第53話 先の話 code.542 別れ
残業辛いけど投稿します
「はっ・・・?!」
気づくと俺はベッドの上にいた。
ここは・・・宿屋か。ここは魔王の攻撃で壊れてなかったんだな。
朝日がまぶし・・・いや今昼だな。太陽真上にあるわ。
ベッドの横の椅子にミストが座っていた。
手元を見るとリンゴを剥いていた。
彼女はこちらに気づくと「おはよ。どう?調子は。」と聞いてきた。
「うーん・・・・。」
「何?ダメなの?」
「いやそういうわけでは。」
「じゃあなによ。」
俺は一呼吸置いてから告げた。
「・・・絶対筋肉痛なんだわ。」
「まあ仕方ないわね。ほら起きて、リンゴ剥いてあげたから。」
「・・・無理。」
無理だった。
俺が覚えている限りだが、俺は昨日の夜、【後払い】のペナルティの蓄積した分を全部を受けた。
【神光】があるせいなのかはわからないが、あのとき想像を絶する激痛に見舞われているのに気絶しなかった。
激痛に泣き叫ぶこと数分後、やっとこのことで気絶したところまで覚えている。
おそらくミストがそこから運んできてくれたんだろう。
「はぁ・・・手伝ってあげるから、ほらっ。」
「ちょちょちょっと待て。」
「何?そんなに痛むの?」
「いや痛みは感じないけど。」
「じゃあ何?」
ミストが呆れ顔で聞いてくる。
「動いたら絶対痛くなるやつだ。動くべきじゃない。」
傷に気づくまで子供が泣かない現象と同じだ。
俺が痛くなる行動をしない限り俺の体は筋肉痛に気づくことはない。
つまり動かなければ勝ちだ。
「そんなこと言っててもしょうがないでしょ。ほら起きて。」
ミストが無理矢理布団を引っぺがし背中に手を回してきた。
「待て待て待て待て殺す気か?!殺す気なのか?!死ぬって!絶対痛くて死ぬって!」
「こんなことで死ぬわけないでしょ・・・って力強っ?!あんたどんだけ・・・ちょっと、いい加減にして。」
「あああああ駄目駄目駄目駄目!!!」
抵抗虚しく俺の体は無理やり起こされた。
ああ絶対痛いのが来る!
・・・
「痛くない・・・?!」
「ハァ・・・。」
ミストの剥いてくれたリンゴは非常においしかった。
最後の一個だけなぜかウサギになっていたのだが、ミストがそれをじっと見つめ続けてくるので「食べる?」と聞くと、彼女はすごくうれしそうに手に取り食べた。
ものすごい笑顔だ。
「かわいいかよ。」
「え?」
「あっ?!リンゴがな?リンゴがかわいいなと。」
つい声に出してしまった。
危ないところだった。言い訳がイマイチすぎるが。
「もしかして欲しかったの?無理にくれなくてもよかったのに・・・。まあこれからいくらでも作ってあげるわよ。」
「マジか。ありがとう。」
優しすぎる。
お風呂事件の時の性格はどこに置いてきたんだこの子。
「お皿洗ってくるね。」と言って、ミストが出て行った。
部屋に一人残されたがどうしよう。
神様が迎えに来る気配がないしな・・・。
「・・・風呂だな。」
自分でずっと思ってたが少し汗臭い。
昨日風呂に入ってないからか。
これは今から入るべきだな。
「よし。」
俺はベッドの上に綺麗にたたんで置かれていた着替えを手に取り部屋を出た。
ミストがたたんでくれたのだろうか、いや流石に宿屋のルームサービス的なやつか。
出ると部屋の外にはエイルさんがいた。
「あ、エイルさん。」
「あー・・・えっと・・・ども。」
何だこの反応・・・もしかすると覚えられてない可能性あるな。
「あの・・・俺のことわかります?」
「・・・あー・・・まぁ・・・。」
あ、これ分かってないわ。
ミストが戻ってきたら、風呂行ったってこと伝えてもらおうと思ったんだが。
