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部室はあまりうるさくない

ひさびさ


 理音が麻雀部の部員となって、少しの日々が経った。

 新入生であるがゆえに、いろいろとやることがあって忙しく、彼はなかなか練習に参加できなかった。

 そして、さすがに落ち着いたか、という頃。理音は意を決めて麻雀部部室に向かう。

 特に気張る理由はないけれど。いざ部活の一員となったことを意識すると、やはり思い返さざるを得ない。

 さすがに、やったか? 自分。

 気取りすぎたか?  さして麻雀が好きでもないといった手前。そこから部員として向かうって。

 いいのだろうか。

「……」

 相変わらず、部室があるフロアはすこし静かだった。

 文化部があまり盛んでない校風だからか。

 麻雀部部室は、少し奥まったところにある。

「失礼します」

 理音はドアを開けた。

 やたら静かな部室。人影一つ。

「あーリネくんだ。麻雀打ってる?」

「それが挨拶?」

 独特だな、という突っ込みは抑えた。麻雀部部員が麻雀打ってると言って何が不自然か。

 理音は答える。

「ちょっと忙しくてね。ネト麻はやってたけど」

「ふうん、さすがに打ってるんだ? どこのサイト? 『アメジスト』? 『ブラックセブン』?」

「DORAだけど」

「あーえっちなやつ」

「言うてやるな、少し気にしてるんだから」

 DORAJongといえば、ここだけの話少しお色気な演出が多いことで知られる。

 いや、違うんだ。単に打ち手のレベルが高くて熱いから。演出が派手で面白いから打ってるんだといいたいところで。

 決して、いや点棒を失ったキャラの服が脱げるのがアレだからアレだなんて。

 決して、と言い出す暇もなく。

「で、リネくんはどのアバターキャラ使ってるのよ」

「りりかちゃん」

「おっぱいおっきくて一番えっちな子じゃん。背景は?」

「先月のイベントで配布されてた……」

「あー温泉タオルのえっちな絵ね」

「えっち以外に感想ないのか」

 こういうやりとりも少し懐かしいな、なんて理音は思う。

 チャットこそすこしはやっていたけれど、フェイストゥフェイスでナニな話をするのは、久々だったのだ。


 あーだこーだといいながら、理音はテーブルをまとめ、牌をそろえる。枚数を確認し、打てる準備をする。

 誰が言いだしたわけでもないけれど、一応後輩新入生の役として。

 理音はいつもの手つきで、牌を掃除する。

 その様子をみて、ことねは言う。

「手つき、慣れてるね。さすが」

「そりゃ、いつもやってることだし」

 理音は牌をそろえ、部屋の奥にあった雑巾でそれを拭いた。

とうとう歌舞伎町にラスー20枚の雀荘出て草

ホント草

ピンが上限じゃないのか

もうあれは点400のチップ2000だよ

なんで営業許可通るんだ

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