結構二人は付き合いが長い
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さもないと好きな動画がいつのまにか消えてる呪いをかけます
部長の、紗耶香の手筋がわからない。その感覚は、部活動を終えるまで続いた。
対局が済み、点数をつけ終わると、部員はそれぞれ道具を片付ける作業に入る。
理音は、これまた慣れた手つきで牌を掃除し、入れ物にしまい、そしてことねと一緒に部室を出た。
なんとはなしに、二人で帰る算段になった。
「お疲れリネくん」
「おう」
あれやこれやと話をしながら、駅までの道を歩く二人。
「残りの二人は?」
理音は尋ねる。
「牌譜でも見てるんじゃない?」
ことねは答える。
「……?」
ついで、ことねは首をかしげる。
「リネくん、調子悪い? 顔しかめて」
「なあ、なんであの人が部長やってんの?」
理音は、聞かずにいられない。あまり行儀の良い立ち居振る舞いではないし。
合宿やら今後の予定やら、他に聞くべきことがあるのはわかっているけれど。
それでも、口を出さずにはいられなかった。
あまりにも、それが気になりすぎて。
「なんで……って、前に言わなかったっけ。あの人が、部活を立ち上げたの。ウチと遼子さんは、面白そうだからついてった」
「雀力で決めよう、とかそういう話にはならなかった?」
こういう競技系の部活では、だいたい「一番手」が部長になるものと相場が決まっているが。
理音はそういう雰囲気を、なるべく言葉には出さずにこめる。
「こと姉もさ、DORAJongやってるよな。ランク、どこ?」
「えっと……金剛の二かな? この前調子悪くて、ちょっと落とし……あっ」
理音が、強い(上位四パーセントには入る実力で、上の階層には達人と王座しかいない)と思うのもつかの間。
ことねが、気付いた様子。そして、ふうと彼女はため息をつく。
「言いたいことは分かるよ、リネくん。お世辞にも、あの人強いとは言えないよ」
「じゃあ、こと姉が部長やれよ。ていうか、大会にあの人出す気? ちょっと」
「そういうこと言い出すから、問題起こしたんじゃなくて?」
おしとどめるように、放たれた言葉。
「……」
理音は黙った。
「まさかとは思うけどさ、リネくんが麻雀好きじゃないとか言い出したの、あの事件から? それってちょっと」
「言いたいことは分かるっつの」
思わず、低い声が出た、と理音は思った。
ああ知ってるよ、と。というか、その通りだよ、と。子供っぽいだろ。そう良いたいんだろうと。
理音とことねの付き合いは、けっこう長い。双方親が麻雀業関係という、なかなかなレアケース。
ともに、早くから麻雀を覚えた。当然、家族の付き合いで卓を囲むこともあった。
とりあえずDORAJong(作中に出てくるネット麻雀サイト)のランク体系はこんなもんで考えてる
王座(魂天相当)ー達人ー金剛ー白金ー翡翠ー黄玉ー入門
それぞれApex Legendsみたいに1-4ティアあるってイメージで




