表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/58

にぎやかな雀荘は、空気が明るい

お気に入り登録等お願いします

さもないとこの夏がもっと暑くなる呪いをかけます

「大橋さーーん、B卓の様子みてくれるー?」

「水瀬様までアイスコーヒーの砂糖のみおねがいしまーす」

「精算大丈夫ですかね、ではゲーム代金をいただきます」

「ねえごめんメンバーさん、ここ国士無双のアンカン上がりってあったっけ?」


 その土曜日は、いつにもまして酒井家の稼業--フリー雀荘『宝石』が大いに繁盛した日であった。世間的には、やれ賭博系産業を含めたグレーな業界への締め付けが厳しくなっただの、不景気だの、麻雀離れが進んだだのと言われているが。それでも地元密着〇〇年のこの店から客足が退く日は、そうそうに到来しなさそうであった。


 なにより、常連客とメンバーが感じ取る空気が、少し変わった。それまでより明らかに、声を出し、楽しそうに接客する若き家事手伝いがいたからであった(念のため言っておくが、18歳未満は麻雀店に入れない。念のため)。

「理音くん、代走頼むよ。その手代わりにアガっちゃって!」

「理音くん、店の裏からたばこ持ってきてくれない? そうそう、ウィンストンの1ミリ。ありがとうね」

「おい理音! 皿洗い頼んだ!」

「はいかしこまりましたー」

 皿洗いを頼んだのは、父である。父に対して敬語をいちいち? とか気にする気にしないはおいておいて。理音はその声を聞くや否やレジから起き上がり、洗い場へ向かって作業を始めた。

 働きに来ていた、とある女流プロがその様子を見る。一応、見知った仲ではある。雀極戦の二年目、Dリーグ所属松本プロ。まだ下位リーグ所属ながら、鋭い手牌読みと美しい所作で人気を得つつある。

「ねー、キミ……おっと、タバコは消しとこうか」

 長い指で、彼女は火のついたタバコをもみ消した。

「お気遣いなく。どうしました? 飲み物追加します?」

「はは、今の私はゲストでもないし、一雀荘店員だから……それはそうと、変わったよね」

「そう見えます?」

「うん、すごく楽しそう」

「それはどうも。おい親父ー」

「ここでは店長っつってくれー」

 はは、とフロアから客の笑い声。

「洗い物終わったよー」

 おうそうか、と返事が飛んだ。いつもより、理音は体が軽いと思った。だから労働も苦にならないどころか、楽しいと思える。

 麻雀を打つのみならず、その周辺までもが。掃除の作業が、麻雀をする人と空間を共有することが。

 愉快だと思った。


------

「……てなことがあってさ、親父はどう思うよ」

「うーーん、俺はわからんけど……その中崎って人? なんか抱えてそうだな」

「抱えてる、ってか……なんでそこまで麻雀嫌いなん? って感じ」

 少し時間はさかのぼって。雀荘店員メンバー稼業を楽しんでいる理音がこの間なにを考えていたかを語るには、二日前の酒井家での会話をたどる必要がある。

 つまり、例の合宿を終えた後の理音と、その父。

SENS〇の宙船改ルールもどき興味あるけど打つ勇気がない


5だけじゃなくて3と7に特殊牌入れるの流行りそうですかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