「・・・あの、お願いがあるんですけど。」
「えぇ・・・なんですかー?」
ものすごく嫌そうな顔をされた。
「ミストが戻ってきたら、『この部屋にいた男は浴場に行きました。』って伝えてもらえますか?」
「・・・はーい。」
大丈夫かな・・・。
宿屋の1階の奥に浴場があった。
内部は異世界の割には、よくある温泉旅館の露天じゃない大浴場という印象を受けた。
しっとりとした温かい空気が包み込んでくる。うん、ちゃんと浴場だな。
ちゃんと綺麗にされてるし、タオルも備え付けられている。なかなかいいじゃないかここ。
今利用しているのは俺だけなので実質貸し切り状態。
開放感がすごいので、気分が上がり少し鼻歌をまじえつつ体を洗った。
「ふーんふふーん・・・ん?」
洗いながら気づいたが、胸の傷や、足と腕についていた細かい擦り傷がきれいさっぱり無くなっていた。
【神光】の影響だろうか。
そういえば・・・。
「・・・うーん、やっぱり筋肉痛がねぇな。」
ふと思い立って体のいろんなところをいろんな方向に向けてみたりしたが、痛みは一切なかった。
筋肉痛すらも回復させたのだろうか、【神光】は。
「チート過ぎ・・・っと。ふぅ・・・。」
盛大に独り言を放ちながら、俺は湯船に浸かった。
良い温度だ。
俺はそのまま気持ちよく湯船に浸かっていると、ふと思い出した。
「そういえばあの時も俺が湯船に浸かってて・・・。」
ミストとの風呂事件のことだ。
確かあの時、俺が湯船に浸かっていると
後ろから・・・
ガラガラガラッ
一瞬幻聴かと思った。
あの時のことを考えていたから聴こえたんだろうと。
しかし、ヒタヒタと歩いてくる音が聞こえる。
まさか・・・あいつが・・・?
なんで?別に追いかけてこいと言ってないんですけど?!エイルさんちゃんと伝えてくれましたか?!
焦る俺のことなど知ったことかとどんどん足音が近づいてくる。一直線に。
うわ、やっぱりに幻聴じゃない、背中越しに何者かの気配を感じる。
振り向いていいのか?
いや待て、罠だ。ここで振り向いたら実は裸で、『裸見られた』などとありもしない冤罪を吹っ掛けられる可能性は大いにあり得る。
ここで振り向かないのが吉。
いや待てよ。このタイミングで入ってきたということは、『お背中お流しします』的な展開もありえるのでは?
どっちだ・・・。
「いや男たるもの振り向くしかねぇ!」
「将斗じゃないか。奇遇だな。」
「お前かよ!!!」
シャドウが前も隠さずに立っていた。
期待と不安が一気に開放され行き場を無くし、その上見たくもないものを見せつけられ、そんな表現しがたいやりきれない気持ちを抱えた俺は水面に拳を叩きつけていた。
「ふぅ・・・当初は露天風呂の宿がいいと思っていたんだが埋まっていてな。だがこういう風呂もありだな。」
「そうだな・・・。」
体を洗ったシャドウは湯船に入り、今俺の隣で思いっきり体を伸ばしている。
胸板が見えたが、あの時の傷はどこにもない。
「お前あの時何が起こってたんだ?俺が見てた死体は幻覚か何かか?」
気になりすぎたので聞いた。
生きているからいいものの、正直あの時触れたあの冷たい感触は本物だった。
「あの時とは俺が死んでいた時の話だな?」
「そうだよ。」
「どう話すべきか・・・。とりあえずあの時、俺は栞さんの剣に貫かれて死んでいた。」
「死ん・・・え?」
もうわからん。
今俺の前で生きているこの男は何?って話になるんだが。
「本当に死んでいた。体が徐々に冷たくなっていく感覚がした後、何も見えず、何も聞こえない、暗い空間に放り出されたのを覚えている。体は動かせず、なぜか何一つ考えることもできず、ただぼーっとするしかなかった。でもその状態をどうにかしようという気力も生まれなかった。」
