実技試験の前のチキンボーイ
もんの凄ーく遅れてすいませんでした。勉強やらスマホの故障やらで執筆が出来てませんでした。また少しずつ投稿を再開させていただきます。皆さんよろしくお願いします。
「お帰りなさいませハンス様、シャル様。」
宿の、シャルがいる部屋に入るとそう言われた。何をしていたかは分からないけど、待っていてくれたので今思っていることを素直に伝えた。
「ありがとうシャル、待っていてくれて。やっぱりお帰りを言ってくれる人が居ると心が落ち着くよ。」
というとシャルは少し驚いたように、
「ハンス様珍しいですね。そういう事を言うなんて。私はハンス様の成長を見ることが出来、嬉しく思いますよ?」
と悪戯っぽく笑いながら言い、僕は少し顔が赤くなる。そして思い出したかのように、
「そう言えば、宿の主人さんに厨房を貸してもらえる事になりましたので食事は私が作らさせていただきますので楽しみにしていてくださいね?それでは出来上がり次第この部屋に運ばさせていただきますのでそれまでシャル様と談笑でも、逢い引きでもなさっていてくださいね?」
「あ…逢い引きっ!?」
と僕は素っ頓狂な声を出した。シャルは爆弾発言をしてさっさと出ていってしまった。
「ハ、ハンス君。じゃ、じゃあお話でもしてよっか?」
サリナちゃんも同様に動揺している。…ダジャレジャナイヨ?
「う、うんそうだね。明日の実技試験の話でもしようか。」
僕はチキンボーイの為、無難な話を振る。
「えっ…あっ、うん。ど、どんな試験なんだろうね?」
少しがっかりした様な顔を一瞬見せたが、詳しいことを教えてくれた。
「えっと…今までは魔法か武術のどっちか選択で試験官と試合をした、受験生同士で試合をしてその内容で決めたりしているらしいよ。滅多に居ないけど魔法と武術どっちもする人居るんだって。」
「じゃあ…どっちもやってみようかな?サリナちゃんはどうなの?」
「私は…うーん…どっちもやろっかな。武術の方が得意だけど魔術も習ってたからできるし。ハンス君はどうするの?」
「僕もサリナちゃんに合わせようかな。どっちも父上と母上にお墨付き貰っているし。」
「そうなの?じゃあどっちの成績が上か勝負しようよ!」
ん?いつもはそういう勝負仕掛けないのに不思議だな…。
「うん、良いよ。」
「じゃあ…勝負するだけじゃ面白くないから負けたら勝った方のいうことを1回きくということにしようよ!」
あっ…そういうことね…それを狙ってたんだ。
「う、うん。分かった。」
まあ…そういう勝負も面白いか。
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そして数十分後、シャルが夕食を持ってきてくれた。出てきたのは僕の大好きなお米だった。とても懐かしい味がした。そして大満足した僕とサリナは明日の実技試験に向けて就寝するのだった。




