そもそも生還のしかたを知らない
お久しぶりです
お気に入り登録しないとコーヒーを床にぶちまける呪いをかけます
そうこうしている間に、場が立った。卓の準備が進み、あれよあれよと理音も打つ流れに。
ご新規さんです、どうぞと紹介があって、理音は遼子の隣に座る。
残りの二人は、店員の打ち子と一人の男性であった。四〇代ほど。サラリーマン風体。
金、持ってるのかな。
さて最初の局、理音は安い三〇〇-五〇〇をアガッた。ドラも色もない、平凡どころか最低限アガリの形を作っただけの手。
「……珍しいね」
そういう遼子と店員から点棒を受け取り、理音は会釈。
「ま、様子見っすよ」
点棒を扱う手は止めず、彼は流れ落ちていく牌に目をやりながら、そう言った。
次の局も、その次の局も、理音はまた安い手をアガった。
そうこうしているうちに、南四局、最終場面。
四着目のサラリーマンが、ああでもないこうでもないと独り言をつぶやく。
「ううん……わからんなあ、新規の兄ちゃんは……そういう感じか。ならこれか?」
そういって、卓に置いた牌。静かで凛とした女子高生の声がかかる。
「ロンです。五二〇〇」
「かーっ、そっちかい! 俺がラスだ! 清算!」
最初の清算で、理音の手元にチップが積み重なる。
チップの価値の重み。一呼吸おいて、理音は抑えた声で言う。
「どうも。店員さん、場何枚でしたっけ」
場代を確認し、それを横のテーブルに置いて、店員に回収を求めた。
「……?」
その手元、顔つきを見る遼子の顔。
怪訝な様子と、理音は思っただろう。それに気づいていれば。
二戦目、三戦目と進んだところで、サラリーマン風体の客が小休止を求めた。
「ごめん、ちょっと一旦止めていいか。陳さん、待たせるね! そっちの若い子二人も!」
少し慌てた様子で、彼は部屋を出る。
遼子は、その背中を見て、理音に耳打ち。
「……タバコだと思う。あの人、ヘビースモーカーだから」
理音は、相変わらず距離感の近い人だと思いつつも、短く答える。
「ふうん? そうなんですか」
その様子を見た店員が、軽く肩をすくめる横で。
韓麻なるものが韓国のカジノ(合法のやつですよ)で遊べるようで、
日本麻雀っぽいルールではあるんだけど
符・役の概念なし
順位点の概念もなし
打点はリーチとドラで(ほぼ)決まる
カジノだけあってレートは高め(レートにもよるが千点一万円相当は見込んでよさそう)
と、なかなかにハードそうな。
フリテンも一翻縛りもないから究極の絵合わせ麻雀にはなりそうだけど
一周回って牌効率どれだけ極められるかっていう競技性は生まれそう。
一度セットで試してみたい感はある。




