~終焉へのプロローグ~
その昔、ダークサイドに生きた伝説の暗殺者がいた。
彼は『北の悪魔』と呼ばれ、世界中の要人・マフィアたちにその存在を恐れられていた。
しかし、ある時期を境に彼の消息は完全に途絶えてしまう。
ある者は彼は引退したのだと言い、またある者は自ら命を絶ったのだろうと言い、別のある者は殺害されたのだと言った。
そして1998年、世界を駆け巡る超A級の暗殺者たちがいた。彼らはダークサイドに関わる者たちからこう呼ばれていた。
『悪魔の御子』・・・と。
ひとりは、精密機械のように、ターゲットを一分の狂いもなく撃ち抜くスナイパー『堕天使ルシファー』ことカイン。
ひとりは、均整のとれた肉体、俊敏性、どんな相手も静寂のままに狩る。完璧とも言える身体を持つ格闘家『東洋の死神』ライ。
ひとりは、ほんの瞬きの間にその命を、鮮やかに一本のナイフで奪う名手、その美しさから『血の女神』と呼ばれるセシル。
最後のひとりは、その実態をベールに覆い隠し、その膨大な知識を駆使し、どんな作用の劇薬をも完璧に作り、メス一本で生かすも殺すも思いのままだという。それ故『魔女』と恐れられるアイラ。
ダークサイドに生きる彼らは、『表の世界』でもまた別の姿を持っていた。
紀行作家、小説家、財団総帥、外科医・・・。
どれほど表の姿で名声を得ても、彼らは闇に縛られている。
逃げることの叶わない闇から、それでも彼らは抵抗をする。自由を、自分を求めて・・・。
それゆえに、彼らは否応なく事件の渦中に引き摺りこまれていく・・・。
どうか、彼らの軌跡を皆さん共にご覧ください。




