紗耶香さんは弱い……?????
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さもないとリアル麻雀で、間違って山を崩してチョンボを取られる呪いをかけます
「うん? あんまり楽しくないのかなーって」
紗耶香が言った。
「まあ……面白い手牌ではないですね」
この手の手牌に関する会話は、通称三味線と言って――マナー違反どころか反則を取られることもままあるが――避けられる。でもまあ、この程度ならいいかと理音は思う。実際ついてないし、ツキをふやしていくつもりもない。だから理音は、徹頭徹尾静かに、波風立てず降りて進行することを選んでいた。
「そういうことじゃ……ないんだけどな」
紗耶香は続ける。
ロン、とアガリの声が響く。
紗耶香の捨て牌に、声がかかった。その主は、ことねだった。
「三九〇〇点」
シンプルな点数申告。安い手ではあるが、確実に得点を重ねようという意思を、理音は見て取った。
ハイ、と機嫌よく紗耶香は答えて手牌を伏せる。点数申告が正しいという合図。点棒を一つだして、精算が進む。
一つのゲーム――半荘と呼ぶ――が終わった。点数、ことねの勝利。四六〇〇〇の大きなトップ。理音は、点棒こそ削られたものの、大きな失点を防いで三着に終わった。紗耶香は? 放銃――自分の捨て牌によるアガリにより、点棒を一人で払う――を重ね、四着になっていた。
理音は、点数を覚え、それを記録用紙に書く。
うん? と理音は思った。まあ、ラスに落ちることはままある。四人で卓を囲む以上、そこには勝者と敗者が生まれる。もとより、麻雀は運要素の強いゲーム。どんなに正着を選んでも、運しだいでこうなることはある。
とはいえ。
「はー、やられちゃった。もう一局、いい? ちょっと理音くんには話したいこともあるからさ、それを話しながら」
「はあ」
承諾。とはいえ。少し真意というか、理音は紗耶香の底を測りかねていた。
……紗耶香、麻雀弱くない?
牌を伏せ、混ぜる。東西南北の牌をつかみ、また席決めをする。それをしながら、理音は先ほどの一局を思い出す。
だいたい、紗耶香は放銃をしていた。状況から考えるに、「仕方ない放銃」ではなかった。場さえ読めれば、それを打つのは危ないだろうという牌ばかりを捨てていた。
紗耶香は一回もアガらなかった。配牌がよくなかった? いや、点数を下げて、安く早い手だって狙えたはず。
狙わなかった?
不思議だ、と思った。
こんなに楽しそうにしているのに。
その楽しさはどこから? 単に、牌をいじるのが楽しい? 四人で集まるのが楽しい?
……チクり、と理音の胸に何かが刺さった。
そういえば新宿にあるフリー雀荘のB店、警察にやられたんですってね
マジで?って思いました
あそこよりレート高くてイベントバンバンやって客呼んでる店いっぱいあるのに




