表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/22

鞄作りのための素材集め4~疑惑の崖~

お気に入り登録数が…感想が…

増えてきて嬉しい限りです(*^^*)



眼前に広がる光景を前に僕は、溜め息をはきつつ一人疑問を口にだします。



「はぁ…これって本当にどうやって登るのでしょうね…」



これ、というのを説明するためにここについてからちょっと前までの事を回想しましょうか…



◇◆◇◆◇◆◇◆◇



そもそも今僕が、何処にいるのかというと、あのいろいろ意味をこめて大声をだして宣言のような事をした場所から徒歩30分くらいでつきました滝の横の崖の下です。


この崖の下に向かう途中にですが先程クリムゾンがもう少ししたらあの樹木がある、といっていましたのに滝と崖と回りのどれも似たような木ばかりで魔力も感じないものしかない現状にたいして質問したのですが

「ああ、それに関しては心配するな、ユーステミア。ここは、地形が多少変わっていて樹木などが増えていてわかりにくかったが最初にミレニアを創った時に創った場所にこのような純天然の聖水の湖があったからな。私の予想が正しければあの樹木は崖の上にあるだろうな」



と、具体的な確証をいただきましたので、肉の悪夢のような事がおきない事が保証されましたのでニコニコしていたのですが…



そう物事は上手くは進まないという事なのでしょうか…



この崖は遠目にみてもかなり高かったのですが近づくにつれてだいたい全長がわかってきまして…


目測だいたい500㍍くらいですかね?


それだけでも相当な高さで厄介なはずなのですが、そこは僕に関してはかなりのチートスペックですからね。


崖はかなりの急斜面であまりゴツゴツした岩肌ではなかったのですが『身体強化』と風系統と火炎系統の魔術を併用でもすればいけると思いますし、クリムゾンに関しては飛べますからね。


というかクリムゾンって実は会話中以外の移動中ずっと飛んでいたんですよ?


ずるくありませんか?


まあ、それはともかく本当にただのかなり急斜面でかなり高い崖、だったらそれでよかったのですが…


何故か、崖に近づいて登ろうと足を一歩踏み出したとたん魔術が無効化されてしまいまして、危うく転びそうになってしまってクリムゾンに…



い、いえ、ここは割愛しましょう…そうしましょう…



そ、それで、無効化されてしまった理由はいろいろ考察したところ魔力を吸収または霧散させる☆10レベルの魔鉱石と呼ばれるアイテムが使われているのだろう、とクリムゾンが言っていました。



あ、魔鉱石というのはクリムゾン・フェアリーで入手するのには戦争イベントで各陣営でランク10位にまではいることによってのみてにはいった鉱石で、お城にも使われているらしいプレイヤーハウスなどを買わずに造る場合の最高級建築用アイテムでしたが、この世界ミレニアでは王族が秘匿している鉱石と表向きにはなっていますが、錬金術系のスキルでのみ造れるらしく、原材料をきいたら僕でもアイテムボックスの中身を使えれば作製可能でした。


ていうかアイテムボックスの中身もこの世界ではチートなんですよね…



と、余談はともかくそれで、登れないのでどうしようかという話になりましたが、そのまま何もしないのは悔しかったのもありますが、アイテムボックスの中に野営用のアイテムがありますが、今日は流石に今から町に向かうとしても身分を証明するものがありませんし、皮を集める事を優先して枠組みを適当な☆1の木で造るとしても何故かまた今魔物とかを倒してもお肉しかでないような気がしますから取り出すためにも登るしかないように思えまして…


それで、とりあえずクリムゾンに崖は今いるところの湖を挟んで反対側にもかなりの範囲広がっていて…多分正確な形は円形のような形なのでしょうか?


多少円形にまがっているような形だったので登れそうなところがあるのかクリムゾンに崖の周囲を飛んでもらって調べてもらう事にしました。



あ、回想がはじまる前に僕が一人だったのはそういう理由です。



閑話休題(かいそうしゅうりょう)




◇◆◇◆◇◆◇◆◇



と、僕が回想を終えるとタイミングよく、見終わって帰って来たのでしょうクリムゾンが横に降りてきて結果を報告してくれました。



「うむ…。あれはだめだな、飛ぶか元々脚力が異常に高い以外登りようがないな」


「そうですか…。本当に迷惑をかけてすみません…ですがありがとうございます、クリムゾン」


結果をちょっと期待していたのですがちょっと残念です…


が、そんな心情が顔にでていたのかクリムゾンがまた抱きしめながら頭を撫でてきて…



「そんなにうかない顔をするな、ユーステミア。それに、君は飛ぼうと思えば飛べるんだぞ?」


「……へ?」


今、クリムゾンは僕も飛べると言いましたか…?


確かに飛べればこの問題も解決しますが…そもそも僕には翼がないのでどういう事でしょうか…?


