クリムゾン・フェアリーにおいての戦闘～廃人すぎますね、はい～
読者がだんだん増えてきて嬉しい誤算ですがこんかいは説明会です(^_^;)
「ふぅ…こんないかにもな街道まででてきたけど魔物は来ると思います？クリムゾン」
「うむ。流石にあの場の結界も解いたしここまでくればいるだろう」
今の会話で、わかったかもしれないが僕達は今、反日ほど愚痴を聞いていたあの花畑をでてRPGなどでよく魔物やら盗賊やらがでてくる街道のようなどころまで来ていた。
それとクリムゾンがさらっと呟いていた結界とは町が魔物に襲われない理由である魔除けの結界というものでプレイヤーにはスキルが入手できないというスキルで効果は使用した範囲から周囲数10㎞までの範囲に超大型の魔物以外は近づけないというかなりのチート結界だ。
うん、流石女神様って感じですね……
うん、それにまあ、いくら平和らしいこの世界でも魔物はいますしそんなものがなかったら半日も花畑の上で話てる傍目から見ただけならこの世界には天使もいるようですから天使と吸血鬼の……今は自分の見た目ですからいうのもあれですが美少女二人なんてゴブリン辺りにみつかってたら現実になったいまならまず襲われてますよね…まあ返り討ちですが。
と、そこまで考えたところでクリムゾンが心配そうにしながら疑問を投げ掛けてきた。
「ん…そういえば、ユーステミア。君は確か血をみるのが苦手なんじゃなかった？……というか君は魔法はまだ難しいだろうしまともに戦えるのか？魔術の呪文はわからないだろうからなしとして徒手空拳というスキルがあったと思うが…ブーツやその服装だと難しいだろうから今更ながら心配なのだが…」
なんだろう…この女神様はなんというか凄く心配してくれてありがたいのだけどちょっと過保護な気がする…
それに戦闘に関してはたぶん問題ないと思うし少し気恥ずかしいが嬉しくはあるのでほほえみながらこう返した。
「いえ、多分ですが魔術の呪文はわかりますから、大丈夫ですよ？それと心配してくれてありがとうございます、クリムゾン」
「い、いや、別にお礼を言われる事ではないのだが……。というか、は？魔術の呪文がわかるというのはどうゆうことだ？」
やっぱりというかなんていうかクリムゾンがまた僕がほほえんでいるとまた顔を赤くしていた…
いい加減どういう事なのかききたい気がするがまた、愚痴をいう流れになったら怖いので藪をつつかないようにしつつ照れ隠し半分本音半分の質問に答えるため頭の中で理由やそれに関するものを思案しだします。
どうせその気になればクリムゾンは僕が考えてる事わかるみたいだしね…
そもそもの話からになるがクリムゾン・フェアリーにおける通常戦闘が行われる場合には、町の区域外での冒険者ギルドなのからの討伐クエストでの魔物討伐、または治安の悪い地域での盗賊、または女性アバターに(まれに男性アバターにも)反応するナンパ師などというNPCなどの戦闘がある。
余談だが、クリムゾン・フェアリーではもちろんこの世界においてもそんな輩はいるようで、スキル集めはしていてもNPC限定か男性限定かと思っていたのだがNPCナンパ師に弟子入りするとナンパ師という職がてにはいるらしい。
ちなみにナンパ師は倒すというか殺していても罪にとわれなかったりする。
理由はナンパ師組合なる非正規ギルドが存在していて女性からのあまりにも多い被害の報告の処理にこの世界では騎士団、クリムゾン・フェアリーでは運営がさじを投げたからだしかも倒せば冒険者ギルドの功績があがるという仕様になっているくらい女性陣から毛嫌いされているのだが一向になくならない……
閑話休題
基本的な近接戦闘、中距離戦闘、遠距離戦闘では武器を操作し体力を減らす通常攻撃、武器事にセットできる数に違いはあるがスキルなどをセットしそれを選択し発動して相手を殺すまたは戦闘行動ができない状態にする事で相手を打倒する事で戦闘は終了する。
これまた余談だが戦闘行動ができない状態とは部位破損のことだ。
ちなみに部位破損とはクリムゾン・フェアリーでは斬撃系の通常攻撃やスキルである程度までHPを減らした時に稀に発生するもので嫌に現実的に大ダメージ+出血ダメージという痛いダメージをくらうのだが現実になったこの世界では回復系の初級スキルで止血、上級スキルで元に戻るまで回復するとクリムゾンに言われたのだが…
そんな難易度の上級スキルを使えるのは教会の司祭と呼ばれる人達(しかも殆ど高齢)くらいらしいのだが
僕もできるのでいかにチートなのか思い知らせられました……
さらに余談にはいるがランクとは☆1～☆10までの難易度またはレア度の事でスキルなら難易度で☆1～☆3までが初級、☆4～☆6までが中級、☆7～☆9までが上級スキル、☆10のみが特級で級が上がる事に消費MPや威力や攻撃回数が上がる。
スキル以外では、防具、武具、アイテムなどにランクがあるがこれはレア度で☆1～☆2がDランク、☆3～☆4がCランク、☆5～☆6がBランク、☆7～☆8がAランク、☆9～☆10がSランクで、よくあるポーションは大量生産扱いなのか☆2でDランクだったり僕の着ている吸血姫装備はプレイヤーメイドでさらに種族制限付だからか☆8のAランクだったりする。
閑話休題
だが、これはあくまで通常の戦士系の職の戦闘の話であり魔法をメインにしている僕のような廃人の魔法使い系に関しては違う。
まず、戦闘のやり方が違う。
たしかにスキルは武具から選択するだけで攻撃できるのは変わりないのだがこれはマンガなどでいう詠唱破棄扱いで威力が本来より低いのだ。
だが、これは本来ならしょうがないことだし基本的に誰も気にしない。
だが、僕はもともと血がみえないようどう戦闘するかを考えて盗賊系の派生になぜか暗殺者なる職があるのでそれを手にいれるために盗賊の職をとろうか悩んでいたところに偶然クリムゾン・フェアリー内の図書館で魔術指南書なる本をみつけてそこに魔術の呪文らしきものが書いてあったので普通ゲームには関係ないだろうと誰もが感じる話だが、クリムゾン・フェアリーは嫌なところが現実的だったので呪文を暗記して四苦八苦したあげく最終的にチャット機能を使って呪文をかいたらいつもの倍の威力で発動し初めて焼死という状態異常を発見した。
だから僕は図書館や怪しげなところを探しまくり最終的にほぼ全魔術を暗記するに至ったという廃人なのだがたぶんというかなんていうか…ステータスや服が受け継がれてるんだからこの呪文はこの世界でも使える気がするんですよね…
「……だから大分遠回りしましたけどたぶん戦闘が問題ないというわけですよ、クリムゾン」
と、大分途中から誰に話てるのかもよくわからない説明を脳内でしたあと多分というか絶対聞いたのであろうクリムゾンはなにかしら思案したような難しい顔をしたあと苦笑して
「……うむ、なんていうかな。君の記憶領域にアクセスしたのだが…。うむ、完璧にこの世界の呪文とかわらんな。…というかこの世界の賢者とか呼ばれる者より使えるんじゃないか？ユーステミア」
「それは言い過ぎな気もしますが……。ていうか今度は知識面でのチートですか…。…ていうかこの知識ってあんまりいらないような…」
なんていうか廃人というより中2的な知識だったのにこの世界では有用とか世の中何があるかわからないなあ…
「…まあユーステミアだからなあ…。まあそれはともかく右斜め方向の森から魔物の集団が近づいて来ているな。……むしろ魔物が心配になるくらい問題ないとしか思えないが気を付けろよ？」
と、遠回しに宝の持ちちぐされ発言をされたことに多少ショックを受けつつも魔物の接近にたいする情報に気を引きしめつつ多少初めて実際に使う魔術にワクワクしながら警戒していると…
「ヒャッハー！おいみろよ、天使と吸血鬼のメスどもがいるぜぇ」
という耳障りな発言に顔をしかめつつその方向をみるとバイクこそありませんでしたが某世紀末風のモヒカンの某世紀末風装備をしたゴブリンの群がいました。
これは一体何処からツッコミをいれればいいのでしょうか……
