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拉致先の隣国⑥

泣いて落ち着いたら辺境伯は部屋を出て行った。


ノーフォード辺境伯はとても優しい方だと思う。そして山崩れはともかく、小麦が取れないことで…と言っていた。つまり…領民達に増税を課さなかったということ。


領民想いのいい領主なんだな。


そして何故ハミル辺境伯が私を排除しようとしたのか。考えても行き着くところは1つしかない。でも本当にそうなのかわからない。


帳簿。


たかだか複式簿記を広めただけ。たったそれだけ。なのに…?


どうしても気になって翌朝庭園を散歩後にノーフォード辺境伯への面会をお願いしたところ、ランチのお誘いがあったんだけど…ご飯中に突っ込んだ話をしても大丈夫なのかしらん?召使いも居るのに…と思っていたら、私がいる部屋のダイニングに辺境伯がランチに来られたわ!ビックリ!


寝室・リビング・ダイニング・衣装部屋と与えられていてそれぞれすごく広いからいいんだけど…召使いに聞かれていいのかどうかと思っていたら、順番にサーブしてくれるコース料理ではなく、一気に全部料理を置いて、召使いは全員居なくなってしまった…。


やっぱりね。


シチューとローストビーフ、サラダは芽キャベツとブロッコリーみたいなものを和えたもの?で、冷めても食べやすいものばかりにしてあって、朝申し出てすぐメニューを変更したんだろうなと推測する。


せっかく皆さんが作ってくださったものだから、温かい内にいただこう!シチューを食べていたら、辺境伯がローストビーフを切り分けてくれたりした。


どれくらい食べられるかとか尋ねてくれて凄く優しい。いい人なんだな、この人。


でも聞きたいことはちゃんと聞こうと思う。


「何故ハミル辺境伯が私を拉致しようとしたのか、ご存知ですか?」


とりあえず温かいシチューを食べて、取り分けてもらったローストビーフとサラダを食べながらサラッと世間話みたいに尋ねてみた。


取り分けるだけであまり食べられておらず、庭園の説明に終始していたノーフォード辺境伯は息を飲んで黙ったの。


ついに聞かれたって思ったと思う。

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