第3話あとがき
今回から始まったキャラクター・シリーズZ編、いかがでしたでしょうか?
正直この話は作者にとって辛い作品でした。思いっきりZの落ち込んでいた頃に作者自身も仕事で落ち込みまくっていたせいか・・・かなり心情が反映してしまったように思います。でも、Zはこれで過去を断ち切りました。封印ではなく、思い出として。いつか振り返ることのできる過去になりました。家族、恋人、友人。Zならではのキーワードで書けた話としては満足でした。
では、恒例Q&Aへ行きましょう。
1.Zの実家は何処にあるの?
京都東山の閑静な場所にあります。どうやら八坂神社が近いようです。モデルになった特定の旅館はありませんが、作者が裏道を歩いたときに気に入ったのでこのあたりにしよう・・・と思いました。
2.弥生の高校は?
プロットの段階では登校日にリザが弥生の学校に遊びに行く・・・という設定があったのですが神社の事件に変わったので没になりました。弥生の高校は京都の有名な某女子高です。ま、お嬢様ですし、頭もいいのでね。
3.内調って何?
内閣調査室のことです。実際にある機関ですが米国CIAとは比べ物のなりませんし、スパイなどが専門の機関でもありません。本来は外国から得た情報を分析したり整理したりするところです。今回の神谷恵一のような調査をしたり、警察に圧力をかけたり、暗殺者を雇ったり・・・というようなことはしていない(ハズ・爆笑)です。あくまでフィクションですよ、フィクション。
4.恵一や譲はまた出てくるの?
ご声援があれば(爆笑)。一応譲はまったく関係ないオリジナルで実は出したいなぁと考えています。でも、譲だとBL系(苦笑)。
恵一は名前ぐらいは出てくるでしょうが、今後の出番は予定無し。譲の永遠のパートナー鹿島彰人もいずれ出したいキャラクターです。
5.またまた登場!? あの人は今?
今回カインに触れなかったフィロス君は少々ご機嫌斜めでしょうねぇ(苦笑)。3話では影をちらつかせる・・・がモットーだったのでその手のシーンも外しました。その代わり普通の濡れ場を書かせていただきました。・・・まぁ、たいした描写じゃないですけどね。4話はばっちりフィロスは出ます。なにせ罠まで仕掛けてカインが来るのを手薬煉引いて待っていますから。そろそろ貞操の危機かなぁ・・・(遠い目)。
6.どうなるの? リザとカイン
・・・多少の進歩は見えてると思いませんか?(苦笑)
残念ですが第1章の間はそれらしい進展はありません。まぁ、3話以降はカインが主役じゃないですからね。第2章まで待っててもらいましょう。
さて、第4話ですが舞台を日本から香港へ映します。3年ぶりの帰国したライを迎えに来た妹の美星。『悪魔の御子』である彼に血を分けた妹がいたことに驚くZ。家族という存在があるライは何故7歳のときにノルウェーでカインたちと生活をともにしていたのか? そして、PEOを巡り闇の組織が動き出す。その渦中にいたのは美星の親友にして香港の歌姫・姫聖蘭だった。5年前、香港を出て行ったライに一体何があったのか? カインを待つ罠とは?
では、第4話で会いましょう。