朝に早起きはしたくない
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さもないと13456みたいなカンチャンから7喰い延ばせるの見落とす呪いをかけます
少し時間がたった。
帰り際、松本プロは理音に話しかけ、こう付け加えた。
「さっきの話だけど。うまくなりたいなら、楽しめ。まずそれからだ」
「うまくなって、勝って、楽しめる、ではなく?」
「逆だね。楽しければ、負けても積極的に反省できる。勝っても、もっとうまくなりたいと思える」
「話題変えていいっすか? なんで松本さんは、賭博麻雀にいるんです?」
「……競技麻雀にはない熱さがあるし、強い人と打てるからねえ」
そういって、松本プロは荷物をまとめ、退勤した。
件のセット客は、特に騒ぐことも目立った動きをすることもなく、精算を終えていた。
いつのまにか、時は夕方である。早いな、と理音は思った。
客は途切れず、いつのまにかフリー卓が上限まで立っている。セットの客も、入れ替わり入ってきているのが確認できる。千客万来、大入りだ。
それでも問題ない。この時間に合わせ、アルバイト二名にシフト増援を頼んである。
「はい、チップの換金ですね。少々お待ちを」
「当店のルールですと、四軒リーチは続行です。今年五月にルール変えたんですよ」
「ごめん、リーチの発声、ちょっとはっきりやってくれるか?! 悪いね」
「まあまあ、小松さんは喉の調子が悪いんですよ」
「おっと、それは失敬」
「こっちコーラちょうだい、氷なしで」
「同じのくれー」
さあ、今月の締め日は美味いものが食べられそうだと理音は意気込んだ。
次の日。理音が起き、朝ごはんを食べにリビングに出ると、そこには唸っている男性が一人。
理音の父である。風貌に似つかわしくない、ピンク色のスマートフォンを持っていた。
「おはよう……って、どうした親父? いつのまに機種変更した?」
「おお、これ店に置いてあったんだが……」
ボケを拾うことなく、父は朴訥として答えた。理音は拍子抜けした感じを覚えつつ、冷蔵庫から缶コーヒーをつかんだ。
改めて理音は、シミの多い父の手にある、かわいらしいそれを眺める。
ピンク色の外観。ストラップには、知らない猫のようなキャラクター。ラメ。ボタンを触ると、ロック画面。いかにも女性が好みそうなウサギの写真。
理音にとって思い当たる節は、一つしかない。
「松本さんか? 連絡来てないの?」
客はほとんど男性だし、女性もいないではないが、年配のセット客が少しというくらいだ。
まかり間違ってもこんなキャピついた携帯は持たないだろう。
そして、従業員もやはり、男性ばかり。例の女子プロを除いては。
「そうだと思うんだが……何にも来てねえな」
「ふうん」
いずれ忘れ物には気づくだろうし、特に自分がどうこうすることでもないと思った理音。
そういえば、自分のほうは? と思って、彼はポケットから自分のを抜き取る。
昨日は忙しかったし、先ほど起きた時には画面をよく見ていなかった。
通知二件。一つはどうでもいいお店の案内。
一つは、ことね。
※※一緒にお出かけ
「!?」
理音はあやうく、もう片方の手にもっていたコーヒーを落としかけた。
さて都内の麻雀摘発事情は落ち着いたが……?
思えば自分、「行ってた雀荘が摘発された」2回経験してるんですよねえ
歌舞伎町にあったクアト〇でしょ、Jew〇lでしょ(正確には、警察入ったのは上野の方だけど)




