表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/28

20話 俺の周りは騒がしい 〜学生っぽいことは学生のうちに〜

今回は日常回と話の整理をする回です。

次回から、人華祭の話を進めようと思う。

 現在他生徒からのテクトの評価は下がり続けている。


 以前までは「ハルヒをボコボコにした」「テルを奴隷にしている」「ウズラをたぶらかしている」という情報が流れていた。

 そう、学園の問題児を一方的に撃沈しているという情報が尽きないのだ。

 噂を信じる者が多いのか少ないのかは分からない。

 しかしこの噂により入学当初に比べ悪さをする者が減ったのも事実。


 そして、新たに追加されたものがある。

 「ウェカナが立てなくなるまで殴り続けていた」「ウェカナを家にお持ち帰りし、女にした」「ウェカナを配下にした」

 真実はいかなるものか?


---



 「テクト...こいつは何だ?...」

 「……知らないよ...」


 皆は変な人間に懐かれたことがあるだろうか?

 否、俺は今までなかった。

 そう()()()


 「テクト様、ワイはあなた様のために生き、死にますわ」

  

 俺は先日ウェカナと戦った。

 結果だけなら完膚なき勝利だろう。

 その後倒れたウェカナを家で寝させてたのだが、起きてからずっとこの調子である。


 現在俺の家にはテルが住んでいる、ただでさえこいつ一人でもうるさいのだが、今日はウェカナが追加された。

 まさに地獄である...


 「ウェカナ、お前は今頭がおかしい。休んだほうが良いぞ」

 「僕もそう思います...」

 「ワイはいつもこんな感じやで。昨日のテクト様の魔力捌きには感動したんや。貴方様の魔力、あれには神が宿っとった。それを見てワイはこの人に着いていくて思うたんや」


 何で俺の周りには変人しかいないんだよ...


 「テルちょっとこっちにこい」

 「分かったが小声でどうした?」

 「ウェカナをどうするべきかな?」

 「放置で良いんじゃないか?そのうち治るだろう」

 「そうですか?なんか不安なんですよね...」

 「そうか?頭でも打っただけだろう」

 「なら放置でいきますか」


 「二人で話してどうかしたん?」

 「なんでも無いです!体が早く治ると良いですね!」

 「なんの事です?」

 「いえ、何でも無いです」



---



 毎日俺はテルとウズラと共に教室で弁当を食べている。

 テルと俺の弁当は毎日リサが作ってくれ、俺たちは毎日美味しい弁当が食べれるわけだ。

 それはリサが、俺たちが飽きないように品物を変え、栄養バランスにも気をつけてくれているからだろう。

 そう、リサには感謝している。


 だがこの学園には学食という物が存在する。

 俺も学生だ。 

 弁当を毎日作ってくれる、それは嬉しい。

 しかしだ、学生っぽい学食を食べてみたいのだ。


 そのことを先日リサに相談したが、ショックを受けていた。

 自分の料理が下手だと思ったみたいだ。

 俺はただ、学生っぽい学食を食べてみたいだけと言ったが、信じてくれそうになかった。

 その後リサは消えた。

 探しに行こうとサリーに言ったのだが、リサなら心配しなくて良いの一点張りだったので、数日なら俺も耐えれるだろう。


 そんなことが起こり、少し思うことがあるが俺は今日初めて学食を買おうと思う。

 この授業が終わったら、昼休憩に入る。

 だから授業が早く終わって欲しい...

 

 「最近七国以外で台頭してきた国は、音国(おんこく)和国(わこく)食国(しょくこく)の三つだ。

 理由としては、強い王を持ったことだろう、音国の絶対女王 セイキロス・ミュジック、和国の国王 ハルノス・アカギ、食国の王 ゾウガ・ハラグミス

 この王達を中心に国が回り、強くなってるわけだ。

 私たちも負けるわけにはいかない、日々精進するように。

 それともう時間になる、授業を終わろう。

 テクト、人華祭の話は進んでいるか?」

 「ある程度は...」

 「なら良い、解散だ」


 その言葉を聞いた瞬間、俺はテルを連れ売店に向かった。

 急いで向かったつもりだったが、既に売店は生徒であふれていた。


 「こんなに人が多いものなんですか?」

 「テクトは初めてか?こういうのは突っ切れば良い」


 そう言い、テルは他人など関係ないと言うかのように進んでいった。

 もちろん人を押しており、危ない。


 …………並ぶか...



---



 5分から10分経った頃だろうか?

 やっと最前列に着いた。

 テルの奴はと言うと先に教室へ帰っていった...


 既に人気の商品は売り切れている...


 「お前テクトか?」


 誰だと思い、声の方向を見ると、レン・ジューシーの姿が見えた。

 「どうしてここにいるんです?」

 「最近お前の姿を見ないと思ったら、学園に通ってたのか。俺は学食も作ってるのよ。毎朝、狩りをして調理する。それを出店で売ったり、学園で売ったりするわけだ」

 「そうなんですか」

 「あぁ、ここは楽しいか?」

 「そこそこかな?でも昔よりは全然楽しいです」

 「なら良かった。ところで何買う?あんま人気があるのは残ってないぞ」

 「なら…………エニウェアバードの焼き鳥と揚げ鶏をお願いします」

 「あいよ」

 「頑張って下さいね」

 「そっちもな」


 

---



 結局食べるものはいつもと同じだな...

 久しぶりに食べたエニウェアバードの鶏肉はいつもと変わらず美味しい。

 カリッとした皮に、噛んだ瞬間出てくる肉汁、ふわっとした食感。

 酒があるのなら一緒に飲みたい代物だ。


 一人で飯を食べるのも良いな。

 最近は周りに人がいて、考え事をする時間がなかった。


 しかしこれからの人華祭はどうするべきか?

 ライス先生も言ってたが

 あいつらは強い。

 正直俺が出なくとも他の四人だけで勝てるのではないか?

 と思うほどの実力者達が集まっている。

 だが向こうも強いだろう。


 それに俺はこのままで良いのだろうか?

 聖戦に向け仲間を集めろとフライトからは言われた、今の俺はこれが出来ているのだろうか?

 しかし、それは早くも人華祭で分かりそうだ。

 そろそろ、俺も本気で戦おう。

 今までが手加減していたとかではない、心の問題だ。

 

 とりあえず、人華祭を本気で勝ちに行くと言うこと。

 

 人華祭の幕開けはもう近い




 その後も一ヶ月ほどリサは失踪していたが、帰ってきた時には料理のスキルが段違いに上がっていたのは、また別お話。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