信じがたいが、シャドウの目が本当のことだと告げてくる。
唖然としてしまったせいで何も言えずにいるとシャドウは話を続けた。
「だが急に胸のあたりに衝撃が走った。その後将斗の声が聞こえたんだ。・・・教えてくれた、か。栞さんがそこにいるって。」
「・・・確かにそんなこと言ったな。」
「そこで俺はまだ死ねない、と思った。このまま死んでもいいと思っていたがやめた。何も見えないし何も聞こえなかったが、俺はこの心だけで意識を保ち続けた。」
そこまで言うとシャドウは急に笑い出した。
「え、何。続きは?」
「ハハハッ・・・ああ、悪いな。そしたら、その後生き返っていた。体の傷も塞がっていた。」
「は?飛んでんぞ話が。じゃあ何か、お前は気合で生き返ったってことか?」
「かもな。」
「かもなって・・・。」
そんなファンタジーな話があってたまるか。いやファンタジーな世界だけども。
「正直将斗のおかげで今生きている。だから、本当に感謝している。」
「お、おう・・・。」
照れるな。
「・・・そうだな、生き返った理由になるかはわからないが、そういえば俺に知らないスキルが身についていた。」
そう言うとシャドウはステータスウィンドウを開いてこちらに見せてきた。
そこには【闇魔法】と―
「・・・【影】?」
「そう。こんなスキルは死ぬ直前まではなかったはずだ。となるとこれのおかげなのかもしれない。」
「かもしれないって・・・スキルの詳細を見ればいいだろ?」
「そういうなら見てみるといい。」
そう言われ俺はステータスウィンドウの【影】を押した。
こう表示された。
『影 影となる 常時発動』
「は?」
理由になってない。
何だこれ。
「文字通り影となって影の中を移動したりできた。空を影で多い暗闇を作ることもできた。影を操って魔王を縛り付けておくこともできた。本当に影そのものになったみたいだが、その割には明かりの下にいてもなんともない。不思議だろう?闇魔法のようにデメリットがなかったんだ。かなり助かった。」
「なんだそれ。もうそれについては神様に聞くしかねぇかな・・・。」
「そうしてくれ。」
そこから俺は、寝ていたせいで知ることができなかった情報を教えてもらった。
魔王に取り込まれてしまった人間は結局戻ってこなかったこと。
都は今『夜のとばり』が全力で復旧作業にあたっていること。
ワルキューレが倒した騎士達は何とか生きていたこと。
フレさんとレルルさんは何とか騎士を倒して生きていたこと。
そして、
「じゃあランドはどうなったんだ?」
「ランドはエクストラによって転移させられた時はまだ寝ていたらしく、気づいたら壁のそばにいたと言っていた。彼女に割り振られた騎士はガイス。斧を持っていた大男を覚えているか?あいつだ。」
「ああ、あいつか。」
「起きた後、移動しようとしたところでガイスに見つかって攻撃を受けたそうだ。だがその攻撃が当たる直前にガイスの体が吹っ飛んで行った。」
「へぇ、誰か助けに来てくれたとか?」
「いや、状況証拠から推測したところ、広場から放たれた栞さんの【光剣斬】によるものらしい。将斗が飛んできた後に放たれたアレだ。」
「ピタゴラスイッチ・・・。」
俺らが避けたおかげでそうなったのか・・・。
あのチャージ行動に気づいて俺が声をかけなかったらどうなっていたことやら・・・。
「さて、大体は説明したし、あがるか。」
「そうだな。」
だいぶゆっくり浸かってしまった。
速めに上がるつもりだったんだが、ミストは部屋に戻ってきていたりするだろうか。
待たせちゃったか・・・?
