第5話あとがき
1994年のN.Y.に舞台を移した第5話、如何でしたでしょうか。
対極の宿命を生きるセシルとノアが何故出逢ったのか? セシルは何故財団総帥という『顔』を持っているのか?正直全ての疑問を解き明かした訳ではないです。2人の試練はこれから・・というところでしょうか。乞うご期待、とお伝えしたいところですね。
さて、今回は『悪魔の御子』としてはライとアイラは姿も見せずにいました。ライは第4話で、アイラは第6話でそれぞれ主人公なので敢えてお休みでした。ただ、この2人が出てしまうと、ノアや他の登場人物が目立たなくなる・・・という危険もありましたが。
そして、お約束通りフィロス再登場です。現代より少し若い彼はまだ控え目でしたね。これから、彼はさらに深く関わってきます。
第5話Q&Aです。
Q1.シンディア家とは何?
米国経済界に君臨する最大の複合企業を運営する財団、それがシンディア家です。
●シンディア本家
マイケル=アルバート=シンディア(運営から引退した名誉会長)
セオドア=ジョージ=シンディア(マイケルの長男・洋画家)
パトリシア=ロードウェイ=シンディア(セオドアの妻・作家)
ブリジット=ルイーズ=シンディア(マイケルの孫・舞台女優)
セオドアとパトリシアの娘がブリジット。以上がマイケルの直系。
●シンディアの姻戚
☆長姉・マリーの嫁ぎ先・バートン家
スティーブ=バートン(マリーの長男)
マチルダ=バートン(マリーの長女)
マーガレット=バートン(マリーの次女)
☆次姉・サラの嫁ぎ先・グリーン家
ジョナサン=グリーン(サラの長男)
ルパート=グリーン(サラの次男・末弟)
メアリー=グリーン(サラの長女)
アンナ=グリーン(サラの次女)
☆妹・アリス(故人)の嫁ぎ先・ロードウェイ家
セシル=ロードウェイ(アリスの夫・マイケルの親友・故人)
テレサ=ロードウェイ(アリスの長女・パトリシアの姉・故人)
Q2.バートは何者?
セシルのサポーターであり、キャロルの秘書。作中で語っていたように彼・バーソロミュー=エリオット=ハービッシュは18歳の時にセシルと出逢い、人生の全てを一変させることになりました。これも本編から外れるので番外編とかで書けると嬉しい。
米国人の父と英国人とインド人のハーフである母の間に生まれ、14歳の時に両親が離婚。父親は兄を連れて西海岸へ移住。病弱な母と2人スラム街のアパートで暮らしていました。その生活は相当苦しかったようです。今ではセシルによってその有能ぶりを発揮し、彼女にとって無くてはならない存在となっています。
Q3.カインとマイケル=シンディアの関係は?
『北の悪魔』とも知己だったマイケルは勿論カインのことも知っています。彼が何者なのか知っている数少ない人物とも言えるでしょう。
この後、マイケルは第5話で患っていた病気により他界します。
セシルの出生について、詳しく語ったかについては今のところ定かではありません。
Q5.脇役の紹介をどうぞ。
まず、エドモンド=パーシー。本名不明。とある組織に幼少の頃から育てられていました。特殊部隊に所属していたことも。今回は組織の命令により、シンディア財団を取り込むために潜入していたようです。しかし、結局組織の判断によりジョナサン=グリーンを始末して米国を離れる予定でした。その指令を伝えたのが『ハデスの使者』。彼が何者なのかは今もって不明。
アン=ハザウェイはノアの同僚捜査官。29歳。シャープな印象を与える美女です。実は年下好みなのは裏設定。
ブラス捜査官はノアの上官です。ノアをとても可愛がっています。部下思いで評判ですが、過去にひとりの優秀な部下を失ったことがあるようです。
今回はシンディア家内部抗争、という話だったので、カインが蚊帳の外でしたね。
ついに、次回は第1章最終話となる第6話。『魔女・アイラ・レーン=ハミルトン』、表の顔は美貌の外科医。彼女の妹の結婚式に招待されたカインたちは衝撃の事実を知ることになる。それは、彼ら『悪魔の御子』誕生の秘密に関わることだった。
また、お会いしましょう。