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拉致先の隣国①

ハミル辺境伯が犯人?辺境伯はどうしてマゼラン王国にいるの?辺境伯は国境を守るものではないの?


頭の中がぐるぐるする。


そんな私のことなどは露程も気にされず、そのまままた違う馬車に乗せられ、日が暮れた直後に着いた小さな町で宿みたいなところへ連れて行かれた。


そこでは温かい食事とお湯浴び、ベッドで眠ることが出来たけど…やっぱり神経が立っていて、とても眠れない。


部屋の外には当然見張りがいる。


でも眠れないと言いつつ結局なんだかんだで疲れたのか…寝ちゃった。


外がガヤガヤしだして慌てて飛び起き、身支度…といっても昨日手渡された着替えの服しかないからそのまま寝たし…顔を洗って口を濯ぐ位しかない。


…お化粧したいな。

そもそもちゃんとお化粧を落とせてないし。

お肌もぼろぼろ。

そんなどころじゃなくて命の危険もあるからまずはそっちなんだけど。


身支度してベッドに座っていたらノックがしてトレイに乗せられた食事を渡された。


温かいスープと焼きたてパン。

それだけですごく美味しく感じる。


落ち着くと涙が出る。

もうここは隣国。公爵家は手を出せない。


また私は馬車へ乗せられ…宿に泊まり…と3回繰り返すと次は大きな街に着き、大きなグレー基調のお城のようなお屋敷へ連れて行かれた。


おそらく客間だろうというところへ連れて行かれ…ちょっと筋骨隆々な女性達とメイド数人に連れられてお風呂でぴかぴかに磨き上げられたんだけど…


正直に言う。

誘拐されたことを考えないと普通に天国。


でも筋骨隆々な女性達はとりあえずメイド服を着ているけれど、おそらく騎士。どう考えても鍛え方が半端ない。私毎日ジムトレしてますって人より凄いもの。


帰りたい。

ん?

日本?

それとも公爵家?

1番帰りたいのはどこなんだろう?


「女神の化身様、ごゆっくりお過ごしください」


そう言ってまたさっきの客間に連れて行かれ…さっきは何もなかったのに、多種多様な手芸用品が置かれたワゴンが2つ、本が置かれたワゴンが1つあった。


これで時間潰ししろってこと?

ちょっと短めでちょこちょこ更新したいと思います。

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