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枕の下に 希望の上に(5)

必定ラジカル

薄氷が割れた

あの音が聞こえる

誰にも分からないから

履いている靴が濡れて

風にさらされる

冷たく

冷たく

何も感じなくて

いいように




鈍化したナイフは

誰も傷つけない

それでは

面白くは無い

鋭い何かに触れるから

僕等は面白いと感じる

あれは武器だ

だから誰かは賞賛し

だから誰かは死亡する

僕等は存在するだけでも

何かを傷つける

存在の影響力は

それくらいある




優しい人類は居ない

そんな人類には

なる事はない

新しい人類も居ない

そんな人類には

変わる事はない

全ては行き止まりで

袋の中で

暴れているだけ




夢の中に入って

現実を遠ざけている

そんな人が

たまに居るけれど

それもまた

仕方ない事かもしれない

行き止まりを

突き付けられて

足掻いた結果「考えない」

落ち葉の上で

酒盛りしていた




酸化した鉄は

いつか粉々になる

それが骨に変わるとは

誰も考えない

無理なダイエットと

骨粗鬆症みたいだ

変化するのが

人の在り方だが

変わらない場所は

決められている

もしくは

変えてはならぬ場所は

決められている




優しい人類は居ない

そんな人類には

なる事はない

新しい人類も居ない

そんな人類には

変わる事はない

全ては行き止まりで

袋の中で

暴れているだけ




捕まったジビエみたいに

ジタバタする

兎は泣き

鹿は跳ね

猪は忘れる

他にも多種多様

袋の中は

外の空気を求めて

形を変える

求めている物すら

明確では無いのに




そこに

それがある事を

どれだけ思うのだろう



優しい人類は居ない

そんな人類には

なる事はない

新しい人類も居ない

そんな人類には

変わる事はない

全ては行き止まりで

袋の中で

暴れているだけ

食べられる事もなく

暴れているだけ











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