プロローグ~クリムゾン・フェアリー~
「えっと……何処ここ…」
そう呟いた僕の声がいつもより高いきがしたが、とりあえずそれは横に置いておき、回りを見渡してみた。
「何かみたことある気がするんだけど……。でもこんな花畑ばっかりなとこって確実に現実じゃないとは思うけど……いたっでもやっぱり現実か」
そう、辺り一面花畑だった、ちなみに痛がったのは典型的なネタだが、頬をつねっただけである。
しかし、何処かでみたことがあるきがするが……やっぱり思い出せない。
こうしていてもあまり意味がないと思い、とりあえず何かしなくちゃいけないきがしていろいろ振り替えってみることにした。
僕の名前は、神埼幽それで年齢は20で大学は中退で引きこもり、つまりニートというやつです。
お先真っ暗ですね…。
……ちょっと泣きたくなってきたけど、とりあえず大学を中退してしまった理由は、クリムゾン・フェアリーというゲームを始めたから、だと思う。
このクリムゾン・フェアリーというゲームは、最近少しずつでてきたVRゲームなどではく普通のファンタジー系のオンラインゲームだ。
まあ…それだけなら中退するくらいまでやりこむ理由にはならないんだけど、このゲームはかなり自分の好みにあっていた。
まずは運営ですら把握できていないのではないか、と思うレベルの職の数やスキルの数。
戦闘系なら、普通の戦士からその派生の剣士や拳士などから、鎌使いとかいうよくわからない派生の職があり、これは職なのか?とか思うお嫁さんや村人などの全く戦闘に関係ないものまであった。
しかも職事に、その職でしかとれないスキルがあり、それをほかの職でもそのまま使える、というのも良かった。
因みに僕が確実にやりこみ過ぎた大部分がこれのせいだと思っている。
ちなみに僕はほぼ全てのスキルを獲得している。
まあ…中退するほどやりこんだのだから当然といえば当然だが…。
で、他の理由はクリムゾン・フェアリーでは無駄に血がリアルに表現されていたから、である。
そもそも、クリムゾン・フェアリーというゲームは、ミレニアという世界が舞台で、このミレニアの国々が、時にNPCと共にプレイヤー達が戦争し、時に共同で巨大な魔物を討伐したりする、というゲームだったから無駄にリアルだった。
因みに、戦争では勝ったら領土の一部が増加したり、逆に敗戦国等もあって、そこのNPCを特に特典はないが救出もできた 。
ここまで説明していると、僕がただのグロテスクな趣味な廃人のように感じられるかもしれないが、それは違う…女々しいとは思うが、僕は血をみるのが無理なのでグロテスクなもの等みれない。
では、何故はまったか、というと、先程から何度か言っている、リアルという要素だ。
リアルの他の要素をあげるなら、クリムゾン・フェアリーには、魔法使いはなかったが、魔術師などの魔導系と呼ばれる職がある、その職のスキルは、凍らせたり燃やしたりして体力を0にしたら、その現象そのままに死んだ。
簡単に言うなら、凍死や焼死が可能だった、というのがあったので元々友人に進められ、しかも女性アバターでやってくれと(土下座)で頼まれ、やりこむ癖があってか戦闘ができないのは悔しかったので、魔導系のスキルを修得しはじめたのがスキルをほぼ全て獲得、という廃人スペックなのだが…。
因みに、クリムゾン・フェアリーでの僕の名前は、ユーステミア・フェリウスという名前だ。
特に名前に意味はないのだが…ユーとクリムゾン・フェアリーでは親しい人に呼ばれていたが、幽とユーで発音が似ていたのは何故だろうか…?
まあ…クリムゾン・フェアリーの説明は、これでいいとして、本当にここは何処なのだろうか?
変なことばかり思い出したが…。
この某アルプスの少女が好みそうな、花畑に自分がいる状況の少し前を思い出したほうが何か行動を起こしやすい。
「確か…そう、クリムゾン・フェアリーをやっている途中に急に体が燃えるような熱さを感じて、気がついたらここにいたってとこかな…?」
……何だろうか昔読んだ異世界転生ものを思い出してきた…。
「ふむ……自力でよくそこまで結論を見つけだせたな。しかも記憶の欠損もない、か」
「っ!?」
と、そこまで考えた時上の方から声がしたので驚いて顔を上げてみると、背中から翼のはえていて、しかも飛んでいる、絵に描いたような天使?のような女性がそこにいた。
……っていうか記憶の欠損とかって何!?え、もしかして異世界転生とかマジなのですか!?
とりあえず、口調はともかくある程度は修正しました…(^_^;)