浴場を出るとシャドウは「栞さんと積もりに積もった話があるから」と先に宿屋から出て行こうとした。
しかし、立ち止まり、振り返ってこちらに来た。
「将斗。今回はお前のおかげでかなり助かった部分がある。」
「なんだよ改まって。」
「ミストからこの世界に居る間。『影』の構成員としてお前を雇えないかと聞かれてな。もちろん歓迎するつもりなんだが。」
俺が『影』に?
いや嬉しいけど・・・。
「俺、スキルの回収終わったし多分神様にそのうち連れて帰られるぞ。」
「だろうな。そう思って俺からの別れの挨拶は一旦ここで済ませておく。」
「ああそういうこと・・・って栞さんのデート優先しやがったなお前っ・・・まあ、お前らしいけど。」
「フッ・・・」
シャドウが手を差し出してきたのでそれに応じて握手をした。
よかった。俺、ちゃんと役に立てたんだな。
「さらばだ。神の遣い。」
「じゃあな、シャドウ。」
互いに別れの挨拶をした。
しかしシャドウが何か考えているのか手を離してくれない。
「どうした?」
「・・・一つ。『影』の構成員として命令を与える。」
シャドウは手を離さずに告げてきた。
「帰るまでにミストとしっかり話せ。それが命令だ。」
真剣な顔をしていた。
そんな顔をされたら、従うしかないだろうが。
「影の導きのままに・・・だっけ?」
「・・・フッ、上出来だ。」
そう言ってシャドウは宿屋を後にした。
「やっぱ恥ずいわ・・・。」
俺は一度卒業した者だからなのか久々にそういうセリフを言うと恥ずかしいもんだわ。
部屋に戻るとミストが立っていた。
昨日の祭りの時とは違うが、再び少女らしさを感じさせるかわいらしい服装をしていた。
髪につけたリボンがすごいかわいい。
凄いかわいく映るんだけど。ミストかわいく見えるフィルターかかっちゃってるんだけど。
「あ、将斗。・・・あの、さ。」
ミストが顔を赤くしながら床を見ていた。
「どうした?」
「お祭りは中止になったらしいんだけど・・・一緒に出掛けない?」
「めっちゃ行く。」
ミストに連れられ都の端の商店街に来た。
ここら辺は魔王の攻撃の影響がなかったため通常営業をしている。
道は混んでいなかった。むしろすいている。
「言うほど混んでないんだな。ここぐらいしか営業してないならもっと人が集中してるのかと思ったけど。」
「・・・夢から覚めることができなくて生贄にされた人たちが多すぎたのよ。」
「あ、ああ、そっか・・・。」
デートであるまじき話題選びに自分をぶん殴りたくなった。
なんでデート序盤で気分を落とすようなことを言うんだ俺は!
いや冷静になれ俺。これはまだデートと決まったわけじゃない。高望みをするな。
「まあすぐに活気が戻るわ。こういうこと過去にもあったし。都の中心街も結構早く治ると思うわ。」
「それはまた、逞しいな。」
てかこういうこと過去にあったのかよ。
命何個あっても足りなさそうだな。
「そしたらまた一緒に回りましょ?」
「え、お、おう。」
なんか次の約束されたんだけど。
おいおいおいやっぱデートの約束じゃん。
これやっぱり俺のこと好きなんじゃないか?
じゃあ今のこれはデート・・・
「じゃねぇ!」
「ちょっ、どうしたの?」
「いや・・・頬に虫がいてな。」
顔を殴ることで冷静さを取り戻した。
ないない。
「変なの。あ、あのお店行こっ!」
ミストが俺の手を取って駆けだした。
そこから俺達は二人きりでデーt・・・買い物を楽しんだ。
空が赤くなってきた。
太陽が沈んでいくのが見える。
どの世界でも夕焼けはきれいなんだな。
今俺たちは夕陽を見ようと都を囲っている壁の上に来ていた。
ミストが俺の数歩先を歩いている。
「いっぱい買っちゃったね。あんたの服。」
「なんか悪いな、全部出してもらっちゃって。これだけじゃなくてご飯代もさ。」
「お会計の時いいって言ったでしょ。これから働いて返せばいいだけだし。・・・あっ。」
そう言ってミストが振り返ってこちらを見た。
「シャドウ様から聞いた?あんたを『影』で雇ってくれるって話。」
「あ、ああ。聞いたよ。」
「私教育係でもあるから最初は私と一緒に任務に就いてもらうわ。まあ、段々慣れてきたら一人でやってもらうかもしれないけど。」
ミストは人差し指を上に向けくるくるさせながら話している。
「一人で寂しくなっちゃったりして。でも大丈夫、一応休日はあるから。また二人で買い物行きましょ?今度はアンタのおごりだからね。」
その人差し指を俺に向け、また振り返ると歩き出した。
「楽しみ~。」
「・・・ミスト。」
「あっ、そうだ。さっきこっそり買ったんだけど、これ」
「ミスト。聞いてくれ。」
ミストは再度呼ばれると、カバンから何かを出そうとしていたがその手を止めて俺の方を見た。
「俺はこの世界に居られない。だから」
「うん、知ってる。・・・だから・・・先の話はしないでってことでしょ。ごめんね。」
なんで謝るんだ。
俺は今日一日ミストと話していると気づいたことがあった。
俺がこの世界に居続ける体での発言が多かったのだ。
だけど俺はこの世界に居続けられない。
不安定さがどうとか言われて神様に連れ帰られるに決まっているからだ。
小さく鼻をすする音が聞こえた。
「・・・ほんとに・・・帰っちゃうの?」
そう問いかけてくる彼女の眼は潤んでいた。
「・・・ああ。」
「いつなの・・・?」
「それは、分からない。【神光】を回収できてるからもういつ来てもおかしくはないけど・・・。」
「そう・・・帰っちゃうんだ・・・。」
彼女は下を向いたまま動かなかった。
数分そうしていただろうか。
「将斗。私ね」
ミストが口を開いた。
彼女は口を少しもごもごさせ、顔を赤くしていた。
俺にはその先の言葉がなんとなく分かってしまった。
その時ちょうど都の中心部から瓦礫を落としたのだろうか、大きな音が聞こえてきた。
「あんたが好き。」
とても大きな音だった。
しかし、彼女の言葉を消すには不十分だった。
その言葉を理解した瞬間、俺は奥歯をかみしめた。
正直わかっていた。
そうじゃないと思い続けて抑えていた。
嬉しかった。
同時にその言葉には応えられない悔しさが俺を包んだ。
俺たちは奇跡的に両思いだ。
だが俺が彼女の気持ちに同意すれば、彼女を一人残していくことになる。
戻ってくるかわからないのに、彼女は俺を待ち続けることになるんだろう。
俺なんかがこんなかわいくて優しい子を待たせ続けていいはずがない。
「わ・・・るい、聞こえなかった。なんか瓦礫が落ちたみたいでさ・・・。」
俺は都の中心を見てそう言った。
これで終わりだ。
最低の終わり方。
普通の顔ができているだろうか。
ついつい聞き取れなかった、というような顔が出来ているだろうか。出来ていてくれ。
彼女が呆れてくれれば、これで全部終われる。
「もういい」って言って去ってくれればそれで・・・。
「そう・・・。」
それだけ言って彼女は黙った。
まっすぐにこちらを見つめてくる。
そして
「あんたが好き。」
「・・・え。」
「聞こえなかったんでしょ。何回でも言うわ。あんたが好き。あんたが好きあんたが好き。どう?聞こえなかった?」
次回4章完です
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