春の空気も穏やかに去りぬ。と言いたい
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さもないと上着を着るべき気温かどうかずっと迷う呪いをかけます
とたん、震える理音の携帯。
理音は慌てて画面に表示された応答ボタンを押した。
発信元、ことね。
「見た?!」
すぐさま鼓膜をつんざく声。理音は、その衝撃に思わず叫びそうになる。
それをこらえ、理音は言った。平静を装い。
「見たけど……それで?」
そりゃ、こと姉ことことね(言いづらい)とは仲良いけれど。
我孫子ことねは美人だけれど。
まさかそういう関係に、というところで。
「ああーあー何してんのあたし! お出かけしたのは遼子の方! して、じゃなくて『した』! そういうわけだからべべべべべつに勘違いなんかさせるつもりもなかなかないんだけれどね!」
よく意味は解らないが、とりあえず焦っていることと件の見出しが勘違いだと伝えたい、ということだけは察した理音だった。
ふうん、そういうこと。
「わかった、わかったからこと姉は落ち着け」
「そ、そそそうよね?! ふん、アタシだっていきなりそんな誘いかたするような安い女じゃないんだから! お高いんだから!」
「それはホンイツドラドラくらい?」
「メンチンチャンタドラ七くらい!」
どんな手だよ、と突っ込まざるをえない理音だった。
ーーーーーー
「遼子さんが、元気ない?」
「うん、そうなの。昨日一緒にお出かけして、お洋服見に行ったんだけど……なんだか上の空で。体調悪いのかなと思ったけど、そうでもないみたい」
少し落ち着いて。件の話はこう続いた。
「リネくん、なんか思い当たることない?」
「ううん……」
うなる理音。その週の遼子の行動を思い返す。
杵田遼子は、少しとらえどころのない少女である。
物静かで、うつむいて本を読むのが似合う雰囲気。かといって暗いかと言われればそうでもなく。
話しかければ普通に話すし、気の利いた返しもしてくれるし。
というか。
「俺、どっちかというと遼子さんが普段何してるのか知らないかも」
これに尽きる。理音の中での遼子のイメージが、あまり定まっていないのだ。
ことねはネット麻雀大好き、暇さえあれば(多分)オンライン雀荘に入り浸ってる。ほかの趣味も大体知ってる。服の趣味、食べ物、麻雀をしないときは何をして居るかなど。
紗耶香は、麻雀そのものが大好き。ネト麻の段位は知らないが、アプリでもなんでもそういうコンテンツに触れていることだろう。麻雀をしないときが想像できないくらい。
そして自分は、この通りリアル雀荘(正規店だよ)で何かをやりとりする麻雀を手伝ってる。麻雀に飽きたらFPSをやる。
そういえば、この間初めてバトルロワイヤルゲーム・Predatorsの上から三番目のティア・Distinguished踏めた。やったぜ。
麻雀が分かる人にはピンときますが
チャンタ+メンチンなんて手はないです
特殊ルールアリでも絶対ないです
うっかりさんですね




