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異能ゲーム部精霊戦争  作者: Rink
4/9

#4戦間

実は今日は終業式だ。明日から夏休み。実は俺達が異能ゲーム部に入ったのが7月の最初の方だ。俺達の初戦は終業式の2週間前だ。俺は学校が好きでも嫌いでもないからとくに何も思わないがな。何も思わないがな!

「お前達。明日から夏休みだが、あんまりはしゃぎすぎんなよ。以上。」

うちの担任はなんでこんなに適当なんだ?委員長の挨拶の後学校をあとにする。うちの学校は終業式の後は原則部活禁止なのだ。

家に着く。光は絶対に家にいる。不登校だしな。

「ただいま。」

「おかえり、お兄ちゃん。」

「おう。今日は何してたんだ?」

「別に撮りためてたアニメ見てただけだよ。アニメはいいよね。心の声聞こえてこないし。」

「理由が分かりにくいぞ、それ。」

「ていうか、お兄ちゃんいつまで制服なの?」

「忘れてた。着替えてくる。」

まあ光もいつも通りのようだし良かった。あのことは伝えた方がいいよな。着替えてから戻ると。

「お兄ちゃんあのことって?」

「光、お前また勝手に俺の心読んだだろ。」

「そうなるね。でなんなのあのことって?」

「俺も、精霊戦争に巻き込まれたんだよ。能力は天下夢想(ドリームクリエイト)。俺達はもう、一度試合に勝ってる。」

「ていうことは、お兄ちゃん人殺しちゃったの?」

「1人な。降参してもらいたかったんだかな。してもらえなかったから仕方なく。」

「そうなんだ。」

「もっと早く言うべきだったんだが。ごめんな。」

「まあ知ってたけど。」

「心を読んだのか。」

「うん。」

「晩御飯、もうそろそろ時間だろ。」

「そうだね。」

飯はだいたい光が作ってくれる。家にいる時間アニメが無くなったら飯作る練習してるらしい。だから結構光が作る飯は美味しい。

「出来たよ。誰に解説してるの?」

「またか。誰でもねえしなんでもねえよ。」

今日はうどん作ったのか。

「相変わらず美味いな。」

「んー?ありがとう。」

もう食い終わった。

「ごちそうさま。食器は洗っとくぞ。」

「あっ、うん。」

洗った後に部屋に戻る。

「どうすっかな。やることもねえし。明日本屋にでも行くか。」








「光、本屋に行ってくる。昼飯は食って帰ってくる。」

「分かった。行ってらっしゃい。あっ。あの漫画の続き買って来て。」

「りょーかい。」

いつも行ってる本屋にでも行くか。




着いたが何買うか。とりあえず光の欲しい漫画を買うか。

光は意外に少年漫画が好きだ。コーナーに着くと、ずっとキョロキョロしてる奴がいた。

「棚田、何やってんだお前」

目の前の不審者がビクッと跳ねる。

「だ、誰のことかしら。」

「いや、バレてるから。」

「ワ、ワターシーニホンゴワカリマセーン。」

「黒髪のカツラ被って変装しながらよく言うな。」

棚田は金髪だ。ハーフだからな。

「そういうあんたオッドアイ隠せてないわよ。」

「マジかカラコンつけ忘れてた。」

「てかお前まだ隠れオタクやってんのか。」

「いっいいじゃない別に。」

「悪いとは言ってねーよ。」

「あんたは何しに来たの?」

「本買う以外に何しに来ると。」

「何買いに来たの?」

「光に言われて漫画。」

「あんたの分は?」

「適当に買うさ。」

「一緒にまわらない?」

「お前の後ろの漫画取りたいんだが。」

「ごっごめん。」

目的の漫画を手に取る。

「これからラノベコーナー行くけど来るか?」

「うん。」

なんだコイツ急に無口になったな。

「おすすめのやつとかあるか?」

「ラブコメならこれ。バトル系ならこれかな?」

「ならこれで。」

「私に聞いといて2つとも買わないの!?」

「まあこれ前々から気になってたからな。」

「私に聞いた意味ある?」

「お前は買わねえのか?」

「か、買うわよ。」

俺達は会計を済ます。

「このまま飯でも食うか?」

「ええっ!?それってデートみたいじゃ?」

「嫌か?食いに行くの?」

「べっ別にいいけど。」

「じゃああそこでいいか?」

俺はファミレスを指さす。

「うん。」

席についてメニューを開く。とりあえず俺はカルボナーラを頼むか。

「決まったか?」

「うん。」

俺は店員を呼ぶ。

「ご注文をどうぞ。」

「俺はカルボナーラで。」

「私も。」

「カルボナーラ2つでよろしいですか?」

「はい。」

「今ならカップル限定でパフェが半額ですがどうですか?」

「うーん。食後に決めるので、とりあえずカルボナーラだけで。」

「かしこまりました。」

店員さんが厨房の方へ行く。

「棚田。」

「はっはひ!」

「お前どうしたんだ?」

「なっなんでもないわよ?」

「店員さんが言ってたカップル…」

棚田がビクッと跳ねる。

「パフェ食うか?」

「でっでも私たちカップルじゃないし。」

「嘘つきゃいいんだよそんなの。」

「なっならいいけど。」

「じゃあ後で頼むか。」

やっとカルボナーラが来た。

「うーん。まあ美味いけど光が作るやつには負けるな。」

「あーはいはいシスコン乙。」

雑談してると食い終わっていた。

「パフェ頼むか。」

俺は店員を呼ぶ。

「このカップル限定パフェお願いします。」

横で棚田がカップルって言葉に反応してたが。何故だ?

「かしこまりました。」

店員さんが厨房の方へ行く。

その時俺と棚田の携帯が同時に鳴る。

「メールか。」

「キルからね。なになに『三日後に私の家で合宿する。』合宿って何かしら。」

「まあいいだろ。俺は参加するぜ。」

「私も。面白そうだし。」

「どうぞパフェです。」

「スプーンなんで1個なんですか?」

「あーん でもなんでもしといてください。リア充死ね。」

店員さんが去り際になんか怖いこと言ってた気がした。何も聞かなかったことにしよう。

「お前一人で食っていいぞ。」

「えっ!?あ、ありがと。」

結構な勢いでパフェが減っていく。こいつスイーツ食うのは速いんだよな。

「ごちそうさまでした。」

「もう食ったのかよ。早!」

「いいじゃない別に。」

「解散にするか。金は払っとく。」

「えっいいの?悪いよ。」

「一直線にドアに向かいながら言うなよ。」

俺は会計をする。

「えーっとカルボナーラ2点とパフェと。リア充かよ死ねよ。」

やっぱこのファミレス怖!

外で棚田に別れを告げて家に帰る。キルに光も参加できるか聞いとくか。

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