表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/32

街へのお出掛け②


店を見て回ると、なんとなくだけど子供の頃に両親が連れて行ってくれたヨーロッパ…ドイツの街並みに似ている…と思うと、ふと自分がどこにいるのかわからなくなった…そんな感覚。


待って。ここは異世界だから。


首を軽く振って先に雑貨屋へ入って行こうとするローズにくっついて行く。


「菜那様に何かあってはいけませんから」


と言ってローズは先にお店へ入り、危険が無いかどうか、瞬時に判断してくれる。後方には騎士さんが10名、色んな配置でわからないように居てくれる。普通の新入社員の私がVIP待遇されると、物凄く変な感じでお尻がこそばゆい。


雑貨屋さんには本当に色んな物がある。

私の世界で言うと中世に相当しそうなので、売られている商品は手作り。木製のスプーンは手で削られた物だし、全て温かみがある。


可愛い木彫りの髪飾りを見つけたけど、私はお金がないし買えない。ただ見るだけ。


そう、今日のミッションは「どんな商品が売られていてどんなニーズがあるかリサーチし、事業を起こしてお金を稼いで自立する、その一端とすること」


なんかすごいわ、私。


武器店なんかは私には全く関係がないけど、武器がどれくらいの価値があってどんなものにニーズがあるのか、見ておくことはすごく大事だと思うから、見られるお店は全部サラッとでも見てる。


でもやっぱり楽しいのは食料品店と小物・洋服店よね!


小物店を楽しく見てたら、さっきの木彫りの髪飾りよりもっと欲しい!と思えた可愛い革製の15cm位の熊のぬいぐるみを見つけちゃった。


でもお金がない。


「菜那様、何か欲しいものがあればおっしゃってくださいませ」

「え?」

「公爵様に菜那様がお望みの物を買い求めるように指示を受けておりますので」

「え…」


多分目が熊に行っていたと思う。ローズが目ざとくそれを見付けると、「こちらですね?」と熊を買ってくれた。


可愛い!少しだけど手足が動くように作られていて、すごい。


ここはプレゼントでないのに包み紙で包むという概念は無さそうなので、そのまま手で持つことにした。可愛いから抱っこ出来るのが嬉しい。ちびっこみたいだけど。


ちなみにこの皮のくまちゃん。

貨幣価値が今ひとつわからないけど、じゃがいも4個で1カゴのお値段の650個分…。

遅筆ですみません!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