#6合宿~一日目~(其の弍)
遅くなり申し訳ございません。
浮遊感が消えて、目の前がはっきり見えるようになった。
「やっぱりなれねぇなこれ。」
「そうね。」
「光いるか?」
「いるよ。」
「よし、全員いるな。」
その時またキルの声が聞こえてきた。
「これより、神城チームvs園崎チームの模擬戦を始めます。」
「よし、いくぞ。光、サイコキネシスで麗を浮かしてついてこい。気段!」
俺は足下に空気の層を作り、割った。出てきた空気で跳ぶ。
「ちょっと、なによその技!」
「気段だ。空気の塊を作って、壊して、発生した風で進むんだ。」
「いつの間に作ったの?」
「ついさっきだ。」
「て言うか私飛べないんだけど。」
光がサイコキネシスで自分と麗を浮かばせる。
「ちょっ。浮いてる?光ちゃんこんなことできたの?」
「そうだよー。」
「光が使える能力の内の1つサイコキネシス。さすがに光もお前のことは覚えてたか。」
「さて。上から見つかるかなー。おっ。みーっけ。」
俺は降下した。
「ちょっ。急に降りtキャーーー!」
「うるせぇ!ばれる。」
「おっ。そっちから来たか。」
「ほらばれたー。」
相手は園崎だけか。
「俺たちに勝てるのか?三対一だぜ?」
「やってやろうじゃねぇかよ。」
園崎が突っ込んでくる。
「光!壁!」
光が土壁を作る。
「うぉっ!危ねー。」
その隙に俺は武器を作るか。
「夜桜!」
俺の手のなかに黒く持ちやすい重さで振りやすい長さの日本刀が出現した。
「よし突破っと。」
園崎が出てきた。
「光!左右に壁!麗!俺を速くしてくれ!」
「分かった。お兄ちゃん。」
「了解!」
「気段!」
「来い!金属バット!」
金属か、試したことないな。
「行くぞ!」
俺は光の作った壁に気段を作り、飛ぶ。
「高速横移動かよっ。」
俺はバットのリーチ外を飛び回る。
「ちぃ!当たらねぇ。」
機会を伺いつつ飛ぶ。今!
俺は夜桜を園崎の首に当たるよう構える。
「ガードだ!」
「解除!」
俺はこの前剣を消したとき、剣が透けて無くなったのを思い出して解除した。
「なっ!」
金属バットを夜桜がすり抜ける。
「夜桜!」
首に届くくらいの時に夜桜が復活する。
「くそーっ!」
園崎の姿が消えた。転送されたのか。
「よーしまずは一人目。やったな。」
俺は麗と光に笑いかける。
「お兄ちゃん強い。」
「あんた、何処でそんな戦い方覚えたのよ。」
あと二人だ。
「よしっ。次いくぞ!」