と、僕は言われた事が突拍子のない事な気がしていろいろ考えすぎてしまうあまり今のこの状況をすっかり忘れてしまいました。


「へ?といわれてもなあ…。てっきりユーステミアなら知っているかと思ったのだが…。まあそれはいいとして、ではまず、この世界では姿を変えるスキルがないのは知っているか?」


と、いきなり話の関連性をあまり感じられない質問に疑問を感じつつ返答します。


「え、ええ…それは知っています。…確か暗殺やら諜報やらで無駄な争いがないように神様…ていうかクリムゾンがはじめから存在すらさせてないんですよね?」


まあ、知っていると言ってもスキル集めのための情報収集をしている最中に読んだ神話のような物語の話ですが…


「うむ、そうだ、流石はユーステミアだな。うむ、そもそも他人や他の生物に変身するようなスキルなんてものは馬鹿が使えば争いのもとでしかないからな…。ああ、この話と君が空を飛べるかも知れないという事と何か関係あるのか、という風に思っているな?」


「え、ええ…。そもそも私には翼がありませんし、そもそも吸血姫は空を飛べないのではないですか?」


そう、吸血鬼は空を飛べないというよりは人の状態では空を飛ぶことはないはずで、霧やコウモリになって移動するというのがよくある話だったはずです。


霧やコウモリに姿を変えて擬似的に飛行の変わりをなす事はこの世界では姿を変える事ができないがためにできないはずです…


まさかとは思いますけどその変わりに飛行のための何かを用意している、とか…?


と、そう思ったところで僕が思った事が正解だったのか良くできました、と言わんばかりの満面の笑みでまた頭を撫でられて抱きしめられていたのを今さらながら思い出して撫でられた気持ちのよさと恥ずかしさで顔が真っ赤になってしまいました…


「ようやく気づいたかな、ユーステミア。そうだ、吸血姫やその劵属たる吸血鬼は数が少ないからな。それに…君がこの世界に適用できるようにするために多少世界を君のために改変のような事をしてみたんだ。やり方を今から説明したかったんだが…。ふふ…顔が真っ赤だぞ?どうかしたか?」


と、ちょっと僕のためにしてくれたというところでまたドキドキしつつそこは今は真面目な話のはずですからショックを受けつつ我慢できたのですが…


最後に真っ赤になっている事を今まで指摘されなかったのにいきなり指摘されてしまって凄く恥ずかしくなって勢いよく、クリムゾンの腕から抜け出してから呼吸を落ち着けます。


何て言うか…何て言うか…クリムゾンの毒牙にだんだんかかっていっている気がします…!!


ていうか僕の残りのライフどれくらいなのでしょうね………?



「な、な、何でもないのですよ!?そ、そ、それよりやり方を早く教えてください、クリムゾン!」



「っとと、危ないな。ふふ…まあ、そういう事にしておこうか…。うむ、それでやり方だがな…自分が翼を持っていて空を飛べると思う事だ」


と、僕が勢いよく逃げ出したことにより多少よろけてしまったクリムゾンがなんかありえない程簡単なやり方を言ってきた気がしましたが…


「えっと…はい?」


えーと…まさかそれだけなんてはずはないですよね…?


「ん?聴きのがしてしまったか?うむ、ならもう一度言うぞ、自分が翼を持っていて空を飛べると思う事だ」


「えっと…それだけですか?」


「うむ、それだけだぞ?」


「あ、そうなんですか…」


かなり適当にしましたね?…とか思いましたが言いませんよ?

というか言えません…

クリムゾンは百合趣味なところをみなければ大切な親友なのですからね…


「うむ、それでは意外と難しいとはずだが、とりあえず何回か試してみるといい、ユーステミア」


「あ、はい、やってみます。すぅ…はぁ…」


と、かなり簡単過ぎる気がしてあきれていたのですが一応、難しいと他ならぬクリムゾンに言われましたので深呼吸して集中します。


そして私は考えます。


まず、思う事、というのはイメージ---つまり想像なのでしょう。


そして、難しいというのはよくある、人間にはない部位だから想像しにくく、動かしにくいという事なのでしょうか?


ですが、このチートスペックな私の場合翼に関しての想像は生前?の生物やアニメでみた知識のものを、そしてたりない想像は多分魔法か何かで補える気がします。


同じ創造(・・)ですしね。


まあ、最悪失敗した場合は某青い猫型ロボットばりにたよりきりな気がしますが…クリムゾンに助けてもらえばいいと思いますので、安心できますね。


なので遠慮なく、躊躇なく想像します。


想像するのは吸血姫らしいというか悪魔っぽいデフォルメされたコウモリの翼。


そして、存在する場所は背中の肩甲骨の付近に設定。

さらに、私は空中を背中の翼で風を制御することにより飛行ではなく飛翔(・・)する想像をし終え、想像したところに今までなかったものが形成された感覚がわかりました。


すると頭に


ピコーン


と、まの抜けた、でも僕にはよく聞き慣れた効果音が響いた瞬間に目の前にウインドウのような半透明なものが表示されました。



それはそう…



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

Newスキル獲得


固有スキル

『飛翔』

説明:翼を持たない種族が何らかの要因で翼を形成できるようになった事で『飛行』と同じ能力を得た者のスキル。

効果:形成した翼を使って飛翔することが可能になる。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




新しいスキルの獲得、つまり翼の形成に成功したという情報でした。


そして成功した事に喜びを感じましたが、できた事により目的地に行けるあしができた事になりましたから早く素材を集めに行こうとは思うのですが…


「うむ、成功したようだな。なら、何か嫌な予感がしないでもないが…行くとするか、ユーステミア」


「そうですね…。一応用心しつつ行きましょうか、クリムゾン」


そう、魔鉱石なんていう錬成物である人工物(・・・)で回りを囲まれているこの上にはフィールドボスのような者がいる可能性があるのでした…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