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異能ゲーム部精霊戦争  作者: Rink
5/9

#4.5戦間(棚田目線)

今回は4話の棚田視点です。神城ではないので注意してください。

明日から夏休みだ。異能に目覚めた私は相談部もとい異能ゲーム部に入っている。そこに最近話さなくなって何となく離れてた影がいるなんて。まあ今日は部活が無い帰って絵でも描こう。


「ただいま。」

「あら、おかえり。早かったのね。」

「部活ないからね。」

「お母さん嬉しいわ。」

「何が?」

「麗が部活に入ってくれて。やっと青春をエンジョイし始めたのね。」

「別に運動部ではないけどね。」

「いいのよ。」

「じゃあ私部屋にいるから何かあったら呼んで。」

私は部屋に向かう。この絵を描くという趣味も影や零といたからなんだろう。基本的にインドアな私と影は絵を描いたりして遊んでいた。零は外で遊びたがったけど、結局私たちに付き合ってくれた。審査したりたまに一緒に描いたり。審査される時は決まって私が勝った。3人で仲良く中学校まで一緒にいた。なのに、2年の時、影と零は2人で出かけその日零が死んだ。2人で出かけた事も零が死んだ事も私は全然知らなかった。3人でずっと居たのに。その後影とは気まずくて話せていなかった...。

このことは悲しくなる考えるのはやめよう。

「今日はなんの絵を描こう。」

気晴らしに大声で言ってみた。

私はある事にきずいた。

「ここにある本のキャラ全部描いたじゃん。」

私は明日本を買いに行くことにした。オリキャラとか描くのは苦手だ。




次の日私は学校の人にヲタクがバレないように変装をして出かけた。一応学校では普通の女子として過ごしている。金髪の髪を黒のカツラで隠す。これで大概の人にはバレない。

「行ってきます。」

私は最寄りの本屋に向かった。

買いたかった本は大量にある。悩むことは無い。ラノベは買ってたヤツの続きを買って、漫画を見ていた。

「棚田、何やってんだ」

バレたーー。変装バレた。誰?多分1人しかいけど。

「だ、誰のことかしら?」

「いや、バレてるから。」

「ワターシーニホンゴワカリマセーン。」

「黒髪のカツラ被って変装しながらよく言うな。」

確かに私も思ったけど。言ってて思ったけど。

「そういうあんたオッドアイ隠せてないわよ。」

影はあの零が死んだ日から左眼が紅くなっている。

「マジかカラコン付け忘れてた。」

「てかお前まだ隠れオタクやってんのか?」

「い、いいじゃない別に。」

「悪いとは言ってねーよ。」

「あんたは何しに来たの?」

「本買う以外に何しに来ると。」

「何買いに来たの?」

「光に言われて漫画。」

「あんたの分は? 」

「適当に買うさ。」

「一緒にまわらない?」

「お前の後ろの漫画取りたいんだが。」

「ごっごめん。」

影が漫画をとる。光ちゃんこれ読んでるんだ。

「これからラノベコーナー行くけど来るか?」

「う、うん。」

私が言ったら無視するし。自分から誘ってくるし。

「おすすめとかあるか?」

「ラブコメはこれ。バトル系ならこれかな?」

「ならこれで。」

「私に聞いといて2つとも買わないの?」

こいつ全く違うの選びやがった。

「まあこれ前々から気になってたから。」

「私に聞いた意味ある?」

「お前は買わねえのか?」

「か、買うわよ。」

私達はレジに行った。

「このまま飯でも食うか?」

「ええっ!?それってデートみたいじゃ?」

「嫌か食いに行くの?」

「べっ別にいいけど。」

「じゃああそこでいいか?」

ファミレス久しぶりだな。

「うん。」

席についてメニューを開く。こんなの落ち着いて決めれないよ。影に合わせとこ。

「決まったか?」

「うん。」

影が店員を呼ぶ。

「ご注文をどうぞ。」

「俺はカルボナーラで。」

「私も。」

「カルボナーラ2つでよろしいですか?」

「はい。」

「今ならカップル限定パフェが半額ですがどうですか?ますか?」

「うーん。食後に決めるのでとりあえずカルボナーラだけで。」

「かしこまりました。」

店員さんが厨房に下がる。

「棚田。」

「はっはひ。」

急に名前呼ばれてびっくりしただけで、カップルを意識してたわけじゃないんだからね!って私は誰に弁明してるんだろ。

「お前どうしたんだ?」

「なっなんでもないわよ。」

「店員さんが言ってたカップル…」

どうしてもカップルと聞くと意識してしまう。

「パフェ食うか?」

「でっでも私達カップルじゃないし。」

「嘘付きゃいいんだよそんなの。」

「なっならいいけど。」

「じゃあ後で頼むか。」

そう言ってると店員がカルボナーラを持ってきた。

「うーん。まあ美味いけど光が作るやつには負けるな。」

「はいはい。シスコン乙。」

いっつも妹のことばっか。でも光ちゃんカルボナーラ作るんだ。また今度作ってもらお。

「パフェ頼むか。」

影が店員さんを呼ぶ。

「このカップル限定パフェお願いします。」

やっぱりカップルに反応してしまう。そんなんじゃないのに。

「かしこまりました。」

店員が下がると、私達の携帯が同時に鳴った。

「メールか。」

「キルからね。なになに『3日後に私の家で合宿』合宿って何かしら。」

「まあいいだろ。俺は参加するぜ。」

「私も。面白そうだし。」

影が参加するなら参加しないと。

「どうぞパフェです。」

「スプーンなんで1個なんですか?」

「あーんでもなんでもしといてください。リア充死ね。」

自分で顔が赤くなるのがわかった。

「お前一人で食っていいぞ。」

「えっ!?あっありがと。」

赤くなった顔を見られないように食べてたらすぐ食べ終わってしまった。

「ごちそうさまでした。」

「もう食ったのかよ。早!」

「いいじゃない別に。」

「解散にするか。金は払っとく。」

「えっいいの?悪いよ。」

「一直線にドアに向かいながら言うなよ。」

お金を払って出てきた影が何か怖いものを見たみたいな顔してたけど大丈夫かな?

私達は出て少しのところで別れた。合宿が楽しみだ。

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