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幼馴染はなつかしい

いつか「なぜ人は賭けて麻雀をやるのか」みたいな文章を書きたい

大概のボードゲームは別に賭けなくても成立するけど

なかなか麻雀はそうもいかないのはなぜだろう

最近でこそノーレートのフリー雀荘も増えてきたけど

逆にそういう店は何で客を呼べているのだろう、とも

 突然。

 長い髪が理音の頬をくすぐった。

 あったかいし、いろいろ出てるとこ出てるなと思った。

 無駄に麻雀用語を混ぜてくるタイプかとも。

「来た! 新入部員! 来たわよーっ! 遼子いる⁉ いない⁉」

「お、おちちついてくだはい、色々当たって! 目に毒!」


 牌ならぬパイが当たる(麻雀だけに)というくだらないギャグを思い浮かべ、少し自分を落ち着かせねばならないと思うほど。目の前の先輩――紗耶香と名のった少女ははしゃぎ、喜んでいた。

 大はしゃぎ。目の前に嬉しそうな顔。

 大人っぽい感じでもあり、はしゃぐ姿はあどけなさを存分に湛えていて、女子にしては背が結構高め。

 理音と同じくらいだと思ったのは、抱き着いてくる腕と顔の位置から知れた。 

 柔らかくて、はじける感覚。

 というか、やばい。

 理性とか、破廉恥気味な空気とか、なんやら。

「お、おちちついてくだはい、色々当たって! 目に毒!」

 いや、これはもう言った。

「あ、そうだりょう、遼子さん? 部員ですか? その人も多分見てるんでしょ、だからいったん離れて」

 ぐい、と目線を部屋中にめぐらすが、そんな人はいない。

 頼みの綱は。そうだ、ことねは。

 ことね、来て。あと貴方が来れば事態は落ち着く。 

 そのとき、ガチャ、と音がした。

「……騒がしい、ね?」

「どうもこんにちは、ウチの呼んだ酒井くん来てま……あ」

 ぴた、と動きが止まる二人。

 部屋の中には、若干汗ばんだ顔が二つ。

 部屋の中には、絡んだ脚が四本。

 部屋の中には、腕にくっついた豊かな膨らみ二つ。

 落ち着くといったな。あれはうそだった。どうしよう。

 理音はことねを見た。そのそばに、もう一人いたのもかろうじて見えた。

 挨拶? いや状況説明が……

「あっ、こと、姉……」

「リネちゃん久々。荷物は、部屋の手前においておいてね」

「何事もなかったかのように⁉」

 ずいぶんな再会だ、と理音は思った。そしてリネと呼ぶ声が呼び起こすなつかしさも。


 要するに、と事態を把握できた頃には、紗耶香の狂乱ぶりも収まっていた。

 つまり、自分は麻雀部のメンバーとして我孫子ことねに誘われたのだ。 

 椅子に座り、呼吸を整える理音を横目に、三人の少女は活動の準備を始めた。

 紗耶香と一緒に麻雀を打つ卓のセットを始めた、理音がよく知る少女。我孫子ことね。人見高校二年生で、歳こそ同じではないが、理音とは幼馴染にあたる。

 改めて、と理音はことねの様子を見る。いろいろ変わってないなあ、と。

 昔を思い出す。ことね、もとい我孫子家は酒井家と仲がいいのだ。我孫子家の父は麻雀店の情報サイトを運営する会社の社長である。仕事関係で付き合って、それが子たちにも派生したのだ。

 ことねが一足早く高校に進学したことで、会う機会が無くなっていたが。

 麻雀に向き合う顔はいつも通りだ。十五歳前後の少女にしては小柄な背格好も。真剣な眼差しをたたえる目元が、ぱっちりと整っていて目を引くのも。

 天然の茶髪がボブの快活さを際立たせるのも。本人はいつも気にしない気にしないといっている胸元が小さいままなのも。

 ……毎日飲んでる牛乳と、マッサージ、効いていなかったのか。 


「……酒井くん、だね。ことねから話は聞いているよ……よろしく」

 そして飲み物を作ってくれている、物静かで細身な少女。彼女は杵田遼子と名乗った。ことねと同じく二年生のようだ。

 ことねよりも、更に華奢に見える体躯。前髪が長く、メガネをかけていることは分かるが表情まではうかがい知れない。

資料として

フリー雀荘やセットで遊びに行くとき

「ピンだよ」と言われたら3万~5万

「点5だよ」といわれたら2万~3万をもっていけば何とかなります

ただし

東風戦や「チップ」の重いルール

三人麻雀だと出入りが激しくなるので

10万~15万もってけば安心、となります

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