ばれているわ。
視野の広さとカバー意識の高さを評価されて、
頼れる仲間達と共に戦っていたのに…
「なんで、なんで辞めるのよ!?私はチームの為に…」
「正直、Ramiaのオーダーは基本がなっていないんだよ!
俺達が強いから勝てただけで、お前のお粗末なオーダーで全てチャラ!」
確かに、私のオーダーは独学だ。
戦って試合を見返して、相手選手や味方の動きを確認する。
そして味方に合わせた指示を…してるはずなのに、
「だって、私は貴方達の…」
「うるせえ!俺らの新しいリーダーに来てもらったから
最後に挨拶くらいしとけや、お願いします!Greeenさん!」
そう彼が言い、出てきたのは次世代トップクラスのオーダー、
「FWの貴公子」こと、Greeen氏。
確かに彼の動きは基礎を忠実に再現した盤石なオーダー。
頭脳派の彼は上手いけど、私達とは正反対の…
「やあ、君がRamiaちゃんか。
ごめんね?僕が代わりにリーダーになっちゃって。
でも大丈夫!力不足の君に代わって僕が導くからね」
「じゃあお前はもう用済みだ!
これで俺らはもっと強くなれる!あばよ元リーダー」
私はそう言われ追い出された。
そしてFAになり、自暴自棄になった2日後、
私のSNSのDMに思わぬ人物からのメッセージが来た。
——俺がお前を次世代の司令塔にしてやる。
ぼちぼち書いていきます。