拉致先の隣国⑦
間が空いてしまいました…
「…ハミル辺境伯の領地はすぐ隣です。うちの小麦が虫害でやられて困ったのですから、彼らのところに影響がないことはありません。向こうもうちも特産品は同じようなものです。しかし彼の領地は潤っている」
覚悟を決めて淡々と話すノーフォード辺境伯はそこで話すのを止めてジッと私を見た。
察してください、という訳ね。
うんわかった。そういうことね。
昨日私が出した結論通りという訳ね。
「…脱税」
とだけ言うとノーフォード辺境伯がビクッとした。可哀想な程に。
「脱税するのに裏帳簿があって懐を肥やしてきたものの、複式簿記の脱税方法をどうしたら良いかわからなくて困ったということですね」
「私のせいで今は複式簿記でつけた帳簿を提出しないと納税を認められないから」
「…それだけではそこまで巨額の資産を得られません」
「あ、そっか…。え?!」
ノーフォード辺境伯はまたダンマリ。
「…違法取引をしているということですね」
なんかどんどんミステリーみたいになってる!けどある意味時代劇みたいにわかりやすい展開。
「さすが女神の化身様」
とボソッと呟くと
「その取引が何かわかりますか?」
と質問されちゃったわ!わかる訳ないじゃない、そんなこと!
巨額の富、違法取引、小麦が特産…となると領地は農耕地が多い、森や山もある。そして工業地や商業地ではない。まさかだけど…
「…麻薬?」
あ、これ言ったら消されるやつ?!私何してるんだろう!あー、もう!言っちゃったし!
「…ご推測にお任せ致します」
あー、ノーフォード辺境伯、優しい!ありがとう!
その後は庭園にある新種の薔薇について辺境伯の講釈を聞くことになってホッとしたわ。
今度こそ早めに投稿したいと思います。




