美幼女魔族の生き先き
主人公は絶世の美幼女。
魔族の中でも優秀な血統の娘で、貢物とするために檻の中で飼育されている。
その一族では力が全て。
力ある兄が幼いながら親族を纏めている。時に暴力で、時に褒美で。
ただ檻の中から外を見ていた幼女を、ある日連れ出した者がいた。
1.魔族を倒した勇者
「こんな子供を閉じ込めて見世物のようにっ。もう、大丈夫だ。俺と一緒においで」
2.散歩に来た魔族のお姉さん
「っ可愛い〜〜っ!! ね、ね、お姉さんち来ない? こんな檻の中より楽しい事いっぱいだよ」
3.主人公を貢がれた魔王の子供達。
「ね〜、おやつ食べる?」
「あのねぇ、まおうじょう探検できるよ」
「ちったいね。ぼくよりちったいね。かあいいねっ」
4.気のいいおっさん
「何でお前、檻なんかに入ってんだ? 魔族なら自分で出られるだろう」
咥え煙草で手を差し出す。
将来、イケメンな美女化!
無口でぶっきらぼう。でも弱者には優しくて、見返りがなくても助けてしまう。
自分を連れ出してくれた男を主と慕い、常に一歩後ろを長杖を持って付き従う。
主が何か事を起こそうとするのを見るや、言われる前に察知して先回りの行動をする。
助けた者は数知れず、名を名乗らぬ魔族の美女は、人間達の英雄として持て囃された。
「全ては主の為に」
跪く美女に、
「いや、俺別に部下が欲しかったわけでもないし、お前の自由にしていいんだぞ? そんな国一番の男前になっちまって、嫁の貰い先が無くなるぞ、本当に」
「許されるなら、この身が尽きるまで主の下にいるつもりです。苦しむ者がいる限り主が動くのであれば、私もまた杖を振るうまで」
「いやいや、俺にそんな崇高な目標ないからな。あんまり過大評価してくれるなよ」
「主。北方の魔物討伐で親を駆り出された子供達が奴隷狩りに狙われているようです」
「ぐぅっ、お前はどこからそういう情報を得てくんだよ」
「最近は奴隷も手に入らなくなりましたからね、高値を出してでも買いたい貴族の顔が見えるようです。高いお金を払って労働力のない子供を欲しがるなんて、趣味が伺えますね」
「何でこういう時だけ饒舌なんだお前は。こら、舌舐めずりすんな。目撃したお嬢さん方が沸騰して固まってんだろ!」
普段無口なのは方々に小さな分身体を飛ばしているため。情報収集はこの子達から。
常に、多数の視点と音声を集めているため普段は無口になる。
お腹空いた子供にお菓子を配るのも無意識、暴漢に魔法を放つのも無意識。
転びそうな女性に手を差し出すのも無意識、泣いている子供を抱きかかえるのも無意識。
主に置いていかれないようにするのには、かなり意識を使っている。




